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~個人的京都修行ツアー

あじさい鍼灸マッサージ治療院 比叡山山頂からの琵琶湖
比叡山山頂からの琵琶湖

 

 

昨日は単身日帰りで京都に行ってきました。

 

ここ3年連続で4月に京都訪問をしています。理由の一つに東京理科大学の後輩が京都でダンススタジオ(タニダンススタジオ)を経営しており、そのダンスパーティーに出席することです。一昨年昨年とそれを目的に京都に行きました。今年は日程が合わず純粋な京都観光が目的です。コロナ前は8月に京都にいくことが何度かあり、盆地が暑くて有名な京都を巡るという苦行のようなことをしていました。今回の旅の目的はそれに近いところがあり、修業とか鍛錬を考えていました。

 

京都は高校の卒業旅行で行ってからとても好きな土地。見どころ満載とはこのことで、行ってみたい場所が尽きません。正確に何回行ったかを思い出せません。今回も行ってみたいところをピックアップしました。本当は3月末の日曜日に計画していたのですが天気が雨。昨年10月に長女と京都旅行に行った際に初日が大雨で予定が大幅に崩れてしまった記憶が残っているため、雨だけは避けようと決めていました。桜の季節を狙っていたのですが、諸々の事情で桜シーズンには行くことができません。今回の主目的は比叡山延暦寺でした。

 

延暦寺。とても有名な寺院で世界文化遺産に登録されています。当然何年も前からその存在を知っていました。織田信長に焼き討ちにあったことは歴史の授業で学びます。ずっと気になっていたのですが市街地から遠い。文字通り比叡山の、それも山の上にあります。中心地から距離があるので躊躇していました。行き来に時間がかかる。優雅に何泊もできません。日帰りなので新幹線の停車する京都駅から離れるところは勿体ないと考えてしまいます。それならば市街地にある名所をたくさん周りたいと思うのです。

数年前に下調べ無しに京都に行って大きな時間ロスをしてしまった経験があるので、事前にきちんと調べるようにしています。ところが延暦寺はよく分かりません。ホームページや観光サイトをみてもどれくらい時間がかかるのか。どうも3つ、4つのエリアに分かれているらしい。京都方面からと琵琶湖方面からの2つアクセスルートがあるらしい。エリアは離れているところもある。何よりとても広い。そういう感じでした。地図も曖昧ですし、グーグルマップでも道が不鮮明。イメージがわきませんでした。

時間が勿体ないので延暦寺には行かず他をみようとかとも考えたのですが、それではいつまでたっても行かないだろうから腹を決めて延暦寺参拝を決めました。どれくらい時間がかかるのかよく分かりません。山中もかなり歩くだろう。どれだけできるか挑戦してみようという気持ちになりました。高校の頃は山岳部だった経験が自信にもなっています。朝一番で延暦寺を巡り、そのあと行けるだけ市街地をまわろうという計画にしました。

 

当日早朝4時過ぎに起床。5時12分発の総武線に乗るため飯田橋駅へ。途中御茶ノ水駅で中央線に乗り替えて東京駅に5時25分に到着。朝ごはんをコンビニで買って東海道新幹線の改札が開くのを待ちます。そして6時発ののぞみ1号博多行きに乗ります。京都に行くときはこののぞみ1号に乗ります。昨年は夜行バスを使って新宿駅から行ったのですが体の負担が大きすぎて新幹線に戻しました。8時15分に京都駅に到着。奈良線京阪線を乗り継ぎ出町柳駅へ。そこから叡山電鉄に乗り替えて八瀬比叡山口駅まで。叡山電鉄は鞍馬訪問しか使ったことがなく比叡山方面に初めて乗りました。終点八瀬比叡山口駅からケーブル八瀬駅に徒歩で移動。叡山ケーブル、そして叡山ロープウェイを乗り継ぎ比叡山頂駅に9時33分に到着しました。ここまでは事前に調べた通り。予定通りに進みました。さてここから問題でした。

 

