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~浅草寺宝蔵門~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 浅草寺の宝蔵門
浅草寺の宝蔵門

 

 

最近、浅草がまた注目を浴びているようです。テレビ番組で特集されることが増えて、実はグルメの街であるとか、若い女性が現代風にアレンジした着物を着て歩くとか。少し前に長女と浅草に行ったときにも私からすると奇抜な着物を着た女性がたくさん歩いていました。修学旅行も復活していますし、地方の学生が浅草を歩きまわる光景が戻りつつあるでしょう。

さて浅草と言えば。まずは雷門だと多くの人は思うのでは。雷門から仲見世通り、そして浅草寺へ。メインストリートです。しかし浅草寺境内にはもう一つ立派な目立つ門があります。それが宝蔵門です。

 

宝蔵門|聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺

 

宝蔵門は別名仁王門。両脇に仁王像が安置されています。雷門の別名が風雷神門。つまり雷門は両脇に風神像と雷神像が安置されています。対して宝蔵門は仁王像。元々は宝蔵門ではなく仁王門と呼ばれていたそうです。『浅草寺縁起』によれば、平公雅が天慶5年(942)に武蔵守に補任され、その祈願成就の御礼として仁王門を建立しました。歴史のある浅草寺(都内のお寺で最古といわれる)。仁王門は幾度と焼失、そして再建を繰り返したのち、江戸幕府3代将軍徳川家光公の寄進により慶安2年(1649)に完成した仁王門が昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失するまで残っていました。既に何度も書いてある通り、浅草寺は東京大空襲によって甚大な被害を受けます。時代が流れて昭和39年(1964年)になり、鉄筋コンクリート造りの本瓦葺きで再建されるのでした。その際に、経蔵を兼ねて伝来の経典や寺宝を収蔵することから仁王門から宝蔵門と改称されました

 

現在鎮座する仁王像ですが、阿形像(口を開けている像)は制作期間が昭和37年(1962)1月~39年(1964)3月で錦戸新観氏(彫刻)と磯貝玉州氏(彩色)により作られた4.54m(総高5.45m)の像。吽形像(口を閉じている像)は製作期間が昭和37年(1962)1月~39年(1964)3月で村岡久作氏(彫刻)と磯貝勝之氏(彩色)により作られ4.93m(総高5.45m)となっています。

 

宝蔵門という名称の由来である収蔵されている経典が「元版一切経」です。名前の中国元の時代に伝わった一切経という意味。国の重要文化財です。この「元版一切経」はなんと鎌倉の鶴岡八幡宮に収蔵されていたのでした北条政子が伊豆修禅寺で悲運の最期を遂げた長男頼家の追善供養のため、中国から取り寄せて鶴岡八幡宮に奉納したものです。鎌倉の鶴岡八幡宮からなぜ浅草寺に移ったのか。それは明治時代の神仏分離が関係します。これも何度も書いていますが、神道と仏教という本来別の宗教を日本では同一視してきた歴史があります(神仏習合)。ところが、明治維新が成り国家神道を推奨する新政府により神道と仏教を分ける神仏分離令が発令されます。神社である鶴岡八幡宮にある仏教の経典が燃やされるおそれが出たのです。経典を守るために明治4年(1871年)に浅草寺に帰依していた貞運尼が元版一切経を買い取り、鎌倉から浅草まで運んだのでした。更に幸運なことに東京大空襲にあったときも元版一切経は疎開していたため無事だったのです。数奇な運命です。

 

仲見世通りから歩くと表側にあるのが仁王像ですが、裏側には大わらじが吊り下げられています。この大わらじ、高さ4.5m、幅1.5m、重さ500kgという巨大なもの。藁2,500kg使用して作られています。仁王像を製作した村岡久作の出身地、山形県村山市の奉賛会により昭和16年(1940年)から奉納されています。現在のものは平成30年(2018年)10月に奉納されたもので8回目のもの。わらじは仁王様の力を表し、「この様な大きなわらじを履くものがこの寺を守っているのか」と驚いて魔が去っていくため魔除けになるのです。特徴的です。

 

そして雷門だけでなく宝蔵門にも大提灯があります。高さ3.75m、幅2.7m、重さ450kgにもなります。日本橋小舟町奉賛会より、平成26年(2014年)10月に4回目の奉納掛け換えがありました。底には雷門の提灯と同様に見事な装飾が施されていて通過するときに下からみることができます。その両側には吊灯籠が一対あります。高さ2.75m、重さ1,000kgの銅製で、魚がし講より昭和63年(1988年)10月に2回目の奉納掛け換えがなされました。

 

雷門が非常に有名ですが宝蔵門も立派です。雷門の前は人が多くいるので宝蔵門の方がじっくり観察できると思います。この門をくぐると浅草寺本堂が見えてきてついにという気持ちになるのです。

 

甲野 功

 

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