～湯島天神～

２月末の週末はあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験が開催されました。今週末は柔道整復師国家試験が行われます。他にも医療系国家資格はこの時期にあります。受験シーズンというと湯島天神で合格祈願をする専門学校が多いです。地域によって受験祈願をする神社がそれぞれあるでしょうが、東京と言えば湯島天神がとても有名でしょう。九州の太宰府天満宮まで行くのは無理がありますし。私もあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験の直前に湯島天神へ同級生とお参りをし、上野アメ横の屋台で食事をしたことがあります。

今回は湯島天神について。

＜湯島天神公式サイト＞

湯島は上野のすぐ近く。日本最高学府である東京大学本郷キャンパスと、芸術と博物のメッカ上野との間に位置します。その立地から学問の神様を祀っていることが納得です。天神様ですから御祭神は菅原道真公であるのは当然なのですが、実は天之手力雄命もそうなのです。しかも天之手力雄命を祀ることから湯島天神は始まったのです。伝えによれば雄略天皇２年（４５８年）に勅命により天之手力雄命を奉ることにより創建されました。それから月日が経ち、正平１０年（１３５５年）に菅原道真を勧請しました。よって学問の神様、菅原道真公の方が後からなのです。天之手力雄命とは古事記において最大のイベントと言える天照大御神の岩戸（洞窟）に閉じこもってしまった「岩戸隠れ」において、外のどんちゃん騒ぎが気になった天照大御神が岩戸からちょこっと顔をのぞかせた時に引きずり出して世界に光を戻した神です。

文明１０年（１４７８年）に、徳川家康以前に江戸を治めていた太田道灌が再建。天正１８年（１５９０年）に徳川家康が江戸城に入ると、湯島天神はより賑わいます。元禄１６年（１７０３年）に火災により全焼。宝永元年（１７０４年）に４代将軍徳川綱吉は金五百両を寄進しています。平成７年（１９９５年）に社殿が総檜造りで造り直されました。そして平成１２年（２０００年）に社名を湯島神社から湯島天満宮に改称します。よって湯島天神とは通称で正式には湯島天満宮といいます。

菅原道真を神として崇める信仰を天神信仰と言います。菅原道真は学問の神様とされていますが、その不遇な死から日本三大怨霊に数えられます。怨霊としての祟りを免れるために神様として信仰してきたという一面もあります。全国にはたくさんの天神様があり、湯島天神も東京（江戸）の天神というわけです。菅原道真と梅の花は深い関係があり（和歌でよんだ）、湯島天神は梅の名所としても有名です。ちょうど今頃梅が見頃です。また天神信仰には牛とも関係があり、境内には牛の像（なで牛）があります。

梅の美しさもさることながら、社殿も非常に美しいです。色彩豊かで日光東照宮を彷彿させる細かな装飾です。個人的に気に入っているのが、紫陽花と朝顔の装飾。紫陽花は長女の、朝顔は次女のイメージなのです。合格祈願と梅の印象が強いのですが、社殿の豪華さにも注目してもらいたいです。

この時期は合格発表を受けて、梅が美しい湯島天神へお礼参りに参拝する受験生がたくさんいることでしょう。

甲野　功

電話　　　：070-6529-3668

メール　　：kouno.teate@gmail.com

ＬＩＮＥ　：@qee9465q

ご連絡お待ちしております。

院長の行った神社について書いたブログはこちら→詳しくはこちらへ