延暦寺は東塔西塔横川の3エリアになっています。ロープウェイの比叡山頂駅からはシャトルバスに乗ると案内にあります。しかし登山装備をしている観光客が多数いて歩く人も多いよう。私も案内に東塔まで2.2kmの文字をみて、これなら歩こうと決意しました。物事つく前から散々山登りをしてきて高校3年間は山岳部。山歩きは好きですし、得意です。重たい一眼レフカメラを首に下げて普通の靴でしたが山道を歩きます。

一種の修業と思って

歩き出しは快調。一人旅の一番のメリットは自分自身のペースで動けること。自分で言うのもなんですが同年代に比べれば山道はかなり早く行ける方。20代のスピードはありませんがかなり歩くのは早いと思います。案内図の所要時間よりもずっと短い時間でいけます。途中、東塔と西塔の分かれ道に出くわしまずは東塔を選択することにしました。表玄関の駐車場ではない裏側からついたので参拝順序がかなりおかしなことになってしまいました。東塔だけでも多くの寺院があり規模の大きさを痛感します。国宝の根本中堂では阿闍梨と思われる最高位の僧侶が入ってくるところが見えました。全員が通るまでお堂から出られないので観光客一同並んで見守ります。東塔だけでも相当な広さ。かつ上下の起伏が非常にあります。上って下っての繰り返し。延暦寺にいるだけで訓練になることでしょう。

 

裏道から山道に入り、先ほど通り過ぎた分かれ道まで戻ります。そこから西塔エリアを目指します。舗装された車道は歩行禁止になっています。乗用車しか通れません。山道を歩くしかないのですが地図もグーグルマップも曖昧でどれくらい歩くのかよく分かりません。歩いてみると思ったよりも時間はかからずに西塔エリアに到着しました。延暦寺は比叡山に寺院が点在しているので厳密にここから西塔ですよ、という感じではありません。バスを使わないので気付いたら着いていたという感じです。西塔エリアも点在している寺院や建築物を巡ります。東塔ほど広くはありませんが全て周るのは厳しいと判断しました。どこにあるのか案内図をみてもよく分からないからです。

 

次の横川エリアを目指すか悩みました。西塔エリアから山道を2時間歩くと案内図にあります。それはさすがに時間が勿体ない。シャトルバスを使うことに決めました。バス停で20分ほどバスを待ちます。このままバスでロープウェイに戻って次に行こうかと迷いました。予想以上に延暦寺は広く山道を歩く時間が長くなっています。市街地に戻るのは午後2時を過ぎそうだと。時刻は11時30分。11時40分に横川行きのバスが来るのですが、同時刻に戻りのバスも来ます。見切りをつけて延暦寺を去った方がいいのか。しばし悩みましたが今回は延暦寺を巡ることを念頭とした旅だと初心を思い出し、横川エリアに向かうことに決めました。気持ちはテレビ東京でたくさん放送しているバス旅をしている気分です。

シャトルバスで山道を登っていく途中に琵琶湖が見えて感動しました。もう琵琶湖に近いところにいるのだと。バスに乗ればすぐ。11時50分に横川バス停に到着。次の帰りのバスが12時30分にあります。これに乗ろうと決めて横川エリアを巡りました。東塔、西塔に比べると範囲は広くないのですがそれでもかなり歩きました。当然山の上り下りがあります。駆け足で巡り、最後は走ってバス停へ。無事12時30分のバスに乗ることができました。この時点で私の膝、足は悲鳴をあげていました。

 

帰りは時間短縮も考慮してシャトルバスで比叡山頂まで戻ります。時間短縮もそうですが足の疲労が溜まりそれが痛みに変わっていました。バス停からロープウェイ駅までは結構歩きます。もちろん山道です。じわじわと足が動かなくなってきています。これも修行だと気持ちを奮い立たせてロープウェイ駅へ。ちょうど出発を報せるベルが鳴ったので急いでロープウェイに乗り込みました。このときに駆けたことで更に負担がかかります。ケーブルカーに乗り替えて八瀬比叡山口駅に到着。ここから御蔭神社に行く予定でした。ところが。地図に載っている橋がありません。流されたのか分かりませんが橋脚を残して橋が無いのです。そうなると遠回りして橋を渡って向こう岸に行かないといけません。というより今歩いてきたロープウェイ駅まで戻らないといけないのです。足の疲労が、もういいやという気持ちになり御蔭神社参拝を諦めさせました。それくらい足の痛みが強くなっていました

