～子ども達とミネラルマルシェへ～

先日の土曜日に家族でテレビを観ていました。テレビ朝日系列の「サンドウィッチマン＆芦田愛菜の博士ちゃん」。 この番組は“博士ちゃん”と言われる、何かの分野に対してとても詳しい１０代の子ども達を招いて専門的なことを紹介する教育バラエティー番組です。何かの勉強になると思い、よく子ども達に見せています。先週末の放送では“天然石の博士ちゃん”が登場することを番組予告で知っていたので是非とも、特に次女に、見せようと決めていました。

次女は石、宝石に対して強い興味があります。保育園の頃から道端の石ころを拾ってきていました。勝手に私のカバンに入れておいたりズボンのポケットに入れっぱなしにしたりして、親としてはなかなか迷惑でして、女の子だしやめてほしいと思っていました。ところが知り合いの方で同じように娘さんが石や鉱物に強い興味があり、大学院まで進学して現在は鉱物関係の仕事に就いているという話を聞いて、興味を育てた方がいいのだと考えを改めました。

それからは宝石の博覧会に連れていき、岩石・鉱物・化石の図鑑を買い与え、住んでいる地域では変わった石は取れないだろうからと今年の夏休みは箱根大涌谷まで連れて行って火山帯の石を拾わせました。そのように石への興味が伸びるようにしてきました。私は理科系大学を出ているので理科は好きですし得意なのですが、物理専攻であるため地学とは距離があります。どこか文系がする理科科目というイメージがありました。次女の趣味に付き合うようになってから段々と宝石や鉱物への興味が出てきて知識が増えてきたのです。

さてそのような気持ちの変化と家族で次女の興味を育てようという環境の中、最初に挙げた「博士ちゃん」をみていると。「ミネラルマルシェ」なるイベントがあることを知ります。

ミネラルマルシェ｜天然石（鉱物・宝石・アクセサリー）化石・隕石などの展示販売

ミネラルマルシェとは初耳の言葉。番組で紹介されて初めてその存在を知ります。原石や宝石の展示即売会のことのようです。とても人気があると紹介されています。それを観た次女は行ってみたいと言います。早速ネット検索をしてみると。何と明日（９月１１日の日曜日）まで秋葉原で開催されていることが分かりました。テレビ番組を観ていたのは土曜日の夜。

明日、行ってみる？と次女に聞くと前のめりで行きたいと言います。

原石の実物を目で見て触れて購入できるというミネラルマルシェ。お年玉で集めたお小遣いを集めて持っているお金を確認します。気に入った石を自分で買うつもりです。その姿をみて、姉の長女は自分の財布から少しお小遣いをあげると言い出します。次女はあまり率先してこれをやりたいということがありません。それが凄く楽しみにやる気を表に出しているので姉である長女は支援したいと思ったのでした。

親としては買ってあげてもいいのですが、限られたお金の中から自ら決めて買い物をすることは大切な社会勉強だと考えて、子ども達の自主性に任せることにしました。

会場に着くと食い入るように石を見始める次女。なかなか自分から動き回ることがないので珍しい行動。私と長女は付いて行く感じ。様々な企業やお店、そして諸外国の鉱物、宝石が展示してあります。中には数百万円もする宝石もありますが、数百円の石もあります。会場には日曜日ということもあるのでしょうが子どもがたくさんいます。また店員に外国人、特に宝石産出国の方が多くいます。日常とは違う文化を体感しました。

長女も次女の熱量に当てられたのかこだわって石の結晶を選んで購入していました。他にも宝石のガチャガチャをしたり、宝石発掘セットを二人でお金を出し合って買ったりします。私も一つ宝石のガチャガチャにお金を出してあげました。次女は更に会場を周って気に入った石を入念に選んで買いました。秋葉原のファミリーレストランで食事をしたあと、最寄り駅で石を入れる入れ物を購入。それまで集めていた石と共にコレクションにしました。

次女はこれまで、親のやること、姉のやることをなぞってきました。親が好きなこと勧めることをしてきて、姉がやっていることを真似して。それが石、宝石、鉱物は完全に次女が家族の影響を受けずに始めた趣味です。次女が好きなので、家族も影響を受けて宝石や鉱物に興味が出てきています。次女の成長と自立を感じる出来事でした。

甲野　功

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