開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
「あじさい鍼灸マッサージ治療院」。
改めてこの屋号にしたのは個人的に紫陽花(あじさい)が好きだからです。今の時期、いたるところで紫陽花が綺麗に咲いていてその画像がSNSに投稿され、企業や団体が紫陽花のイラストを使って季節感を演出しています。紫陽花が好きだからという理由もありますが、長女の名前も紫陽花に関連したものであるので、屋号は長女にちなんだものとも言えます。出張専門で開業した、つまり個人で独立した年に生まれた長女。その2年後に「あじさい鍼灸マッサージ治療院」という屋号で始めるのですが、長女の誕生時点でそれは決まっていました。
そしてあじさい鍼灸マッサージ治療院を開院した年に生まれたのが次女でした。開院当初は色々なものが足りない状況でスタートしました。そこで足りなかったものの一つがロゴマーク。当院を象徴する“絵”がありませんでした。ビジュアル的に当院といえばこれ、というものが無かったのです。もっというと開院当初は看板も無かったのでA4の紙に拡大コピーしたものを壁に両面テープで貼り付けていただけ。そのような状況で数ヵ月過ごしていました。今考えると他は削っても早めに看板を作っておけば良かったです。看板作成に二の足を踏んでいた原因の一つがロゴマークが無かったこと。金銭面が直接的な理由ですが、どのような看板にするか考えたときにデザインの問題がありました。そこで次女が産まれる前、お腹にいるときに妻に手描きで制作してもらったのが現在のロゴマークでした。これから産まれてくる子どもを意識して描いて、というよくよく考えると無茶苦茶なお願いをしたものでした。
子ども達が大きくなったときに、屋号は長女でロゴマークは次女に関係しているのだよ、と伝えたかったのです。
試行錯誤の末、ケント紙に水彩絵の具で描かれたロゴマークの原画。これをスキャンして屋号を組み合わせて完成したのが当院のロゴマークです。色々な意味を込めたこのマークを私は非常に気に入っていて、当院に関係するものには基本的に必ず入れています。長女もそのことを理解していて真似たものを描いたイラストに入れることもあります。
そして最近、長女が折り紙でこのロゴを再現するという取り組みをしました。
私が子供の頃から折り紙が得意だったこともあり、娘たちに小さい頃から折り紙を教えてきました。今もユニット折り紙というパーツを作ってそれを組み合わせて作品にするものに二人とも挑戦しています。その土壌があったのか、長女が折り紙でロゴマークを再現すると言い出したのでした。もう今の子なのでYouTubeで紫陽花の折り紙を検索して似たような折り方を自ら調べてしまいます。私には折り方がわかりません。またロゴマークは5色の花で構成しているのですが(これは東洋医学の基礎、五行色体表から着想を得ているのでこのような非現実的な色合いになっています)、それも色を分けて。しかも手描きの濃淡を2色の折り紙を組み合わせることで表現しています。その発想に親ながら驚きました。そして2枚の黄色の葉も折り紙で表現。葉に描かれたスジ(葉脈)はペンで描くという自由な発想。そこは折り紙にしないのかという。花の中央にある部分も同じくペンで手描き。きっと私が折り紙で再現しようとしたら全て折り紙でやろうとして完成しないまま終わったと思います。手抜きというか、妥協というか、柔軟というか、子どもの機転を利かせたやり方だと思うのでした。
そして貼り付ける紙は何故か正方形にしています。私の頭ではロゴマークは円のイメージ。屋号を入れるときに字の連なりを曲げた方が綺麗に収まったからです。後に長女が作った缶バッジも円形デザインにしました。ところが長女は正方形にして周囲にマスキングテープを貼って装飾しました。もともと外枠がないデザインだったので解釈の仕方は自由ですが、長女は迷わず正方形にした。その感性も私と違うなと思いました。
完成品はせっかくなので額縁に入れて治療院で飾ることにしました。ロゴマーク原画も元々飾っているので並べて対比できるように。そして折り紙で再現したものをスキャンしてデジタル加工を施し、折り紙バージョンのロゴマークとして持つことにしました。今後何かのおりに利用できるように。こちらは正方形デザイン。どのような使い方ができるか楽しみです。
丸(〇)と四角(□)は互いに陰陽の関係とも言えます。我が国の国旗、日の丸も同じですし大相撲の土俵も正方形の中に円があります。東洋医学の陰陽論的な考えをしてみると鍼灸師としては運命的なものを感じてしまいます。
甲野 功
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