～振替休日の箱根日帰り旅行～

秋の行楽シーズンですね。日本はミステリーといわれるくらい新型コロナウィルス新規感染者数が激減しています。何はともあれ今のうちに活気が復活できればと願っています。

１１月２２日は平日でしたが子どもの小学校運動会振替休日で小学校がお休み。下の子が小学校に上がったのでこの振替休日を活かしたいと考え、また箱根旅行をすることにしました。私は母親が公立小学校の先生でした。それも同じ地域の。そのため振替休日が一緒になるのでよく姉とともに旅行に行ったものでした。親になって同じようにやってみたいと密かに考えていました。コロナ禍で多くの行事が縮小あるいは中止。春に行われる予定だった運動会も秋に延期され、それもとてもこじんまりとしたものに。その分平日旅行を楽しもうと。

気がつけば今年に入り４回目の箱根旅行。行き先は子ども達の希望で「ユネッサン」。先月に行ったばかりですが。ユネッサンは水着で遊べるプール施設。箱根の山にあり、屋内も屋外も両方にプールがあります。全天候型なので真冬でも大雨でも水着で遊ぶことができます。どこかに遊びに行こうかと聞くとだいたい子ども達がリクエストします。また温泉施設「森の湯」が併設されており、その温泉に入ることも目的です。一月前に行ったばかりですが紅葉を見ながら温泉に浸かれるだろうという目的もありました。

これも毎回のことですが観光をしながら経済状況を観察することもしてきました。

コロナ禍が収まったと言えるくらいの新規感染者数激減。そして飛び石連休中の平日。１０月のときと違いはあるのでしょうか。

新宿からロマンスカーに乗って箱根湯本を目指します。平日ダイヤなので前回よりも３０分早い８：５６発に乗りました。ロマンスカー内の乗客は前回よりも遥かに増えていました。今回で今年４回目ですが一番乗客が多かったと思います。先週の江ノ島行きのロマンスカーでも感じましたが客足が戻ってきている気がします。

もう一つの指標で新宿の金券ショップ。新宿駅西口周辺には金券ショップが多数並んでいるのですが、最近小田急線株主優待券が品薄になっています。株主優待券を買うと新宿から小田原までそれだけ行けます。ＩＣカード利用や乗車券を買うより安くなります。その小田急線株主優待券が売り切れているお店が幾つかありました。また値段も以前よりも値上がりしていて。何が言いたいかというと小田急線を使って遠出する人が増えていることが示唆されるのです。ある程度遠くまで行かないと株主優待券を買っても得しません。少なくとも新宿から本厚木くらいまで行かないと。そうなると箱根や小田原あたりまで行く人が増えていると予想できます。

箱根湯本駅から次は箱根登山電車に乗り換えます。ここでも前回１０月よりも多くのお客が乗っています。座るために箱根湯本駅で並びました。ここでも旅行客の増加を目の当たりにします。

小涌谷駅からバスに乗り替えてユネッサンへ。入場口には列ができていました。うちの子が何でこんなに並んでいるの？と聞くくらい。それくらい久しぶりに人が並んでいる光景。コロナ禍前は当たり前の光景でしたが、ここ２年は空いていて当然だったのです。入場時を含めてユネッサン内のお客さんがずいぶんと多いなと思いました。１０月のときは密度が違います。プール内はマスクをみんなしないので（しているお客もいましたが）、忘れていたかつての光景を見ているようでした。

繰り返しますが平日のこと。それも雨。この日を休めば４連休という日でしたが、ひと月あまりでこれだけお客さんが増えたことに驚きました。

その代わり弊害もありました。食事にとても時間がかかったこと。プール内のフードコートに長蛇の列。あまりに並ぶので別のレストランに行ってみると休業中。お腹が空いたという子ども達を待たせて並ぶこと数十分。完全に人員不足だと見ていて思いました。お客の注文を完全に止めて全員で調理に入っていました。３年前のもっとお客さんがいたときはこれだけ並ぶことはありませんでした。施設内の設備も縮小されていますしスタッフの数も減っている。毎年のように行くのでその様子が分かります。

遅くなった昼飯後、屋外に出てみると大雨。驚くほどの雨でした。一番高い位置にある温水プールに行きたいと下の子が言うので無理していきましたが雨が頭や肩に当たって痛いくらいの強さ。景色も雲と霧で紅葉はほとんど見ることができません。大雨に打たれながら寒さに震えながら屋内施設に戻ってきました。こんな経験なかなかできないねと話しましたが本当に寒かったです。

ユネッサンの後は「森の湯」家族風呂へ。露天風呂も雨に打たれながら少し入りました。景色はほぼ霧。日没も早いのであっという間に箱根の紅葉は見えなくなっていきました。

温泉の後は無料休憩所でアイスを食べて、売店に行きお土産を買い、バスに乗って小田原駅へ。これまでの経験で箱根湯本駅に行ってもどこも閉まっているかもしれないからです。

今回の日帰り箱根旅行で感じた事。

確実に客足が戻ってきていて人出がありました。反面コロナ禍前よりも滞在時間は減りお金を使い辛くなっています。ユネッサンの売店は夕方６時に閉まるのでそれまでに温泉を出ておかないとお土産を買えません（昨年はこの失敗をしました）。そうなるとユネッサンにいる時間は短くなります。フードコートで食事をするのに時間がかかり過ぎると頼む品目を減らして早く済ませたいという気持ちになりました。箱根湯本駅の売店が閉まると思うと帰りは小田原駅に行く選択をするのでお土産物も箱根で買いません。だいたい帰りのロマンスカーに乗る前の時間帯に買うので。ロマンスカー内の車内販売もありません。

機会損失だと思います。

これから年末年始の書き入れ時になる箱根。正月は箱根駅伝もあります。来年に向けてどれくらい戻っていくのでしょう。客足だけなく受け入れ側も。

甲野　功

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