開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
土曜日に新型コロナウィルスワクチン接種3回目をしてきました。そして昨日の日曜日は副反応で丸一日何もできずほぼ寝込んでいました。
昨年8月に2回目のワクチン接種をしました。翌日は高熱に襲われて非常に苦しみました。そのため3回目の通知が来たときはいつしようか迷いました。2020年、新型コロナウィルスが流行してから体調を崩したことはワクチン接種の副反応によるものだけ。前回と同じような状況になるとするとできるならやりたくないのが本音です。反ワクチン接種主義ではなく、純粋にまた体調不良に襲われるのが嫌だなあという気持ち。
そうは言っても年が明けてからまた感染者数が激増。緊急事態宣言は出ないものの感染者数は過去最高を記録しました。直接の知り合いからも感染したという話を耳にするようになりました。3回目ワクチン接種の通知が来たときは前回の接種から原則8カ月を空けるようにと書いてあり、届いてからしばらくそのままにしていました。しかし3回目のワクチン接種を前倒しにする方向に社会状況は変わっていきました。つい最近「Go Toイベント」改め「イベントワクワク割」という方針が発表になりました。ネーミングを含めて色々と言われていますがワクチン接種を本気で進めたい政府の意向を感じます。また私よりずっと若い20代前半の知り合いが3回目の接種をしたということを知り、医療従事者の端くれとしても、もう接種しようと思いました。
そうなるといつ接種するかが問題です。前回の経験を踏まえると翌日1日は潰れると考えて、土曜日に接種するのが妥当と考えました。それも土曜日の仕事が終わってから、夕方に。そのような接種会場があるかを調べてみると、さすが東京都新宿区、結構ありました。あとは日付。4月の後半から色々と予定があり、もう先週末のうちにしておこうとネットで予約を入れました。5月は開院記念の月でその準備諸々考えると早めにしておきたかったのです。一応2回目の接種から約8カ月になりますし。
接種会場は新宿区役所第一分庁舎。18:30からです。
接種当日。最後の患者さんが帰ったあとに軽く後片付けをして新宿区役所に向かいました。
前回、前々回の接種状況を思い出します。
1回目は築地の大規模接種会場で受けました。築地市場跡の広大な駐車場に設置した特設会場でした。東京オリンピック開催後は関係車両の駐車場になるという。そこで炎天下の中40分以上屋外で並んで接種。初めてのことで帰宅後は横になっていました。副反応というより熱中症気味で。このときは想像していたより大したことはないなと思いました。
2回目は東京都庁の接種会場。前回のことがあったのでまた待つのかと思いきや信じられないほど手際が良くほとんど待つことなく接種。15分間の様子見を含めて正味20分ほどで終了。あまりにスムーズに済んだので帰りにサイゼリヤでスイーツを食べて帰りました。その後は子ども達を連れて日本オリンピックミュージアムへ。緊急事態宣言下の夏休みでどこにも行けないのでギリギリ新宿区の会場を選びました。東京オリンピックが閉幕しその感動が残っていました。そしてその夜から猛烈に体調が悪くなり翌日は39℃を超える高熱に苦しみました。
この2度のワクチン接種経験を踏まえて、接種後は調子に乗らずゆっくり休むことを心に決めていました。接種した後にオリンピックミュージアムで飛び跳ねたことも副反応を強く出した要因のような気がしました。というのも母親がワクチン接種をした翌日、副反応で起き上がれないと連絡が来て治療に行ったことがありました。母親は高齢であるからか過去2回の接種は何も影響がなく、しかし3回目接種後で急に体調不良になったのです。聞くと接種したその後イベントの運営で忙しく動き回ったとか。その話を聞いてやはり接種直後に動き回るのは副反応を強く引き出すのかなと思ったのです。
意図的にのんびりと余裕を持って新宿区役所第一分庁舎に到着。受付をするとまさかの「予約が入っていません」と言われます。そんなはずはないだろうと、受付確認メールや前日の確認メールをスマートフォンで見せて食い下がります。そうすると向こうの操作の問題だったようで、別の係員が対応して受付が済みました。なるべく心を平穏に、余裕を持って行動しよう、と心掛けていたので出鼻をくじかれました。
接種会場に行くと他に受ける人は見当たらず待つことなくできました。はり師として他人に鍼を刺している立場でありながら、私は注射が嫌いです。注射となると緊張して心拍数が上がります。なるべく平穏な気持ちを保って接種を受けようと努力します。幸いなことに上手な方でほとんど痛みはありませんでした。様子見の待機時間を過ぎて帰宅の途につきました。
なるべく焦らず、心拍数を上げずに。そのような気持ちで。翌日は動けなくなることを想定して夜のうちに家事でできることをしておき、子ども達には明日は何もできないからよろしくね、と伝えておきました。案の定、就寝前くらいから体調が悪くなってきました。頭痛。顎が痛い。倦怠感。注射をした左腕が痛い。横になってもよく眠れません。同じような夢を何度も見ます。これは熱が出ているときの状況です。次女が私の隣で寝るのですが、寝るときに腕や体にしがみつくのが好きです。そして寝相が悪いと90°体勢が動いてこちらの体の上に足を乗せたり背中を足で押したりします。寝相なので次女に全く悪意は無いのですがそれで目が覚めてしまいます。結局ほぼ眠った実感がなく翌朝を迎えました。
体調はより悪くなり起き上がれません。食欲もありません。注射をした左腕だけでなく腰や背中まで痛い。何もする気がおきませんでした。いつまでも横になっていても辛いので少し起き上がってテレビを見ましたが状況は好転せず。水分をこまめにとりながら体調が戻るのを待ちます。日中何度かうとうとして眠った感覚が得られました。少しずつ良くなっている実感を得られるようなったのは夕方を過ぎてから。前回2回目接種後の副作用よりもずっと軽いのですがやはりいいものではありません。家族みんなが今日は暑いと言っているのに私は布団を被って横になっています。
丸一日特に活動することなく終えた日曜日。就寝したところ。急激に体調が良くなる感覚がありました。頭痛とだるさが消えて。寝返りうつにも体が痛くて辛かったのが消えました。そして暑いと感じるように。夜中暑くて掛け布団をはいで寝ていました。眠りは浅いながらも、横になっていても辛い、という状況が消えました。今朝起きると少々だるさが残っていますがほぼ日常生活に戻ることができました。午前中はまだ息が切れるような感覚がありましたが午後になるとほぼ全快に。3回目のワクチン接種を乗り切ったようです。
新型コロナウィルスワクチン接種後に副反応で苦しむことも経験です。後々歴史的な出来事として教科書に載るようなことではないかと思います。喉元過ぎれば熱さを忘れる、というように時間が経てば辛さを忘れてしまうもの。それは生存本能として好ましいことですが。気付けばマスクや消毒液が無くて転売や小競り合いが起きた事すら忘れかけています。東日本大震災後に計画停電で街が暗くなったことが嘘のよう。そのときの状況と感情を忘れないように文章に残しておこうと思います。
甲野 功
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