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~京都貴船神社~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 貴船神社
貴船神社

 

 

”ポスト『鬼滅の刃』”と言われる人気マンガに『呪術廻戦』があります。これから原作0巻のエピソードが映画公開されて、より一層人気が出るものと思われます。その作中でメインキャラが用いる呪法(必殺技のようなもの)に、芻霊呪法というものがありいわゆる呪いの“わら人形”を使います。丑の刻参りで用いられる藁で作った人型と一緒です。『呪術廻戦』の大ヒットで“丑の刻参り”や“日本三大怨霊”などこの方面の知識が一般に広まっているように思います。

さて丑の刻参りで有名な神社というと京都の貴船神社。もう10年以上前ですが訪れたことがあります。

 

貴布禰総本宮 貴船神社

 

当時、私は鍼灸マッサージ師免許を取り鍼灸整骨院に勤めながら柔道整復師専門学校にも通っていました。夏休みに京都旅行を企画。周囲から真夏の京都は暑くてたまらないよ、と警告されつつもその時期しかまとまった休みがないから仕方ないという気持ちで京都のどこをまわるか思案していました。ある患者さんから夏の京都に行くなら貴船がいいよと教えてもらったのです。京都でも北の方で山の中。暑い夏の京都において涼しい避暑地のような存在。外国人観光客もいなくていい場所だよと。10年以上前は世界一の観光都市という称号を得る前のこと。貴船は知られていないエリアでした。かくいう私も貴船という地名を聞くのが初耳。そのような場所があるのかと思いました。

実際に行ってみると京都駅から出町柳駅まで出てそこから叡山電鉄に乗り換え鞍馬行きの鞍馬線へ。終点の一つ手前貴船口駅から向かいます。当時は京都の土地勘がほとんどなく、ここまで北上したことがありません。かなり山を登るなと思いました。

着くとなるほど真夏の京都といえどそこまで暑く感じません。木々に覆われて直射日光を遮ってくれますし川があるので涼やかです。川床と言われる川の上に作られた座敷があります。ちょっと寄ってみようと思いましたが値段が高くて断念しました。確かに面白いなと。

 

貴船神社の創建は資料が残っていないため、いつからあるのか定かではありません。約1300年前の天武天皇の時代にはその存在を記した社伝があるそうです。伝説では約1600年前に玉依姫命(たまよりひめのみこと)吾は皇母玉依姫なり。恒に雨風を司り以て國を潤し土を養う。また黎民の諸願には福運を蒙らしむ。よって吾が船の止まる処に祠を造るべしと現在の貴船神社奥宮まできて祠を建てたのが起源と言われています。玉依姫とは初代天皇である神武天皇の母にあたる女神。神話の世界の登場人物です。それほど起源が古いのです。

また貴船大神が御鎮座することになった伝説が社記に残されていて国家安穏 万民守護のため 太古 丑の年の丑の月の丑の日に、天上より貴船山中中腹 鏡岩に天降れりとあります。このことがのちに“丑の刻参り”と繋がったそうです。

 

とにかく歴史が古く、全国に450社あるという貴船神社の総本社なのです。その伝説から水に関わる神社で実際に川も近くにあります。水が豊かな場所で水占みくじもあります。貴船神社は三社あり、山の下(麓)から本宮、結社、奥宮とあります。山道を登っていきこの順番で参拝する形になります。

本宮は創建の地である奥宮が洪水で流損したため、天喜3年(1055年)現在の地に本宮が移されました。御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)で水の供給を司る神とのこと。本宮には水占みくじがあります。

二つ目の結社は縁結びで有名です。御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。妹の木花開耶姫(このはなさくやひめのみこと)よりも醜く、瓊々杵命(ににぎのみこと)認められなかったと言います。瓊々杵命の子孫が神武天皇となります。

最後が奥宮。ここが貴船神社創建の地であります。御祭神は本宮と同じく高龗神。一説には伝説に出てきた玉依姫命も祀られているとも。森に囲まれた神聖な場所です。御鎮座伝説に伝わる玉依姫命が乗った黃船は、人目に触れぬように石で包み囲んだと伝えられ、今も苔むして奥宮本殿の側に祀られています。 本殿の真下には「龍穴(りゅうけつ)」と言われる大きな穴が空いており、その上に社が創建されました。龍穴は人目を忌むべき神聖なものから、誰も見ることが許されておらず、貴船神社の龍穴は日本三大龍穴のひとつとされています。

ちなみに日本三大龍穴は、

京都府 貴船神社奥宮

奈良県 室生龍穴神社奥宮

岡山県 備前

で奈良の龍穴は実際に見ることができるそうです。いつか見に行きたいものです。龍穴というと鍼灸師が用いる経穴に似ていて大地のツボというイメージです。そもそも神社が聖地・パワースポットであるのではなく、元々聖なる力がみなぎっている場所に(あるいは封じ込めるために)神社や寺が創建されるそうです。貴船神社奥宮も何か不思議な力をコントロールしているのかもしれません(人目につかないように建物で覆い隠しているとも考えられますが)

 

またとても興味深いことにすぐそばに鞍馬寺があるのです。あの650万年前に金星から降り立った護法魔王尊(サナート・クマラ)の伝説がある鞍馬寺。実際に貴船神社のそばから山道を登っていくと魔王殿を通って鞍馬寺に着くといいます。私も真夏の山道を登ったのですがあまりの険しさと暑さのため途中で引き返してしまいました。また数年前に鞍馬寺を訪れたときに鞍馬寺側から再挑戦しようとしたのですが台風で道が封鎖されていたため断念しました。貴船神社と鞍馬寺が山を挟んで隣接しているという事実に不思議なことを感じます。鞍馬寺は鞍馬天狗の伝説がありかの牛若丸(後の源義経)が天狗に鍛えられて強くなったと言います。源義経はもちろん実在した人物であることは間違いありません。

 

色々と気になる貴船神社とその伝説。またいつか貴船神社に行き鞍馬寺への到達を成功させたいと願っています。

 

甲野 功

 

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