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ついに昨日、東京都における新型コロナウィルス新規感染者が10名を切りました。
日曜日の検査数であるため少なく出るとか、不顕性感染者(感染しているが無症状の者)がいるだろうという予測があるにせよ、驚くほど感染状況が収まってきました。今後、海外からの旅行者を受け入れた場合に感染再拡大するかどうかが懸念されます。
新型コロナが収まったら行ってみたい国の1位は日本だそうです。それも2位を大きく引き離して。
新型コロナウィルス感染拡大前は右肩上がりで外国人観光客が増えていた日本。インバウンド需要という言葉が懐かしい響きです。海外渡航が盛んになればまた海外から観光客が来ることを期待できます。というより、それによって経営的に持ちこたえられる、復活できる産業や店舗や人々がいるならば、そう願っています。感染症も怖いですが経済が疲弊してしまうことも大きな問題なので。
観光立国を目指した日本においてエース観光都市といえば京都。過去に世界一の観光都市に選ばれた古都。未だに観光価値は非常に高いものだと考えています。どれだけのお金を掛けても歴史や伝統を生み出すことはできません。1000年の歴史はまさに1000年滅びずに残っているからこそ。
さらにその京都で人気の観光スポットはどこでしょうか。
「trip note」というサイトの今年のランキングを見てみましょう。
【2021最新】京都の人気観光スポットTOP57!トラベラーが行っている観光地ランキング
1位清水寺、2位伏見稲荷大社、3位金閣寺。このトップ3は別のサイト「4travel.jp」でも同じでした。
他にも京都観光研究所というサイトでは2位が嵐山ですが1位、3位は同じでした。
今回、注目するのは3位の金閣寺です。その名前の通り金色のお寺は見た目のインパクトが絶大で池の前に佇む姿は、一度は見てみたいと思わせる分かりやすさがあります。
金閣寺には過去に一度だけ、それも10年以上前に行ったことがあります。
小学校、中学校と二度東北の中尊寺金色堂を見たことがあるのですが、中尊寺金色堂は全てが金色。建物の中にありガラス越しに見たこともあり少々現実味がなく、巨大な御神輿という印象がありました。
金閣寺は屋外にあり全て金色というわけではないので実際に人が使用してきたという実感がありました。
金閣寺とは正式名称ではなく、正しくは鹿苑寺といいます。鹿苑寺の中の舎利殿「金閣」がとても有名なので通称「金閣寺」と言われています。
金閣寺は室町幕府3代将軍足利義満が造営した山荘北山殿がはじまり。足利義満は西園寺公経の別荘を譲り受け、そこに山荘北山殿を作りました。舎利殿金閣を中心とした庭園と建築が極楽浄土をあらわしたといいます。ここは室町時代初期の北山文化の中心となりました。足利義満の死後、夢窓国師を開山としてお寺「鹿苑寺」となります。鹿苑寺の“鹿苑”は足利義満の法号鹿苑院殿に由来します。
金閣寺こと鹿苑寺は臨済宗相国寺派に属する禅寺になります。金閣寺は臨済宗相国寺派の山外塔頭寺院にあたります。臨済宗は日本仏教では禅宗の一つ。そして相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で京都五山第二位の名刹です。
相国寺もまた足利義満によって創建されました。“相国”とは国を助ける、治めるという意味で中国由来の名称ですが日本でも左大臣の位を相国と呼んでいました。足利義満も左大臣(相国)であったことから相国寺の名前がつきました。金閣寺と同じく開山は夢窓国師。相国寺の山外塔頭には金閣寺こと鹿苑寺、銀閣寺こと慈照寺、真如寺があるのです。規模の大きな禅寺です。
金閣寺がとても有名ですが、元は相国寺。そのため公式ホームページもトップページは臨済宗相国寺となっています。今まで相国寺のことを知らなかったので新しい発見でした。そして銀閣寺も相国寺に属するということも。以前、鎌倉五山を調べるうえで京都五山も知ったのですが、京都五山に数えられるお寺が相国寺だったわけです。
相国寺も金閣寺(鹿苑寺)も室町幕府3代将軍足利義満が関わっていました。日本史で室町時代は好きではないのでいい勉強になりました(日本史自体は好きなのですが大学受験科目では無かったので知識が偏っています)。ただ金ぴかの綺麗な建物という感想だけでなく、歴史の勉強になります。
足利義満の終の棲家として存在した山荘。そしてこだわって建築した舎利殿「金閣」。足利義満の死後、鹿苑寺(金閣寺)になったということをこの年齢になって知りました。10年前に金閣寺を訪れたときは本当に、これが有名な金閣寺だ綺麗だなあ、程度の気持ち。大人になって修学旅行をやり直すという企画があるようですが、同じようなことをしているのかもしれません。
歴史的な場所に観光するときはそこの歴史をしっかり調べていこうと思います。そうするとよりその場所の価値が分かるというもの。世界に誇る京都金閣寺がまた世界中の観光客を呼ぶように願っています。
甲野 功
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