開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
またも箱根に家族旅行に行ってきました。今回は1泊2日です。
泊りがけの家族旅行は新型コロナウィルスが流行する直前の2020年1月以来です。それ以降は、子ども達が宿泊のある旅行が面倒くさいという意見もあり、日帰り旅行ばかりしていました。子どもなりに金銭面も考慮してくれているのかもしれませんが。連れていく立場とすると金銭面は安くなっても日帰り旅行は時間の制約が強くなります。私自身、大阪、京都など関西に日帰りで出かけるので、そこら辺をよく理解しています。スケージュールがきつくなるので全体的に焦ることが増えるのです。
せっかく3年ぶりの行動制限のない夏休みなので1泊しようと話して出かけました。どこに行きたいかと聞くとやはり箱根。楽しかったところにもう一度行きたいという気持ち。箱根は6月に行ったばかりなのですが。
希望の場所はユネッサンと大涌谷。ユネッサンは小涌園にある全天候型スパリゾート。屋内と屋外の温水プールがあり山を見ながら楽しめます。子ども達は何度も行っている定番。それと大涌谷。こちらは2年前の10月に連れて行った場所でその景色と名物黒たまごが美味しかったので。一日でこの2か所に行って帰宅するのは無理があるのでやはり1泊2日必要です。
当日。前回よりも1本遅い新宿始発のロマンスカーにしました。そうすると40分遅くなるのでかなり余裕があります。朝から尋常ではない暑さなので早歩きをして体力を消耗したくありません。余裕をもって新宿駅に着き、「おだむすび」で朝食にします。これは箱根旅行のルーティンで、空腹でロマンスカーに乗って酔ってしまった長女の対策です。ロマンスカーの中で食事を済ませればと、やってみたら気分が悪くなってしまったので。朝食を済ませてから車内で食べるお菓子と飲み物を購入。長女の乗り物酔いは旅行のハードルになるので要注意です。
酔い止め薬を持参するのを忘れてしまった長女。ちょっと気持ち悪くなり「箱根湯本駅」に到着。このまま乗り物が続くと危険なので箱根湯本駅を出て、目の前の「早川」で遊ぶことにします。以前、再び大涌谷に行こうと計画するも登山電車の途中で気持ち悪くなり、途中の彫刻の森美術館駅で下車。結局、箱根彫刻の森美術館で遊んで帰宅するという事態になりました。駅前の「あじさいばし」を渡って早川のほとりに行きます。川沿いはさすがに涼しく、写真撮影と川遊びを楽しみました。
今回の目的の一つに次女の石拾いがあります。次女は石へ興味が強く、よく石ころを拾ってきます。保育園の頃かそうで知らない間に私のカバンに石がたくさん入っていることがありました。女の子なんだからやめてくれと思ったのですが、知り合いの鍼灸師さんの娘さんも同じように石拾いが好きで、それがこうじて地質関係の仕事に就いているのだとか。その話を聞いてから趣味を育てた方がいいと次女を宝石展に連れていき、鉱物・化石の図鑑を買い与えました。この箱根旅行で地元には無い川べりの石、活火山である大涌谷に石を次女に拾ってもらうことをやらせたかったのです。
他には写真撮影。最近、急激に写真撮影技術が向上した次女。京急百貨店主催の写真展でも私や長女を差し置いて入選。長女、次女ともに東京都新宿区では撮影できない自然を被写体にしてもらおうと願っていました。そのために一人1台一眼レフカメラを持参したのです。次女のカメラは古くて重いので私が運んだのですが、カメラの重さはこの旅行の全行程で苦労することになります。
早川での川遊びと写真撮影をした後は「箱根登山電車」。調子が悪いと登山電車でも長女は酔うのでドキドキしながら。今回は1泊2日でロープウェイも利用するので箱根フリーパスを購入しました。範囲内で乗り降り自由なので長女の体調が悪くなったら途中下車する手段を考えていました。途中少々気分が悪くなりつつも小涌谷駅までもちます。そこから路線バスに乗り換えです。時間を考えると箱根湯本駅からバスに乗った方が早いのですが、急な山道を進むバスが一番酔います。体調が悪いと私でも酔います。過去に二度長女は大変なことになっているので箱根のバスは要警戒なのです。幸い「小涌谷駅」前からバス停2つで小涌園ユネッサンにつくので平気でした。私の方が空腹で酔いそうなくらい。
「小涌園ユネッサン」に到着します。この新規感染者記録更新をしている時期なので入場時間指定があります。余裕をもって午後2時に指定しました。午後1時過ぎについたのでユネッサン内で昼飯を先にとることにします。前回来たときに食事をするのに混んでいて数十分並んだので。ユネッサンに入ると園内にファミリーマートができていました。かつて道路沿いにあったお店(箱根駅伝5区で必ず画面に映るお店でした)が建て壊しになり移転したようです。ユネッサン内で過去に別のイベントスペースだったところにファミリーマートがあり、机と椅子もあって食事ができるようになっていました。これはとても便利でファミリーマートで購入した食べ物を屋内の涼しい環境で食べることができました。
食事を済ませて館内に入ります。何度も来て慣れた場所。今回は次女の水泳の練習も裏テーマで、水の中で息を吐く練習と水中メガネをして顔を水の中に入れる練習をしました。保育園、小学校のプールがほぼなかったのもあり、水泳は自主練習しないと間に合いません。
