開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
今月末に箱根にある「星の王子さまミュージアム」が閉園します。その報せを聞いて長女に過去にそこを訪れたときの写真を見せると、閉園する前に行ってみたい、写真撮影をしたいと言いました。昨年の冬のことでした。それでは温かくなったら行こうかと話して年が明け。先週末に行ってきました。
もう何度も行っている箱根。今年、1回目です。今回は長女と二人きり。かなり慣れたものです。
毎回、せっかく行くのだから新しい発見をしてみたいと思っています。ここ数年で何度行ったか分からないくらい箱根に行っているわけで。昨年は11月に次女と一泊旅行でいきました。今回も発見したことを踏まえながら道中の記録を残していきます。
3月12日(日)。翌日からマスクは原則個人の判断に任せるという日の前日。いつもよりも早めに新宿駅に着き、おだむすびで朝食をとります。この時点で並んで入店まで少し時間がかかりました。多くの人は持ち帰りですが列ができていました。朝の段階で人出があると感じます。
頻繁に箱根に行く患者さんがいて、今年既に2回箱根に行っているのですが、もうかなり混雑していると聞いていました。星の王子さまミュージアムも行ったそうなのですが、人が多くて子ども達が大変だったと聞いています。混むだろうなと予想はしていました。ですがどれくらい混むのかちょっと楽しみでした。
時間に余裕をもっていつものようにセブンイレブンでお茶などを購入しロマンスカーのホームへ。10時発の『スーパーはこね』。この便は始発新宿を出ると小田原と箱根しか止まらない最速の便です。表示板には満席の文字。ついに席が全て前売りで埋まったのです。2019年以前。新型コロナウィルスが流行る前は当たり前の光景でしたが、2020年以降はガラガラの車内が続きました。それがとうとう満席になるまで戻ったのです。ホームには家族連れから大学生と思われるグループ、そして外国人観光客の姿。大きな荷物を抱えた外国人が多数ロマンスカー乗り場にいました。かつての景色です。席を向かい合わせにすることも可能になりました。あとは車内販売が復活すれば元通りです。ここまで長かったという気持ちでした。
乗り物酔いが激しい長女。酔い止めを飲んで対策できています。過去にはロマンスカーで気持ち悪くなりどきどきしたものでした。もう酔わないように上手く寝るようになりました。成長を感じます。
箱根湯本駅到着。お昼でしたがかなりの人。活気があるとはこのこと。歩くのも苦労するくらい。早速記念撮影をしている観光客たちの姿に、妙に嬉しくなります。その分大変なことも。女子トイレに列。娘がトイレから戻るのにそこそこ待たされました。箱根登山電車に乗るとやはり混雑。座りたくて一本遅らせて待っていたコロナ前を思い出します。超大型台風で線路が崩落したこともありました。混みあう車内を懐かしく思い復興したなと感慨にふけってしまいます。
終点強羅駅まで行き、施設観光バスに乗り替えます。箱根湯本からバスに乗って星の王子さまミュージアムにいった方が早いのですが、乗り物酔いが激しい長女には危険。遠回りですが強羅まで登山電車でいきバスに乗る時間を減らすのです。強羅からも山道を進むのでかなり揺れます。バス酔いの危険をはらみならがら星の王子さまミュージアムに到着。
星の王子さまミュージアムは予想以上の混雑でした。展示ミュージアムに入るのに120分、ショップに入るのに60分待ちという表示です。過去に2回くらい来たと思うのですが、このような事態はもちろん初めて。閉園前に来ておこうというお客さんが多数いるのでしょう。長女のように。
園内に入ると二人で写真撮影に勤しみます。互いにこのアングルがいい、あの被写体がいい、など。二人とも「星の王子さま」を読んだことがないので、主目的はヨーロッパの街並みを再現した園内の風景。それと花やオブジェ、建物。人が写り込まないように工夫しながら撮影を続けていきます。
お腹が空いたという長女のために園内でサンドイッチを買おうと売店の列に並びます。私が並んでその間に長女は写真撮影。撮影が終わって戻ってきても全然進んでいない様子をみて、嘆く長女。もう次に進むかどうかを聞きます。長女はここを出て昼飯を食べようという判断。せっかく来たのだから、という気持ちを捨て、展示ミュージアムもショップも入らず出ることにしたのです。並ぶ時間がもったいない。目的は風景写真撮影なのでそれは果たしたと。なかなかいい判断だと思いました。
