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~イメージが浮かぶ会話をする~

超一流の話し方 見るだけノート 野口敏監修 宝島社
超一流の話し方 見るだけノート 野口敏監修 宝島社

 

 

私の仕事は技術職に入ると思います。鍼灸、按摩指圧、マッサージなどを用いて相手の体に刺激を与えて良くするお手伝いをします。方法を誤れば危害を及ぼすことになるため技術力は必要最低限。また相手に危害を及ぼさないためには知識も必須です。良くするための技術があるのはもちろんのこと、悪くさせないために知識がいるのです。

 

この他にも仕事に必要な要素は多々あるのですが、かなり上位に位置するそれに”会話”があります。会話能力が無ければ最初に挙げた技術と知識を活かすことが難しくなります。

 

柔道整復師専門学校時代から連載終了までずっと読んでいたマンガに『ゴッドハンド輝』があります。医療マンガで主人公が医師として成長する姿を描いています。医療知識を得るのにもってこいの作品だと思っています。本作に「医の三種の神器」というエピソードが登場します。ここでの三種の神器はメス、薬、そして言葉だと。メスは物理的に治療することの象徴。外科手術は医師にしか認められていません。薬は薬物療法のこと。薬物を投与する決定は医師にしか許されていません。最後は言葉。言葉は誰にでも使うことができます、医師免許がなくとも。しかし言葉が持つ意味は重要でメス・薬に並ぶというのです。

 

このエピソードはとても納得できて、臨床では会話が占める割合が非常に高いと考えています。私の仕事は接客業の一面もありますから会話がうまくいかないと本当に困ります。

 

超一流の話し方 見るだけノート 野口敏監修 宝島社

 

私が読んでいる『見るだけノート』シリーズで話し方に関するものがあったので手に取ってみました。

 

一番参考になった内容が会話に“イメージ”を取り入れることでした。

 

本書では“イメージ傾聴”という言葉で紹介していました。相手が話していることから相手が思い浮かべる情景をイメージしながら傾聴する。共通の風景をイメージすることで会話がスムーズにいくといいます。これをしない場合、出てきたワードに反応してまとめる、反論する、関連するエピソードを話す、といったことが起きて、相手の会話を奪ったり論破したりすることになりかねません。まず傾聴が大切とはよく言われていることです。そして傾聴するために相手の思い浮かべる景色をイメージすることで共感しやすいことでしょう。

これは聞く立場でのこと。

 

他に「相手の頭にイメージが思い浮かぶように“間”を取る」ということに感心しました。聞く際に相手の思い浮かべている情景をイメージすることが大切でありますが、話す側になったときに相手の頭に自分が思い浮かべているものをイメージさせるようにした方がいいわけです。それには間を取ってイメージさせる時間を作る。話術のプロである落語家や芸人さんの話はこのイメージをさせる間がしっかりあると言います。

 

このコツはこれまで私が考えたことがなかったことでした。話す側は当然頭にイメージがあってそのことを言語化しています。聞く側はその言葉からイメージを膨らませるのでタイムラグが生じます。そのために間を取って、聞く側が思考するイメージする時間を作ってあげる。このコツはなるほどなと納得。私はついつい言葉を矢継ぎ早に重ねてしまうので気を付けようと思いました。

 

イメージを思い浮かべてもらうためには情報よりも感情を話した方がいい

情報を羅列するよりも自分の感情を述べた方が相手はイメージしやすいと言います。例えば「道を歩いていたら、3mくらい先の塀の上に黒くて、体が小さい、尻尾が長い、子猫がいた」と情報を多く含んで話すより「すっごく可愛い子猫に会ったの」と話した方が相手はイメージしやすいわけです。話す人の感情があることで具体性はなくともイメージをして共感を得やすい。どのような状況でどのような子猫を見たのかは後でも付け加えることができます。

 

私はこれまでにキャッチコピーの作り方や文章の書き方に関する参考書を複数読んできましたが、会話においてイメージをキーワードにした内容は見たことがありませんでした。言われてみればそれはそうだということなのですが目から鱗が落ちるという感じです。患者さんだけでなく、学生さん、家族、授業をしたときの生徒さんなど全てにおいて、会話に“イメージ”を持って取り組むようにします。

 

甲野 功

 

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