プールから出るとまたファミリーマートで夕食を買います。大人は箱根の美味しいものを食べたいのが本音ですが子ども達はレストランで出てくるものが合うとは限りません。好きなものを選ばせて宿で食べる方が良いと判断しました。
ユネッサンを後にして宿泊するホテル「ウィスタリアンライフクラブヴェルデの森(WISTERIAN LIFE CLUB verdeの森)」を目指します。ユネッサンから300m先と案内に書かれていますが、箱根は険しい山。ユネッサンを出てなかなか急な車道をのぼります。プールで疲れて、夕方といえどまだまだ暑く、カメラや着替え、それに浮き輪が入った荷物が重たくて、ひと苦労でした。この旅で一番子ども達は大変でした。ホテルにつくと山並みが窓から見えるロケーション。室内のお風呂も温泉。子ども達は一人一つのベッド。久しぶりの宿泊を楽しんでいるようでした。
朝起きて私は散歩に出かけます。昨日ホテルにチェックインする際にユネッサン行きの遊歩道の案内があることに気付いていました。その道を確かめたかったのです。案の定行きよりもずっと早くユネッサンに辿り着けました。この道を使えば昨日はもっと楽でした。木陰でしたし。
素泊まりプランなので荷物をまとめてチェックアウト。朝早く確認した遊歩道を歩いて再びユネッサンへ。下り道ということもありますが、あまりに簡単に着いたので子ども達はこんなに近かったのかと声をあげます。そしてまたもファミリーマートで朝食。旅の楽しみに食事は欠かせませんが、食事は二の次。簡単に済ませられるやり方にしました。
ユネッサン前からバスで登山電車「小涌谷駅」へ。そこから登山電車に乗り替えて終点の強羅に行きます。
「強羅駅」に到着。ここでも少し休んで1本遅らせたケーブルカーに乗ります。待っている間に私は「箱根ケーブルカー」の写真撮影をしました。ケーブルカーはだいたい10分ほどで強羅駅から「早雲山駅」に到着します。沿線には多くの企業や自治体の保養所があります。「強羅公園」や「箱根美術館」といった名所もこのケーブルカーの駅からすぐです。
ケーブルカーの終点は「早雲山駅」。そこから箱根ロープウェイに乗り換える途中にあるのが「cu-mo箱根」。2年前にできたばかりの新しい施設でショップと見晴らしのよいテラス席があります。テラス席には温泉の足湯があり、足湯を無料で利用できます。ここで景色を眺め、足湯に浸かり、ジュースを飲みました。前回大涌谷に来たときは時間が無いので素通りしたところ。1泊2日旅行のため時間の余裕があるので立ち寄りました。
続いて「箱根ロープウェイ」に乗り換えて「大涌谷駅」へ。山を越えた先は活火山の光景が眼下に広がります。意見はあるでしょうが、箱根エリアで最も盛り上がる名所だと思います。それまでと景色ががらっと変わります。新宿から2時間程度の場所とは思えない絶景です。大涌谷駅で降りると2階の大涌谷食堂へ。珍しく子ども達が食事に興味を示し、名物「大涌谷カレー」が気になるといいます。まだお昼早めの時間だったので空いていて窓際の良い席が取れました。私は大涌谷カレー、子ども達はキッズカレーを食べます。この旅行唯一のレストランの食事でした。私も子ども達も大涌谷カレーが気に入って、家族と自分たちのお土産にレトルト品を買って帰ることを決めました。
食事が終わったら大涌谷の大自然を撮影する時間です。この旅の目的の一つ。東京では見られない風景を写真に納める。活火山として今でも水蒸気が吹きあがり、硫黄ガスが流出している大涌谷。日本全国でも貴重な自然です。驚いたことに大涌谷の気温は25℃程度。36℃の酷暑を経験してきて、屋外でこれほど快適とは想像していませんでした。晴れて日が照っているのですが風が強くとても過ごしやすい。熱中症を気にせず思う存分写真撮影ができました。火山だけなく山から降りてくる雲(霧)、空中を進むロープウェイ、箱根外輪山。ここでしか見られない景色に感動しました。前回来た時よりも天候が良いので余計に美しく見えたのです。
続いてお待ちかねの名物「黒たまご」を食べます。大涌谷の硫黄ガスで作られたゆで卵。殻がガスにより黒く変色しています。2年前に食べた味が忘れられず、必ず食べたいと希望していた子ども達。今回も美味しかったです。私の経験上、お土産で持ち帰って東京で食べてもここまで美味しいと感じませんでした。この大涌谷の自然の中で食べることが美味しさの秘密なのでしょう。
黒たまごを食べたあとは石拾い。次女の希望で珍しい石を拾いたい。火山帯の大涌谷にはきっと都心部ではみられない石が落ちているはず。舗装されていない赤土がむき出しになっているところから石をいくつか拾っています。更にその場所(土)がどのような所か記録に残すために写真に残しておくようにさせました。
石を拾ったあとはスイーツを食べて、お土産の大涌谷カレーレトルト、大涌谷カレーせんべいなどを買って帰宅の路につきました。時間的にはもう一つくらい行けたのですが子ども達はもう帰りたいということで。ロープウェイ、ケーブルカー、登山電車と乗り継ぎ箱根湯本駅へ。箱根湯本駅でまたお土産を買ってロマンスカーで新宿へ。夕方6時くらいに帰宅しました。
子ども達には日常よりずっと歩いて、移動した2日間。だいたいやりたかったことはできました。既に行った古ことがある場所だったので、より深く堪能できたように感じます。私は思い荷物を持ち運んだことによる疲労と子どもを連れて旅行した緊張で、夜は動けなくなり早めに寝てしまいました。子ども達もその後心なしか逞しくなったように見えます。夏休みのいいイベントになりました。
甲野 功
コメントをお書きください