星の王子さまミュージアムをあとにするとどこでお昼を食べるかという問題へ。周囲にある飲食店は当然のように混んでいる様子。昼時ですし。すると通りの先にローソンが見えました。箱根仕様で茶色の外観の。食事はこだわらず時間をとるという長女の希望で、ローソンで総菜パンを買ってお店の前で食べます。箱根によく来るので箱根らしいものを食べようという気がないのです。そしてバスで箱根湯本駅に戻ることに。幸い箱根湯本駅直通のバスが直ぐに来て乗ることができました。長女はなぜか下りのバスは酔わないのです。幸い座れてこのまま箱根湯本駅まで行きます。
ところが先が大渋滞で箱根登山電車に乗り替えた方が早く着くという情報が入ってきます。このままバスに乗っていれば箱根湯本まで座ってつくが渋滞に巻き込まれるらしい。宮ノ下で降りて登山電車に乗り替えた方が早いが乗り替えがある。さてどうするか。ここでも長女の判断をゆだねると、乗り替えるという選択。時間優先という判断でした。ここもきっぱりと即決断したので成長したなと思いました。バス停から登山電車宮ノ下駅までは急な坂をのぼらないといけません。更に下り電車は満員で席は空いていませんでした。長女はうわあと嘆くも自分が選んだことですから仕方ありません。公共交通機関を使うと発車時刻に行動が左右されるし車内が混雑していることもあります。道路が渋滞することも。そのような状況を体験するのは大切だと考えています。
さて日曜日の午後2時過ぎ。この時点で下りの渋滞が起きているとは。箱根は山ですから簡単に道路幅を拡張することなどできません。渋滞は仕方ないことです。しかしここまで早い時間帯から渋滞が起きるとは。県外からのマイカー移動だと既に帰宅の途についているのでしょう。本当に賑わいを取り戻しているようです。コロナ前に通常30分のところを1時間半かかつて箱根湯本駅までかかった記憶が蘇りました。
箱根湯本駅に登山電車でつくとお目当ての箱根ティラミスへ。駅前商店街に新しくできたお店で、昨年お土産で買ってとても美味しかったので是非食べたいという長女の要望。土産物屋さんが並ぶ駅前は混雑していて歩くのも苦労するほど。本当に何年ぶりの光景でしょうか。箱根ティラミスは昨年11月に来たときと比べ物にならないくらい混雑していて列ができていました。売り切れなのか分かりませんが販売している種類が限られています。二人で期間限定のショコラとミルクティーのティラミスを購入。その場で食べました。期待通りの味に、追加でお土産を買うことに。二度目は更に長蛇の列で10分弱買うのに待ちました。新しい名所になる予感です。
箱根湯本を後にして小田原に向かいます。昨年次女と行って楽しかったミナカ小田原に行くためです。そのときの様子を聞いた長女が是非行きたいということで。昔の街並みを再現した店内。揚げ物や和菓子の食べ歩きができます。小田原の海の幸、それと和菓子を食べます。そして14階展望台の足湯。長女は写真撮影と足湯を楽しみました。土地の食べ物はここで楽しめばいいと箱根ではコンビニ飯で済ませたのでした。
気が付けば17時半ごろ。小田原でロマンスカーに乗ろうとすると、5分後に便があります。それを逃すと1時間後。お土産を買うなら1時間後、いますぐ買えばすぐに乗れる。この2択を長女に尋ねると、答えは直ぐに乗るでした。お土産は諦めて帰宅する方を選んだのです。その判断スピードが成長したなと嬉しくなりました。優柔不断なところがあるので。
結果的に10時の新宿発のロマンスカーに乗り、星の王子さまミュージアム、箱根ティラミス、ミナカ小田原を巡り19:30頃に帰宅。無駄なくスムーズに回れたと思います。それも長女の素早い決断によるもの。今年の日光旅行は私が段取りを全て決めて時間管理もしました。今回は全て長女に任せました。行きなれている場所とはいえ、大いに成長を感じさせる一日でした。ずいぶん気苦労も減りました。1日二人でいたので色々と話ができました。
そして再びインバウンドが戻り、円安も後押ししていて、観光立国としての日本の姿が見えてきました。景気回復の起爆剤になるといいなと願います。今度京都に行って様子をみたいと思います。経済動向の実地見学にもなった一日でした。
甲野 功
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