開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
昨日は六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催されている
「鬼滅の刃吾峠呼世晴原画展」
に子ども達を連れて行ってきました。
令和最初のメガヒットコンテンツと言われている『鬼滅の刃』。長女から延々とキャラクターの話をされて内容が良く分からず聞き手になっていた昨年。世間的に凄い人気になっていることを実感し、これは目を通しておこうと読み始めました。昨年の映画公開では邦画洋画を合わせて日本映画界の興行収入記録を塗り替え、最新刊は発売当日に売り切れる店が続出。私もお願いされて朝から新宿の大型書店で並んで買いました。コロナ禍で経済が疲弊する中、信じられないくらいの経済効果を生んだのでした。
現在はアニメ1.5期(?)にあたるアニメ版「無限列車編」がテレビ放送されていて、来月からは2期「遊郭編」が始まります。日曜日深夜に放送されているため、月曜日の朝に録画した『鬼滅の刃』を観るよと声をかけるとすんなりと起きてくれるので助かっています。またここ2年の子ども達が欲しいおもちゃ類はほとんど鬼滅の刃関連グッズになっています。長女は吾峠呼世晴先生の描く『鬼滅の刃』登場キャラクターを模写していて、ぐんぐんと画力が上がっています。
このように家族で『鬼滅の刃』にはまっています。そして現れた「鬼滅の刃吾峠呼世晴原画展」開催のニュース。
会場は東京。
子ども達が観に行きたいということでチケットを取ることにしました。
すると完全予約制。
このコロナ禍なら仕方ない、いや関係なく予約制だろうと。希望日時を確認すると既に締切り。抽選制で希望した日時に当たるかは運次第だと判明。それはそうか、これだけ人気だし。
一筋縄ではいかぬと思い知りました。
既に申し込み期間が終了していたので次に受付時期まで待って応募します。応募するのにサイト登録が必要です。自慢ではないですがくじ運が良い方ではないので、個人用と仕事用のスマートフォン(アカウント)2つから応募します。日程もチャンスが高そうな平日午後を選択。これでも当選するかは分かりません。当たらないだろうなという予想を長女としていました。
案の定抽選発表日に落選のメールが届きます。やはりダメかと思ったら時間を少し空けてもう一つの方が当選したという報せ。第二希望の時間帯ですが無事に入場することができます。そこからローソンまで行って発券作業。普段使わない備え付け装置に苦戦しつつチケットを購入しました。それが先月の話。実際に行くまで時間がかかりました。
当日も都営大江戸線六本木駅から六本木ヒルズへ。普段行かない場所でちょっと迷います。同じ東京都、新宿区民の私でもここは都会だなと目を見張るくらい栄えていました(おかしな表現ですが)。港区は新宿区とは違うなと。子ども達も六本木ヒルズ凄いと驚いていました。新宿区民の都会っ子が。
入場前に並んだりチェックを受けたりトイレに並んだりと30分以上かかりました。まず52階の会場に行くまで長蛇の列でエレベーターに乗るのに時間がかかりました。この状況ですからエレベーターに満員まで乗せることをしませんし。16:00~の回でしたら中に入ったときには17:00近くなっていました。
会場内には本当の生原稿が展示されています。原画展なので当たり前のことなのですが、実物を見ると圧倒されます。原稿には印刷されない指示書きやホワイト(修正液)の跡、トーンが貼られている様子などがはっきりと分かります。デジタルではなく手描きしていることに感心しました。印刷物だと真っ黒のベタ(黒く塗ること)も原稿をみると濃淡があり本当に塗っていることが分かります。
私が子どもの頃はマンガは低俗なもの、マンガを読んでいると叱られるという雰囲気が残っていました。かの故手塚治虫先生が漫画に映画の構図技法や緻密なストーリーを組み込みアメリカのカートゥーンとは異なるものにした日本のマンガ。今では世界に誇る日本の文化でありコンテンツであります。私が子どもの頃にマンガの原画展というのは無かったと記憶しています。手塚治虫展、水木しげる展、スタジオジブリ展が開催されるようになったのは私が大学生以降のような。
六本木ヒルズで展示されるほどの価値を吾峠呼世晴先生の原画はあるということ。この質を週刊連載で保っていたことに日本人の緻密さを感じてしまいます。また誰もが感じることでしょうが、初期の頃と最後の方では画力の向上が著しい。線や構図、背景も含めて見違えるように良くなっています。原画を並べて見ることで一人の作家の成長過程も知ることができます。
長女はかなり真剣にイラストを描く練習をしているので、私が想像する以上に真剣に見ていました。こんなにじっくり見るのか?と思うほどに。次女は段々疲れてきて先に進みたがるのですが長女が立ち止まっているので二人で待つ。その繰り返しでした。見慣れたものとはいえ、展示会場でここまで真剣にみる姿を知らなかったので連れてきて良かったと思いました。彼女なりに吸収するものがあるのだろうと。
原画の良さはもちろんのこと、会場の設営も目を見張ります。凝った造形。2次元を3次元にするオブジェの数々。藤の花が垂れている様は作中ラストシーンを現実に表していて素敵でした。無限城のコーナーでは鏡を用いて奥行きを表現していました。会場設営をしたアートディレクターのセンスを感じました。
ショップではオリジナルグッズがたくさんあり、目移りする子ども達。横にいる成人女性が文字通り大人買いで買い物かごに大量にグッズを入れている姿を横目に、一人2アイテムまでと子ども達に伝えます。昨年は鬼滅貧乏なる言葉が出るくらい関連商品が売れました。我が家も相当お金を使っているので注意します。長女は『栗花落カナヲ』、次女は『時透無一郎』が好きでそのグッズが欲しい。何が出るか分からない状態のなか、勘で選ぶと長女は8分の1の確立を引き当てて希望のグッズを当てました。次女は残念ながら時透無一郎は出ませんでした。
何だかんだで六本木を出たのが19:30頃。帰宅ラッシュに当たり満員の都営大江戸線で帰ってきました。ずっと立ったままだった子ども達、体力や忍耐力がついたことも認識しました。
本物をみる。次女はまだ早いかもしれませんが、長女は大いに得るものがあった様子。この経験が活きてくれるといいなと思います。
甲野 功
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