 

叡山電鉄に乗っている間に足の回復を図ったのですが、出町柳駅から京阪電車に乗り替えるときに階段を下るときに左膝に痛みが走りテンポよく降りることができなくなっていました。比叡山の山歩きが想像以上に負担になっていました。年を取ったのか計画に無茶があったのか。休まず、座ることなく歩き続けた代償でした。京阪電車でひと駅、神宮丸太町駅で下車。平安神宮を目指します。平安神宮はいつか行ってみたいと願っていた神社。大きな鳥居が有名です。平安神宮に辿り着く前に目に入ったのが熊野神社でした。熊野神社は全国にありますから京都の熊野神社と言いましょうか。面白そうだったので寄って参拝。京都の銘菓である八ッ橋発祥の地だということを知ります。予期せぬ発見がありました。道草をして平安神宮に到着しました。

平安神宮の前にある岡崎公園ではフリーマーケットが開催されています。お祭り気分です。午後3時を前にして昼飯を食べていなかったので出店でラーメンを食べました。京都に来たら京都発祥の天下一品を食べたかったのですが道中には見つからず。今回の旅は食事にお金をかけないと決めていたので素早く食べられるものにしようと。食事というより足を休める感じでした。

 

食事を終えて平安神宮へ。想像以上に広かったです。ここまでだだっ広い広場が境内あるとは思っていなかったです。平安神宮で感動したのが拝殿を三方から囲む神苑(庭園)です。有料ですがその景観に十分支払う価値があると思いました。天気が良かったこともありますが本当に素晴らしい景色を写真におさめることができました。この旅で一番シャッターを切った場所でした。

平安神宮を出るとイベントが終わりかけている岡崎公園を突き切り八坂神社へ向かいます。また駅に戻って京阪電車に乗る選択肢もあったのですが、階段の上り下りで膝が悲鳴をあげそうなので平地を歩くことを選択。舗装された市街地は山道に比べれば何と快適な事か。先に山が見えて、途中に川が流れる京都の街並みを観察しながら歩きます。道中に京セラ美術館がありました。平地を歩く分には平気ですが足の疲労は歩みを遅くします。あまり遅くなると拝観時間が過ぎてしまうのでもっと早く歩きたいのですが。八坂神社を目指して歩く途中、目に入ったのが、知恩院

 

知恩院平安神宮八坂神社の間に位置します。行ったことがありませんが名前は知っていました。当初は寄る計画は無かったのですが、門構えがあまりに立派で足が向いてしまいました。足が痛いのに。階段を上って門をくぐると、これまた荘厳な寺院が目に飛び込んできます。本堂は国宝だと言います。下調べ無しに足を踏み入れたのですがその規模に圧倒されました。この規模の寺院がたくさんあるのが京都の凄いところです。結局くまなく見てまわりました。夕方4時を過ぎて拝観できない場所もありましたが。4時半となり本堂が閉まる時間に。これはもう八坂神社は時間切れだと諦めました。

 

駅に向かおうと思ったのですが「円山公園」の文字が。円山公園は映画で出てきたこともあり名前を知っている京都の名所。せっかくだからと円山公園に行きます。川や池がある公園。出店がたくさんありお祭り状態です。浴衣や着物を着た外国人が多かったです。お花見がまだ続いている感じ。坂本龍馬像を見つけて内心興奮を覚えます。坂本龍馬を追って高校卒業旅行の行き先を高知と京都にしたのですから。出店の通りを歩いているといつの間にか八坂神社の境内でした。

