開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
私は生まれも育ちも東京都新宿区牛込地区です。職場も住居もずっと同じです。つまり40年以上住んでいます。
そのような私でも大人になって子どもが生まれるまで知らなかった公園があります。
それがあかぎ児童遊園です。
反対になぜ30歳を過ぎてその存在を知ったかというと、あるテレビ番組で神楽坂の公園として登場したからです。神楽坂はもちろん地元でありますから映像を見てこんな公園知らない!という驚きがありました。
小学生4~6年生の頃、放課後一人で自転車で回ることが大好きでした。近所を延々と自転車で巡り急な坂をブレーキをギリギリまでかけないで下る、新しい公園を探す、知らない道を見つける、といったことをしていました。当時はファミコンが流行っていましたが、公園で遊ぶこともまだまだ盛んで、友達とどこの公園に行くかを選ぶ放課後でした。行きつけの、人気の、たまに変わり種の、公園が各自あり、近隣の公園巡りをしたものでした。
そのような少年時代を過ごしたのに、まだ知らない公園があるというのはちょっと信じられなかったのです。番組には「赤城公園」とあります(正式には「あかぎ児童遊園」ですが)。神楽坂で赤城といえばもちろん赤城神社の赤城でしょう。住所にも赤城下町、赤城元町という町名があります。
赤城神社は物事ついた頃からよく行く神楽坂上を象徴する神社。赤城神社の夏祭りは子ども時代の一大イベント。赤城神社周辺に公園があるなら間違いなく知っているはずだと信じていました。
赤城公園とは?
グーグルマップで調べるとなるほど出てきました。赤城神社からほど近い場所に公園が。本当にあるのだと分かりましたが、土地勘があるにも関わらずそこに公園があるとは信じられません。これは行ってみようと長女が2歳くらいのときに、新しい公園に行ってみようよと連れて探しにいきました。
ところが。
見つからないのです、公園が。
事前に地図をみてここら辺だろうと当たりをつけて行ったのですが見当たりません。本当にあるのか?と疑問に思いながら電動自転車でうろうろします。住宅が密集したエリア。どこに公園のスペースがあるのでしょう。スマートフォンのグーグルマップで確認すると、細い道の入り口があることにやっと気づきます。
ここ?
家屋の合間にある細い路地。その先に確かに公園がありました。これは分かっていかないと見過ごしてしまうと思いました。
進むと周囲を住宅に囲まれた中庭のような空間。あるのは小さな砂場とわずかなベンチのような遊具。
そして存在感があり過ぎる象の滑り台!
そして存在感があり過ぎる象の滑り台!
もうその造形は芸術作品のよう。
二匹の象が上下・前後に並んでいます。
2段階の滑り台になっており、象の鼻が連なっています。
物憂げな象の瞳。
大きな耳が左右にありよじ登れるようになっています。
上段の象には立派な牙が付いており、かつ鼻の下をくぐることができます。
赤城神社周辺は高低差が激しい土地であかぎ児童遊園も高低差を活かした象の滑り台が作られています。
他では見たこともない特殊な遊具。上から滑り台で降りてもよいし耳からよじ登ってもよい。横の階段で上に登ることができます。
上から見下ろすと結構高さがあります。当時2歳の長女は滑り台で滑ろうとしたら高すぎて怖くて泣いてしまいました。また2段階になっているので滑ると想像以上にスピードが出ます。
あかぎ児童遊園は上段、下段に分かれている作りで上段にはベンチがあります。そこから出ると細い路地のような出口。道路からみるとほとんど気付かないほど。知らずに通りがかったらこの先にまさか公園があるとは思えないでしょう。子どもの頃に遊んでいたファミコン「ドラゴンクエスト」で隠し部屋を見つけたような感覚に。
密集した住宅街で四方を家屋に囲まれて、非常に目立たない入り口、高低差を活かした奇妙な造形の滑り台。色々と変わった神楽坂の公園があかぎ児童遊園です。30年以上見つけることができなかった私には幻の公園。地元の人にはショートカットするルートになっているようです。
神楽坂上を散策して奥神楽坂と言われるエリアまで足を運んだら探してみてください。そばにはラ・タルタルギーナという美味しいイタリア料理店もありますよ。
甲野 功
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