開院時間
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最近、土曜日の夕方神楽坂に行くことがありました。そうすると凄く人が歩いていて少々面喰いました。人だけでなく車も多くて目抜き通りである神楽坂通りにはたくさんの車が駐停車していて、交通量も多い。私は自転車で行くのですが人も車も多くて自転車で通りにくい。その不便さが懐かしく神楽坂は復活してきたようだ、と感じました。
どういうことかというと、活気が戻ってきた、コロナ前の神楽坂に雰囲気が変わってきた、そのような皮膚感覚。昨年から今年にかけて人出はあったのですが、今は歩いている人のエネルギーが違うというか。スマートフォンやチラシを片手にうろうろしている人が多い。写真撮影をしている集団がいる。確実に観光客のようで、楽しもう、面白いものを探そう、これが例のあれか、という前向きな気持ちが表情や顔に出ているというか。地元の人だと行き先がはっきりしているので動作に無駄が無いのですが、観光の方は辺りを見回しながらうろうろするので正直めんどくさいのです。こちらからすると進行の邪魔になる。しかしそれはここ2年間なかったことで嬉しいことでもあるのです。きっと長女と京都を歩いているときの私もこのような様子だったはず。
人が外部からたくさんくればお店も活気が出ます。地元客よりも財布の紐は緩いというもの。神楽坂下の路面店は特に観光客相手のお店が多いわけで。お店からも勢いを感じるのです。実際に以前よりも店頭に並ぶ商品数が大幅に増えたところがありました。そのためますます歩き辛くなるのですが。
さて今年8月末に以下のニュースがありました。
<神楽坂が2022年世界で最もクールなストリートにランクイン 今年はバンコクや台北、香港などアジアの国々が上位に
編集:Mari Hiratsuka 2022年8月31日水曜日>
内容はというと2022年の「世界で最もクールなストリート」ランキングが発表されて、神楽坂が25位に選出されたというもの。このランキングは「Time Out」(タイムアウト)という海外サイトの調査結果をもとに作成されました。世界中の約2万人の都市生活者と、各都市のタイムアウトの編集者やライターによって選ばれたランキングです。興味深いのが国や都市ではなく、通り(ストリート)。より範囲が狭くなります。それでいて範囲は世界中。世界にはどれだけストリートがあるのでしょうか。果てしないです。
その全世界のストリートから33か所が選出されて、25位に神楽坂が入選したというのです。33中25位とみると下位のように感じますが、なんせ範囲は全世界の都市。それなりに凄いことではないでしょうか。元の記事をみてみましょう。
<33coolest streets in the-world>
これによれば1位から33位までの結果は以下の通り。
※()内は都市名。
1位 ウェリントン通り(モントリオール)
2位 ガートルード通り(メルボルン)
3位 グレート・ウェスタン・ロード(グラスゴー)
4位 永康街(台北)
5位 ヴェルネダムスヴェイ(コペンハーゲン)
6位 カランガハペロード(オークランド)
7位 タイピンシャン通り(香港)
8位 ヤオワラート通り(バンコク)
9位 オラニエン通り(ベルリン)
10位 ヘイズ通り(サンフランシスコ)
11位 アムステルダム大通り(メキシコシティ)
12位 コロコトロニ通り(アテネ)
13位 ヴァージル通り(ロサンゼルス)
14位 オジントン通り(トロント)
15位 プロヴェンザ通り(メデジン)
16位 オーチョ通り(マイアミ)
17位 デプトフォード・ハイストリート(ロンドン)
18位 フローレス広場(リスボン)
19位 オックスフォード通り(アクラ)
20位 ウェントワース通り(シカゴ)
21位 カッティングルームスクエア(マンチェスター)
22位 カペル通り(ダブリ)ン
23位 ジュメイラビーチロード(ドバイ)
24位 エンモアロード(シドニー)
25位 神楽坂(東京)
26位 クルーフ通り(ケープタウン)
27位 スレイマン・セバ・カデシ(イスタンブール)
28位 エチェガライ通り(マドリード)
29位 マクドゥーガル通り(ニューヨーク)
30位 カレール・デル・コンテ・ボレル(バルセロナ)
31位 ニューベリー通り(ボストン)
32位 コラバ・コーズウェイ(ムンバイ)
33位 エバートンロード(シンガポール)
いかがでしょう。まさに世界中からランクインしています。この中で25位というのはかなり評価されているのではないでしょうか。何より日本だけでも東京、京都、大阪、福岡、横浜、名古屋、北海道、仙台など有名都市はたくさんあり、東京だけに絞っても星の数ほど通りがあるのです。東京から、日本から、神楽坂が選ばれただけでも凄いことでしょう。
では神楽坂のどこが評価されたのでしょうか。元サイトを読むとこのようなことが書いてあります。
神社、パン屋、ヨーロッパのワインバー、日本茶の店が立ち並ぶ神楽坂のメインストリート(神楽坂通り)は、東西文化の魅力的な融合。神楽坂は20世紀初頭に芸妓の街として栄えました。伝統的な阿波おどり(毎年7月にある神楽坂まつりの阿波踊りのこと)や奇妙なバケネコパレード(毎年10月に開催する化け猫フェスティバルの一環)などの毎年恒例のイベントで賑やかに。神楽坂通りは美味しい250ものレストランがあります。
翻訳したものを省略しました。ここでは化け猫フェスティバルについて触れられていて、猫に扮装して歩くパレードは外国人にとても受けている印象を受けます。今年は3年ぶりに神楽坂で化け猫パレードが復活しました。7月の阿波踊りは今年も中止となりましたから夏よりも神楽坂復活が進んでいると言えます。
あと気付いたのが神楽坂のセブンイレブンの外装がモノクロになっていました。知っての通りセブンイレブンは大手コンビニエンスストアで緑・オレンジ・赤の色が特徴。それがわざわざモノクロに替えていました。少なくとも最初にできたときは通常の色合いでした。最近取り替えたのです。このような配慮は歴史的観光地でされるもので京都、伊勢神宮、柴又などで見たことがあります。神楽坂もそれほどのエリアだとセブンイレブンが判断し、景観を守るために外観の色を地味に変えたということなのでしょう。
苦しかった時期を乗り越えてコロナ前よりも賑わいが出てくるのではないかと思いました。現在歴史的な円安です。海外に比べて日本はとても安いので外国人観光客はここぞと日本に来るでしょう。更に日本人もドルが高いので海外旅行を控えて国内旅行を選択しやすくなるでしょう。世界的にも注目された神楽坂はこれから大きな盛り上がりが期待できるのではないでしょうか。本当に街に活気があると感じたものでした。
甲野 功
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