開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
今年も開院記念日が近づいてきました。
5月15日。
2014年5月15日にあじさい鍼灸マッサージ治療院を開業しました。
屋号は私が好きな花、紫陽花から取りました。今でこそ花を見に行くような(写真撮影に出かける)人間になりましたが元々草花に興味はありませんでした。物理畑だったせいか生物科目に苦手意識がありました。昔から理系だからと、物理や数学、化学のことを質問されることが多いのですが、花の知識は本当になく「この花はなんていうの?」と聞かれてもほぼ「知りません」と答えるものでした。
それがなぜか20代半ばくらいから紫陽花が好きになりました。社会人になって会社のストレスが遠因となり入院した時期と重なるような気がします。若い時はなぜお年寄りは花を見て、花の写真を撮るのか理解に苦しみましたが、今はよくわかります。
毎年5月15日の開院記念日に向けて鉢植えの紫陽花を買うようにしています。東京ではちょうどこれから紫陽花が咲く時期に開院しました。その時はオープンさせることに精一杯でした。今の状況からすると足りないものだらけでした。ひとまずスタートさせたという感覚。SNSやメール等で開業したことを周囲に告知していました。
そんな開業間もない頃に紫陽花が送られてきたのです。柔道整復師専門学校時代の同級生から。お祝いのカードが添えられていました。私が好きで、また当院のイメージカラーの青い色の紫陽花。本当に嬉しかったです。それまではお祝いに花を贈る感覚がよく理解できなかったのですが、当事者になるとこんなに嬉しいものなのだと実感しました。それから毎年5月に紫陽花を用意して飾ることにしました。
今年も紫陽花を用意します。
色や形をどうするか。だいたい青、紫を選んでしまいます。まず青が好きです。そして紫陽花と書くくらいですから紫が王道の色でしょう。しかし今年は赤系の紫陽花がいいなと事前に考えていました。意味は特にないのですがたまにいつもと違う色を試したいという気持ちが芽生えるのです。
店内で選んだ紫陽花は“アメリア”という品種のもの。ピンク色です。まだ完全に色がでていない部分があり、そこが少年マンガ『鬼滅の刃』に出てくるキャラクター「甘露寺蜜璃」の髪のようだと思って選びました。甘露寺蜜璃とは鬼を退治する鬼殺隊の最高位“柱”の一人で女性のキャラ。桜餅を食べ過ぎて髪の毛が桃色と緑色になったという設定です。現在テレビアニメ3期「刀鍛冶の里編」が制作中ですが、そこでのメインキャラになります。子ども達が『鬼滅の刃』が大好きなのでその色合いに魅かれて購入を決めました。
紫陽花は非常に品種が多いのが特徴です。品種改良が進みどんどんと新しい品種が生まれます。当初この“アメリア”という品種を検索にかけたのですが全く見つかりませんでした。どうもアメリカアジサイと勘違いしていませんか?という検索結果ばかり。さらに細かく調べてみると記事がヒットしました。
ここには以下のような文章が。
『
全国屈指のアジサイの産地という県内では、桐生市黒保根町下田沢の農事組合法人「ニキフルール」で、生産者がアジサイの出荷作業に忙しい。育てているのは、鉢に植えた小さめのアジサイで、出荷は五月初めごろまで続く。主に首都圏や愛知県などの市場に出荷する。
ハウス内で咲き誇るアジサイは、青やピンク、水色など。同法人が開発し、去年から本格的に出荷を始めた品種「アメリア」は、ピンク色と緑色の花と個性的だ。法人の仁木周平代表理事(44)は「さまざまな色の花があり、ぜひ見比べてほしい。丈夫なので庭に植えても長く楽しめる」と話している。(池田知之)
』
そう、“アメリア”はまさに最近開発された品種だったのでした。自然と紫陽花の知識が増えていき品種についても考えるようになりました。そしてたまたま買った紫陽花は新種だと分かったのでした。
今年の開院記念日はこの“アメリア”で迎えようと思っていました。
ところが。
ゴールデンウィーク明けの9日月曜日に職場に行くと“アメリア”はぐったりとしていました。首を垂れて花も葉もしおれています。日曜日がとても暑かったせいでしょうか(なお昨年用意した紫陽花の葉もしおれていました)。急いで水を与えたのですが花が戻ることはなく。まさか一日水を与えなかっただけでこんな状況になるとは。毎年紫陽花の鉢を買っていますがこんなことは初めてです。こういっては何ですが対して手入れをしなくても勝手に育つのが紫陽花の良いところなのに(昨年の紫陽花は元気に葉が戻ったのに)。
見た目も縁起も悪いですから飾ることはできません。参りましたがしょうがないので今年はもう一つ紫陽花を用意することに決めました。
周年記念の紫陽花を買うときは2つ行きつけの花屋がありどちらかにしています。紫陽花が出始めると眺めてどうしようか考えて。いきなり買うことはしません。
近所の方のお店で気になっていた第二候補の紫陽花にするかと買いに行きました。すると開いていない。なんということでしょう。母の日が過ぎて一息ついているのでしょうか。
また気が滅入りました。
しかし気持ちを切り替えて神楽坂まで行って神楽坂の花屋を開拓しようと意気込みました。神楽坂商店街の花屋さん2軒周り店頭に並ぶ紫陽花をチェック。しばし悩んだ末に選んだ、続・今年の紫陽花は赤とピンク色の“アリス”という品種のものにしました。
赤色の紫陽花というと“紅”という品種があります。赤色の紫陽花は結構珍しく、いつか赤の紫陽花を飾りたいと考えていました。その前の“アメリア”のピンクに心残りがあったのかピンクと赤のものに惹かれました。赤と言っても真っ赤という色ではなく紫がかかった赤。“白寿紅”という本当に赤い紫陽花もあり、真紅の紫陽花を飾るのはもう少し先になりそうです。
また“アリス”という品種を調べたのですが検索に出てこず。札に書いてあるからアリスだと判断しているのですが本当にアリスという品種なのかも定かではありません(商品名かも)。何はともあれこちらのアリスはしおれないように気を付けて、来る5月15日に文字通り花を添えてもらいます。今月中は咲いていると思うので来院した際にはぜひ見てください。(アリスも既にくたびれてきています)
甲野 功
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