～学生向け勉強セミナーを開催しました～

 

 

１１月１３日（土）の午前中に鍼灸マッサージ専門学校の学生さんを招いてセミナーを開催しました。テーマは「臨床に向けた勉強法」。内容自体は既に行ったことがある２回のセミナー内容を組み合わせて再編集したものでした。そのため準備自体はそれほど苦労することはありませんでした。

 

新型コロナウィルスが流行り出す昨年２月頃までは、月に１回は公開セミナーを開催してアウトプットの場を設けることで、そのために勉強することと考えをまとめる機会を持とうとしていました。しかし昨年２月末から中止してきました。

一回目の緊急事態宣言が解除されたあとは既に知っている方を対象に不定期にセミナーを開催。実技、座学問わずやってきました。

 

ご存知の通り今年１０月以降、新型コロナウィルス新規感染者数は激減しました。その理由がよく分からず日本のミステリーなど諸外国から言われているよう。理由はどうあれ望ましい状況になってきたのは確かで、今月から参加者をオープンに募るセミナーを再開することに決めました。

 

本当であれば今までに取り組んだことの無いテーマを扱うことが自分のためであるのですが、ちょっと準備が間に合わないなという焦りと、今このテーマをしたいという願いがありました。

 

本セミナーは学生を対象に無料で行い、更にこちらから神楽坂の銘品をご馳走するもの。資料準備のための作業時間を含めて金銭的に完全にマイナスなわけなのです。それでもやる理由は完全な私の自己都合。自分のためにやっています。結果的に参加した学生さんがプラスになればいいなという感じ。

 

先週まで少々気持ちが沈んでいて、特に先月のチャリティーマッサージを終えてから気持ちが燃え尽きた感じがあり、何か奮起させることをしないといけないと思っていました。そのため計画性に欠けたまま、開催する予定だけ公表してしまいました。だから準備が必要ない既に扱ったテーマにしたわけです。参加希望者がいなければ企画倒れだなと内心思いながら見切り発進したのでした。

 

幸いにも一人参加希望者が現れたので計画を進めることに。資料つくりに専念しました。

 

基本的にあるものを再編集するだけなので、自分の成長を感じることがさほど無かったのは確かです。参加者一人だと寂しいなという気持ちもありました。もちろんそのようなことは学生さんには全く関係のないことなので資料作りはしっかりと行いました。改めて資料を作ることで頭の中にある主張（言いたいこと）が整理されます。そして開催日までに色々な出来事（話題、事件、議論、ニュースなど）が出てくるのでそれらを組み合わせるか、今回は採用しないかなど思案しながら作りました。

 

いざ本番。参加者一人のマンツーマンだったことが功を奏して良い内容になったと思いました。

毎回の事ですが、こういったセミナーあるいは学校の授業を行うときに私は自分自身のことをしっかりと話します。情報を開示すると言いますか。これまでの経緯や考え方、主義主張。話す内容以前に話す人間の人となりを知ってもらうこと。それをします。

その上で今回の参加者に自己紹介をしてもらい、どのような方か私も知ろうとします。一対一なので目の前の学生さんのパーソナリティに合わせてエピソードを追加したり例えを変えたりすることができました。

これまでの参加者全員が分かるように話す配慮がなく、集中できたので実にやりやすかったです。学生さんも周りに気にする人がいないので気兼ねなく途中で質問をしてくれました。

 

正直なところ参加者がどの部分に食いつくかはやってみないと分からないもの。

これはためになるだろう！と自信満々でプレゼンしたのに無反応、逆に一応入れておくかと力を入れなかった部分が大いに響いてくれた、ということがあるわけです。

いい意味私の予想を裏切る反応があったことに嬉しかったです。この話をこのタイミングで聴くことができて本当にためになりましたと言ってくれました。

 

講義後も質疑応答のような雑談のようなフリートークの時間になりました。

学生さんが悩んでいること、将来やりたいこと、現状など。悩みや希望というのは本当に人それぞれで、聞く人によっては全く共感できないこともあるわけです。そうならないように私は講義をする際にかなり自分自身のことを話しておきます。中学２年生途中まで勉強ができなかったこと。高校生のときに自分の勉強スタイルを確立し頭の質（非常に理数系に偏っている）を認識したこと。留年率が非常に高い大学で卒業するために死に物狂いで勉強したこと。鍼灸マッサージ科→柔道整復師科→教員養成科と段階を経て勉強してきたこと。こういったこれまでの背景があった上での講義内容なのです。それと同じで学生さんが今の専門学校に入学するまでの過程で悩むことや卒業後の進路希望も変わるのです。一人しかいないからこそその学生さんに焦点を合わせて話ができました。

予定より２時間半くらい延長しました。そこでこれまで考えたこともなかった視点が学生さんに生まれたようでした。そのような姿を見ると私も役立てたかなと心が温かくなります。

 

そして関係なことかもしれませんが、話をしている最中に２件当日予約が入りました。普段はあまり無いことなのです。

これまでの経験上、何か運気が上がる人というのがありまして「出会いが幸運を呼び寄せること」があるのです。その日初対面でしたが、それまで鬱屈としていた気持ちや状況を好転させるきっかけになったように感じています。自営業ですから波があります。毎月定額の給料が入るわけではありません。だから運気を敏感に感じ取りますし気にします。これは何か流れが変わったなという感覚がありました。

 

少々落ち込んだ気持ちで突然企画した今回のセミナー。終わってみると本当にやってみて良かったと思いました。気持ちが前向きになり良い流れができたような気がします。また自分のためにも、結果的に学生さんのためになる、イベントをやっていこうと思いました。

 

甲野　功

 

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