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今年2021年・令和3年の通常業務も本日で終了です。毎年恒例になりましたこの1年を振り返ってみたいと思います。まず今年2021年のテーマは何だったのか。
1月に決めたテーマが『知識技術を届ける』でした。
昨年2020年は新型コロナウィルスのパンデミックで大いに混乱した1年でした。緊急事態宣言という人生初めての宣言に直面。オリンピックが延期するという事態。公立小中学校が一斉休校になり多くのイベントが中止あるいは延期に。仕事面も多大な影響を受けました。その混乱の2020年を踏まえて、今年のはじめに書いた通り環境や数字(売上や患者数など)ではなく自分自身の行動に目を向けるようと決めました。
私一人の努力で社会環境をどうこうできることはありません。そして数字を思うように上げることもできません。
夏には1日数千人という2020年と桁が違う新規感染者を出した東京都。しかし秋から冬にかけてその数字は数十人と激減することに。未だにその原因は不明です。昨年4月は売上が前年同月比で半分以下となり持続化給付金を申請しました。それが夏以降戻ってきて10月に入ったらまた急降下。9月と10月では世界が変わったかのような結果に。それが12月は開業して過去最高の売上に。数字が予測できないし予測しても意味が(あまり)ないと感じました。
不安定で予測できないことよりも確実に干渉できる自分自身の行動に注目していこうと決めたのでした。その具体的なことが『知識技術を届ける』というテーマ。隠れている主語はもちろん“私自身”。私が得てきた知識と技術を外に発信して他人や患者さんに届けようと考えたのでした。
具体的にはブログを年間200件書くことにしました。
2020年は自宅にいる時間が圧倒的に増えたのでブログをたくさん書きました。何となく自分に課したノルマとして月15件書くことにしていたのを、コロナ禍になってからは16件にしました。その結果、2020年は合計194件書いたのです。それならば今年2021年は年間200件書こうと決め、毎月17件書くことを1年続けました。既に今年のブログは200件を越えています。
200件書いたからどうしたという話なのですがこれだけ書こうと決めれば日々勉強すること学ぶことがないと書けません。ブログを書くために毎日アンテナを張り巡らせて生活するようになります。
もう一つしたことはセミナーを主催開催すること。
学生向けに講義をする。学生ペア割というものをして学生さんに解説を加えながら施術する。そういったことをしていきました。毎月2件はやるように心掛けました。これはノルマではなく努力目標として。他人がいることなのでスケジュールの兼ね合いもあります。学生ペア割は依頼がなければできませんし。
座学にせよ実技にせよ学生さんに伝えるために新しく勉強し、習得したことを復習し、話を整理する努力を積みます。それが自分自身のレベルアップに繋がります。特に11月に再開したオープンの学生向けセミナーは資料を作り込むため準備段階で能動的に勉強することになります。下手なことはできないししたくないので、面倒で億劫だなと思うくらい調べて学ぶことになります。
具体的にこれらのことをすることで思わぬ成果がありました。
昨年まで無かった外部からの講義依頼が出てきたのです。学生さん、業界団体、専門学校、技術研究会、地域ボランティア団体などから。それまで母校の教員養成科で特別授業を担当していましたがそれとは別にいくつかの団体からお声を掛けてもらいました。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業する時点で専門学校教員免許は取得していたわけで、今年新たな資格が増えたりステイタスが変わったりしたわけではないのです。日々の積み重ねが成果として出たのでしょう。講義を任されるということはずっと希望していた状態なので今年は希望が叶ってきたといえます。
また今年は鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、学生さん、専門学校進学希望者といった業界関係者の新規患者さんがとても多かったです。その割合は63%で今年の新規患者さんの半分以上が業界関係者となりました。それは学生さんなり同業者なりが会ってみたい、話を聞いてみたい、私の技術を体験してみたい、ということ。情報発信をし続けた結果だと思います。
対して数字は芳しくありませんでした。売上は昨年比で96%。2020年は2019年よりも下がっていますから2年連続で右肩下がり。特に夏場の一番感染者数が多かった時期は非常に落ちました。ちなみに今年1年365日のうち212日間緊急事態宣言でしたから9月以前は緊急事態宣言下が日常状態という感じ。もはやコロナ禍だからという言い訳では済まされないでしょう。昨年は持続化給付金があったので気持ちに余裕がありましたから今年の方がずっと厳しくなりました。
新規患者さんの多くが業界関係者と言いましたが一般の新しい患者さんが少ないということでもあります。その点でいえば『知識技術を届ける』行動はしましたが“世間の人々に届いてはいない”と言えるでしょうし、“届いた上で選択肢に残らない”ということもあるでしょう。
数字という予測できない(自分で完全にコントロールできない)結果=数字に気を揉んでも仕方ないのですが、それを無視して反省しないのはよくありません。来年改善できるよう課題にします。
どうなるか分からない事ばかりだからこそ、どうするのか確実に決めることができる自身の行動に注目した1年でした。数字という結果は昨年よりも悪くなりましたが行動はできたと思います。何も行動しないで成果が上がることはまず有り得ないので。来年は行動が数字に繋がるようにその量を増やさないといけないと考えています。やった分だけ成果があがるわけではありませんが、成果が上がる確率は上がるはずなので。
今年も新型コロナに振り回された感がありました。ただそれを言い訳しないようしないといけません。日本はその段階になりつつあるので(もしかしたら来年またオミクロン株で大流行するかもしれませんが、そうなったらそうなったで、またできる事を考えます。)今年のことは今年で完結して翌年は改良改善して日々に業務に挑みます。
本年もどうもありがとうございました。
甲野 功
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