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~2023年のテーマ~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2023年のテーマ
2023年のテーマ 身体を鍛える

 

 

2023年・令和5年。今年も通常営業が開始しました。今年もよろしくお願いします。

毎年恒例、今年のテーマを書いていきます。

 

今年のテーマは『身体を鍛える』です。

 

昨年2022年で大きな出来事として人生で初めて救急搬送されたことです。24歳で麻疹にかかり3日間の自宅療養と9日間の入院を経験したとき以来のピンチでした。麻疹のとき入院中にショック症状で意識を失ったことがありましたが、点滴と解熱剤による自然回復を待ったものでした。退院後も肝臓の数値が悪化するという事態がありましたが20代前半という状況でしたから体力面で回復が早かったと思います。肉体に対して精神的なダメージが蓄積されていたと考えられますが。

昨年は新型コロナウィルスに感染し、その流れで歯痛がひどくなり顎が腫れて、最終的に蜂窩織炎となりました。深夜に救急車を呼び、搬送先が決まらないまま救急車の中で1時間。日付が変わった時間帯に東京大学病院に搬送されて、緊急手術扱いで外科的処置を受けました。レントゲン、CT、血液検査に点滴。激痛の中口腔内の排膿処置をしました(口腔内は麻酔をしていますが体表面は麻酔がされず、体表面に膿が溜まった腫れた部分を外側から押して口腔内の膿を出す処置の際に、体表面を押されて激痛が走った)。血液検査での炎症値(CRP値)は恐ろしい数値を示し、口が開かないため食事が満足に摂れず栄養失調になっていました。

 

麻疹で入院してから20年。身体面で衰えているのは確かです。ちょうど減量しようと筋トレと食事制限をしていた夏に新型コロナウィルス感染が重なりました。免疫力が低下していたこともあったのかもしれません。子どもが先に発熱しましたが、ワクチン接種を3回しており、妻は感染しないで終わったこともあり、個人的な体調も影響していたとも考えられます。意図せず顎の腫れによって目標減量体重を軽く到達してしまいました。

 

10月に一通り口腔外科の処置が終了したのですが、11月に再び顎が腫れてしまいました。そのときは歯の痛みが無かったのですが、ちょうど仕事も家庭のことも忙しかったときで、あっという間に再び口が開かなくなりました。すぐに東京大学病院に連絡を入れて対応してもらい、今に至ります。体調不良に見舞われた昨年でした

 

そして昨年は家族の不調が目立った年でもありました。昨年正月は妻が胃腸の不調で入院。妻不在での新年を迎えました。春には実母が悪性腫瘍で手術。実父は度重なる転倒がある私が整形外科に連れていくことになりました。年末には父が道端で転倒し救急搬送され、病院まで迎えにいく事態に。両親の体調、体力が目に見えて落ちていることを痛感しました。それに伴い判断力も低下していると。

父親は戦前生まれで、自らを“戦争の生き残り”だと表現します。満州から帰国し、学童疎開で奥多摩を転々とし、戦後に姉を亡くしているからこその言葉。大学はワンダーフォーゲル部に所属し日本の百名山を全て踏破、若いときは世界の山にも挑戦し、雪山で遭難し救助隊に助けられたような人でした。そのような人間も年には勝てないことをまざまざと見せつけられます。健康寿命という言葉を実感します。

 

近年は自分自身の肉体的な衰えを感じます。小学校までに父に連れられて多くの山を登った。高校では山岳部に所属。大学で競技ダンスと出会い4年間鍛えました。その貯金が尽きた感じがあります。特に子ども達が成長し、毎日抱っこして歩いていた日々が終わり、自然と足腰を鍛えることがなくなりました。3年前から新型コロナウィルス流行で多くの機会が奪われました。体力低下の要因が重なったともいえます。

 

昨年のテーマを『衝動を生む』にしたのは精神的に落ちてきていて、やってやろうという情熱が薄くなってきたことを感じたからでもあります。それは肉体的な衰えも関係するでしょう。筋肉量が落ちると男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減り、それがやる気や冒険心を無くすということが医学的に言われること。体重が増えて筋力が落ちれば物理的に体が重たくなり・かつ重たく感じ、行動することが億劫になります。それを今のうちからどうにかしなければならないと考えています。

もともと胃腸が弱い方でよく下痢をするのですが、最近はそれが顕著になってきました。油分を大量に摂取すると腹を下します。新型コロナウィルスに感染してから以前よりそれが強くなった気がします。もともと酒が飲めない体質で、喫煙もしないので、食事がストレス発散の一つになっていました。それを避ける、というか食事で身体にダメージを受けるという段階に入ったと思います。それを前向きに捉えて余計な食事を避けていこうと決めました。

 

また昨年は前向きな意味で身体を鍛えようと感じる出来事がありました。春には京都で後輩が主催するダンスパーティーに参加しました。そこではプロの競技ダンサーとなった東京理科大学の後輩が4名踊りました。その中で直系の後輩にあたるスタンダードの選手は今でもプロA級を保持して最前線で活躍しています。一人は年齢もほぼ変わりません。同じく大学で競技ダンスを始めて20年に渡り鍛え続けた身体は横に並んだだけで分かりました。それが仕事だからといえばそれまでですが、そのコンディションに憧れを覚えます。

加えて昨年はたくさんの学生競技ダンス選手が来院しました。その数は開院以来、圧倒的な1位でした。年齢が半分の選手たちと触れ合うと、大学生当時のことを思い出してまだまだ頑張らなければいけないと思わせます。情けない身体でも説得力が無くなります。ある学生さんに「ここに来たラテンの選手は全員、冬全ファイナルに入りました。さすがです。」と言われました。厳密には全員では無かったのですが、学生競技ダンスで最高の大会である冬全(全日本学生競技ダンス選手権大会)で多くの選手が決勝まで残ったのは確かです。同じく「ここにきて良かったです」との言葉。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業するにあたって、一つに理想だった状況でした。今年はその状況をもっとするためにも自分自身がまた鍛えて動けるコンディションを作らないといけないと考えています。

 

そしてより切実な問題。昨年はコロナ禍前の2019年を上回る売上を出し、過去最高でした。途中、新型コロナウィルス感染や救急搬送という事態がありながらも。嬉しいことですが、患者さん達の期待に添えるだけの体力が無ければやっていけません。その意味でも『身体を鍛える』ことは必須です。体力が落ちることで集中力が低下、臨床上重大なミスをしかねません。両親の衰えを目の当たりにするとひしひしと感じます。

 

昨年は感情・内面に注目しましたが、今年は肉体面。陰(心)の次は陽(体)。鍼灸師らしく陰陽論でいきます。まずは正月休みで鈍った身体を戻すことからはじめます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

甲野 功

 

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