開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
11月14日の日曜日に家族で江の島に行ってきました。
昨年は11月3日に同じように江の島に行きました。実はその前の年、2年前の11月にも新江ノ島水族館に行っています。何かこの時期に家族で江の島へ行くのが恒例化しているような感じです。決して年間計画を立てているわけではなく偶然なのですが。
今年は昨年同様に新江ノ島水族館と江ノ島海岸で遊びました。妻の友人家族と一緒になりました。うちの子達にとって江の島に行くのはお友達と遊ぶという理由が大きいのです。
私は国内旅行に、特に神奈川県が箱根を筆頭に好きなので、機会があればいつでも行きたいです。
特に江の島は杉山和一検校という鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師にとって非常に重要な偉人にまつわる場所。江戸時代を生きた全盲の杉山和一は時の将軍徳川綱吉公に認められて世界初の視覚障害者職業訓練機関を作った人物です。管鍼法という独自のそして画期的な鍼法を編み出したとされており、その管鍼法が生まれた場所が江の島と言われています。今でも杉山和一のお墓が江の島にあり、鍼灸マッサージ専門学校の学生は江の島に国家試験合格祈願にお参りに行く人が少なからずいます。彼が遺した杉山真伝流という技術もあります。
そんな江の島。今年は新江ノ島水族館と江ノ島海岸のみで楽しみました。
新江ノ島水族館では定番のアシカ・イルカショー観戦に養殖あこや貝から真珠を取り出す、オリジナルタオルハンカチの制作、動物の餌やり体験などを子ども達は楽しみました。他にも常設展示で各種お魚、ペンギンら哺乳類、ウミガメ、クラゲなどを鑑賞。波のメカニズムや深海世界を伝える展示を見て回りました。子どもの1年間は成長が著しく、前回は気に留めなかったことに興味を持ったり、反対に夢中で見ていたものに目もくれないようになっていたり。
海岸では無数のトンビが食べ物を狙って上空を滞空しています。日常、生活をしている東京都新宿区では体験できない大きな鳥が間近にいます。そして水平線が見える海岸。砂浜が広がっていてお台場の東京湾とは違ってすぐに波打ち際まで行くことができます。海の先には富士山が薄っすらと姿を見せています。西側の広い空は段々と日が沈んでいく様を観察できて風景を刻々と変えていきます。左手には江の島があります。新宿区では高層ビルが無数にあるので遠くまで視界が開けているという状況は超高層ビルの上階に上らないと味わえません。もちろん水平線を見ることも。そして波打ち際の砂浜を裸足で遊ぶことも。子ども達には日常の生活圏から離れた環境を楽しんでいました。
さて地方に旅行に行くと必ず私がしているのが経済環境を観察することです。自営業の職業病なのか目に入る様々なことを観察します。特に2019年、2020年、2021年と3年間同じ11月に新江ノ島水族館を訪れてきました。2019年と2020年では世界が違うというくらい新型コロナウィルスの影響がありました。2021年も夏とこの11月では大きく状況が変わっています。
まず新宿を出てロマンスカーに乗ったときのこと。想像以上に乗客がいることに驚きました。新宿から片瀬江ノ島駅に向かうロマンスカーは箱根方面行に比べて本数が少ないのです。つまりそれだけ需要が無いということ。少なくとも箱根に行く観光客よりはずっと江ノ島にいく方が少ないのです。10月最初に箱根に行くためにロマンスカーに乗ったときはガラガラでした。片瀬江ノ島方面だから今回も空いていると思っていたら、私達が乗った号車はかなり席が埋まっていました。本数が少ないからかもしれませんが誤算でした。
続いて片瀬江ノ島駅を降りてみると結構人がいました。昨年来たときも割といるなと思いましたが、今年は外国人が多いという印象です。2019年に比べたら本当に数は少ないですが2020年に比べると。地元在住の外国人ではない観光客と分かる人も見かけました。微々たることかもしれませんが目に留まりました。
新江ノ島水族館に到着すると昨年よりも早めに着いたからかもしれませんがよりスムーズに入場できました。昨年はチケットを買うのに並んで待った記憶があります。今回は前売り券を買っていたのですが券売機に並ぶ人の数を見ると列の長さがはっきりと短かったのです。館内に入って回ると2年前、昨年に比べてアイテムが減っていることに気付きました。物販コーナーが小さくなっていたり、前回、前々回は設置してあったブースが消えていたり。通路が広々としたと思えばプラスの変化ですがお店や業者が撤退したのかとも考えました。経営状況が気になってしまいます。
地元の人の話ですと老舗水族館だった油壷マリンパークが閉園しそこにいた動物たちが新江ノ島水族館にやってきたので展示動物が大幅に増えたのだとか。なるほど展示している動物たちは前よりも充実している気がしました。入ってすぐのところに電気ウナギがいました。電気ウナギはこれまでこの場所にいませんでした。
アシカ・イルカショーではほとんど人数制限をしていない感じでぎっしりと席が来場者で埋まっていました。密着するほど詰まってはいないもののかなりの人がショーを見ていました。昨年はトリーターたるスタッフの方が三カ月ショーをすることができず苦しかったと話ました。今年も「ショー再開から今日で462日」と日付を言っていました。それほど昨年のショーができなかった時期が忘れられないのでしょう。再開から1年間が経過した、次は500日を目指すと。
地元の人のお話ですと先週末から江の島で野外イベントが始まっており、人出が回復しているのだそう。時間帯によってはかなり混雑するのだとか。
同じ時期で日曜日に東京からやってきた観光客の視点だと、江の島エリアの客足は戻り始めているが新江ノ島水族館はまだ苦しいのかなという感じでした。東京23区に生まれ育ちそこで仕事を始めた私は外部を観察して相対的に東京都新宿区を観るようにしています。観光資源抜群の江の島。そのエリアで大きな施設である新江ノ島水族館。家族旅行とともに勉強にもなっています。
これから年末年始という最も経済が活発化する時期に入っていきます。新型コロナウィルスに打ち勝つというのは生命を守るだけでなく健康である、そして経済を復興させることでもあります。外国人観光客も含めて活気のある江の島が戻ってくることを願っています。
甲野 功
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