開院時間
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遅れていた次女の七五三のお参りをしてきました。
次女は11月に7歳に。数え年だと昨年になりますが新型コロナの影響も考慮して今年行いました。長女から続いた七五三のお参りもこれで終わりになります。
場所は我が家がずっと家族で参拝している東京大神宮。飯田橋駅のすぐそばにあります。東京五社に数えられる格式高い神社で伊勢神宮の直系になります。日本で最初に神前式結婚式を行った神社であり、縁結び特に恋愛成就で非常に有名です。初詣には参拝者の行列が飯田橋駅まで続きます。私の母校東京理科大学からも、かつて妻が勤めていた職場からも近い馴染みのある神社です。
御祈禱をしてもらうので一般参拝ではなく拝殿に入ります。待合室を経由して行くので並ぶことなく進めます。当日次女は着物、長女は袴を着たので普段よりずっと動き辛い状態。足も疲れやすいので助かります。
東京大神宮はかつての賑わいを取り戻していて、たくさんの女性が参拝に訪れていました。おみくじ、お守りなどを購入していました。また結婚式を行っているようで正装した人たちがロビーにいます。最後にこの東京大神宮に来たのは2年以上前。新型コロナが流行する以前のこと。みんなマスクをしていますが段々と以前の日常が戻ってきている実感があってほっとします。
拝殿に入っての御祈禱。以前とは少し違っていました。御祈禱を受ける本人(我が家の場合は次女)のみが正面の椅子に座り、付き添いの方は横に並んだ席に着きます。次女は子どもなので付き添いとして私も次女の横に座りましたが。密を割けるためなのでしょう。
祝詞は変わらないと思いましたが神楽舞は少し違うように見えました。雅楽が吹く楽器ではなく琴の演奏に。演奏者が唄をうたっていました。祝詞をよむ神主も神楽を舞う巫女も琴を演奏する方も舞台に立つ神職の方々はマスクをしていませんでした。そこに神聖なものを感じました。
コロナ禍になってからそれまで当たり前にできていたことの多くができなくなりました。元々飢饉や疫病をおさめるために大仏を建立したり神楽舞を奉納したりしてきた歴史があります。やっと感染者数が落ち着き、しかし新しい変異株が出現したという時期。七五三のための参拝に来ましたが、祝詞や神楽舞、演奏、唄を目の当たりにすると祈りを感じてしまいます。神職とは日々生活を律して祈りを捧げているのだろうなと。
日常的に神社に足を運びますがきちんと神職の姿を見る機会は多くありません。言葉、動き(舞い)、音楽、声、立ち振る舞い。改めて拝殿でみると不思議な感覚を覚えます。世界的に大変な事態に陥っている今だから余計にそうなのでしょう。
祝詞と神楽舞のあとは榊を次女と一緒に奉納。正式な御祈禱を受ける経験が小学校1年生の次女の心に残るといいなと思いました。
私は小さい時に神社をきちんと参拝した記憶がありません。親は七五三をしたというのですが全然覚えていません。後で知りましたが父親はきちんと参拝方法を知っていて詳しいのに、子供の私には特に教えていませんでした。高校に入学したとき、神道の学校として有名な國學院大學附属高校に入ったせいで神社の参拝を学ぶことになりました。入学式をしてオリエンテーションをした後に明治神宮まで1年生全員(その数600名)が歩いて行き御祈祷を受けました。大人になるまで神社とお寺の違いも分かっていませんでした。自分の子ども達には文化的なことも含めて小さいうちから理解してもらいたいと考えています。
自分の厄払いも終わり、子ども達の七五三も終わりました。時間の流れを感じます。そして七五三のお祝いができる状況に戻ったなと。しばらくきちんと御祈禱を受ける機会がなさそうです。本当は毎年しっかりと受けた方がいいのでしょうが。来年の事を言えば鬼が笑う、といいますが来年はどうなっているでしょう。個人事業主になって特にお参りを大事にするようになりました。来年は今年より良い環境になってほしいと個人的に願いながら七五三のお参りをしました。
甲野 功
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