 

八坂神社。祇園から近い全国にある八坂神社の総本山。過去に夜に一度来たことがあります。いつかきちんと参拝しようと願っていたのです。夕方5時近くでも出店が多数出ていて閉まる雰囲気は皆無。観光客で賑わっています。拝殿はもちろん、周囲にたくさんある摂社・末社もとても興味深いものでした。悪の字が入った神社を初めて目にしました。京都の神社は奥が深いと感嘆します。

 

当初の計画ではあともう一つ別のエリアの神社仏閣に行く予定でしたが八坂神社で最後にすることにしました。拝観時間がないだろうと。何より足が痛くてこれ以上は周れそうにありません。神社でもお寺でも高低差がだいたいあるものです。

 

ここで諦めないのが貧乏くさい自分の性分。せっかくだからと歩いて京都の街並みをみてまわることに。八坂神社から烏丸方面に歩いていきます。途中休みながら。何より帰りの新幹線は時間を決めています。その発射時刻まで京都に居ないといけないという事情。繁華街を歩いていると。見つけました錦天満宮。鳥居がビルにめり込んでいる有名な神社です。繁華街の中にあって京都らしからぬ、むしろ京都らしいのか、面白い神社です。どこかアトラクションのような境内。朝から観てきた延暦寺平安神宮知恩院八坂神社らとは大きく趣が異なります。期せずして訪れることができました。そして正面の錦市場へ。ここも非常に有名ですがこれまで縁がなかった場所。錦市場に行くなら神社仏閣に行くという考えだったので。外国人だらけで上野アメ横を彷彿させました。驚いたことに夕方6時になっていないのに閉店しているお店がかなりありました。シャッターが閉じているのではなく、後片付けをしている。もう商品が売り切れてしまったのでしょう。恐るべし。歩くのも大変な錦市場を抜けるともう行くところがなく四条駅から近鉄線に乗り京都駅に向かうことにします。地下鉄に下りる階段で膝が悲鳴をあげています。

 

京都駅の地下につき、ベンチで一休み。やはり平地は平気ですが階段があると膝に痛みが走ります。6時過ぎ。これから8時の道新幹線出発までどうしようかと思案。時間を潰すのと同時に何とか回復させたい。地下街をうろうろするとリラクゼーション店が並ぶところがあり、飛び込みで入りました。リフレクソロジーをやっています。普段は勉強・偵察を兼ねて身分を隠していくことがあるのですが今回は純粋に休みたい。少しでも回復したい。図らずも時間に余裕があったので45分コースにしました。その時間横になれただけでも助かりました。お店を後にしたのは7時10分。

そこから夕食をとろうと歩いても外国人観光客で飲食店はどこも一杯。もう軽食を買って新幹線内で食べようかと諦めると立ち食いうどんのお店が目に入りました。回転が速く席が空いています。幸い座る席がとれて400円のうどんを食べました。お腹を満たすより食べ物をお腹に入れておくという感覚でした。

 

夕食後は自分でも驚くくらいエスカレーターを探して新幹線乗り場へ。いつものお土産を買うお店で各方面へのお土産を購入した上で新幹線に搭乗。車内は満席です。その道中、仮眠を取ることなく断続的に膝周りを自分で指圧、揉捏を繰り返して更なる回復に努めました。22時10分に東京駅に到着。中央線御茶ノ水駅乗り換えで総武線飯田橋駅に着きました。そこから先は一部階段の上り下りがあり、やはり膝が痛くて辛かったです。

 

翌日この文章を書いている時点でも膝の痛みは消えましたが筋肉痛は残っていて仕事や日常生活に若干影響があります。ここまで足が痛くなる経験は久しぶりで、前向きに考えるとそれだけ比叡駅で頑張ったということですし、膝の痛い患者さんの気持ちを体験できました。修行という気持ちで臨んだ今回の京都日帰り旅行。想定以上に負担がありましたが回復する頃には強くなっていることでしょう。よい体験でした。

 

甲野 功

 

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