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現在、東京オリンピック2020の真っ最中。
オリンピック期間は毎大会そうですが、テレビ観戦に精を出します。特に今回は地元東京開催。史上初の1年延期という異例措置。更に新型コロナウィルス感染者が激増している状況。本当に混沌としている社会情勢で行われています。家でおとなしくテレビ観戦に励んでいます。
この文章を書いている時点で日本は金メダル17個と凄い成績を出しています。日本のオリンピックにおける過去最高金メダル数は前回東京大会とアテネ大会の16個。金メダル獲得数は大会中盤の時点で記録を塗り替えました。また暫定ながら国別メダルランキングで1位を出しました。上位の中国、アメリカ、ROC(ロシア)と現時点で並ぶという快挙です。このようなことは私の記憶にはありません。
興味深いことに獲得メダルの内訳は金メダルが圧倒的に多いということ。他の国は銀、銅メダルの数も多いのですが(少なくとも銀、銅の合計数が金を上回る)、日本は半分以上が金メダル。この文章を書いている時点で銀と銅の数を合わせても金メダルの数に及びません。
このような歴史的な好成績の裏で多くのスター選手が敗退しているのも確かです。
前評判で金メダル候補、世界ランキング1位といった前評判が良かった選手が予選落ちしてしまうことがいくつか見受けられます。金メダルに手が届かず銀メダル、銅メダルでしたというものではなく、ここで負けるのか?!という早い段階で消えてしまう。日本選手の大活躍の裏に、「これがオリンピックの魔物か」と言えるような番狂わせがあります。
反対に完全にノーマークでオリンピック前の実績がほとんどない選手が金メダルを取るようなことはなく、日本においてはマイナーであったため世間が知らなかった選手の金メダル獲得というものはあります。
多くの選手や解説者が口にする「オリンピックは何が起こるかわからない」という言葉。それを本当に目の当たりにする毎日です。実力が伴わない選手が奇跡的な幸運でメダルを獲得することはまずないのに、圧倒的な実績を持ちながらオリンピックの本番で力を出せずに終わってしまう。このような厳しい現実。
私がオリンピックに夢中になるのは日本選手の成功(活躍)を見たい気持ちが一番ですが、うまく成績が出なかった選手も見ることもその理由に入ります。ほとんどの競技は普段からチェックすることは無く、いわゆるにわかファンでオリンピックの時だけ知識を入れて観戦します。柔道と水泳は少しだけ習ったので別として、飛び込みやサーフィン、体操などやったこともない競技はよく分からないまま見ています。ですからスポーツ観戦というより選手の生き様を観ているような感覚。元々身体能力に長けたアスリートが世界的な注目を集める場に辿り着き、強烈なプレッシャーの中、競技に臨む。その姿を観ているという感じです。
好成績を残せば本当に嬉しいのですが、敗退して会場を去っていく様も大切で、視る価値があると思います。なぜなら物事はいつも予想通りにうまくいくとは限らないという事実を身に染みて感じるからです。オ
リンピアンとはレベルがあまりに違うのですが、私の日常の仕事も同じだからです。予想(というより願望)通りに現実が進むことはありません。努力して、準備して、失敗する可能性を下げるように心掛けても。結局うまくいかないことがままあります。それでも諦めて努力しないという選択肢はなく、淡々と日々やるしかありません。ステージが違いますが、期待されていたオリンピック選手の敗退する姿は自分事のようにみて、また頑張ろうという気になります。
東京オリンピック、現時点で圧倒的な金メダルの割合が多い日本。栄光を掴んだ選手の何倍もの選手が悔し涙を流しています。実力をつけ実績を残すことで周囲の期待が膨らみ余計な雑音が入ってくるであろう注目選手。周囲の無責任な予想、願望通りには成績が出るとは限りません。無念のうちに競技を終えた代表選手の姿を目に焼き付けて明日の糧にします。
甲野 功
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