開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~地域散策 筑土八幡~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 筑土八幡神社
筑土八幡

 

 

当院がある場所は大久保通りという比較的大きな通りから一本中に入っています。その名前の通り、進むと大久保・新大久保につきます。反対方面に進むと飯田橋につきます。飯田橋の手前に旧厚生年金病院、現在のJCHO東京新宿メディカルセンターがあります。私が子どもの頃から近隣の大病院は東京女子医大か厚生年金病院という感じでした。その厚生年金病院の向かいにあるのが筑土八幡です。

 

「つくどはちまん」と読むのですが、大久保通りを挟んだところに新宿区立津久戸小学校があるのです。こちらも「つくどしょうがっこう」と読みます。地名は津久戸町。筑土八幡があるのは筑土八幡町。面白いですね。

 

階段を上った先に境内があるので通りからは様子が分かりにくいのですが、調べてみると牛込東部の産土神であるといいます。全然関係の無い情報から筑土八幡神社の名前をみて、興味がわいて参拝してきました。

 

筑土八幡神社 東京都神社庁

 

八幡神社ですから御祭神は当然、應(応)神天皇になります。第15代天皇です。加えて神功皇后仲哀天皇も御祭神に入っています。約1200年前、嵯峨天皇の時代(809年~823年)に創建されたと伝えられる古い神社です。付近に住んでいた信仰心の厚い老人の夢に現われた八幡神のお告げにより祀ったのが起源だとか。その後、伝教大師(最澄)作といわれた阿弥陀如来像を安置する際に筑紫の宇佐神宮の宮土を礎としたので、筑土八幡宮と呼ばれるようになったといいます。筑紫の宮土で筑土八幡なのですね。

 

文明年間(1469年~ 1487年)に当地を支配していた上杉朝興によって社殿が建てられ、この地の鎮守となります。

 

江戸時代に入り、元和2年(1616年)に江戸城田安門付近にあった田安明神が筑土八幡神社の隣に移転し、津久戸明神社となります。

 

近代の昭和20年(1945年)に第2次世界大戦による戦災で全焼。津久戸明神社の方は千代田区九段北に移転し築土神社として現在に至り、筑土八幡神社の方は当地に今も鎮座しています。

 

現在は都心部にひっそりと残っている感じですが高台になっていてかつての姿を彷彿させます。

階段を上っていくとその途中に石造鳥居があります。こちらは東京都新宿区内最古の鳥居で新宿区登録有形文化財(建造物)に登録されています。享保11年(1726年)に当時常陸国下館藩主であった黒田直邦によって奉納されたもの。総高は3.7mあります。

階段の途中に小さな公園があり、高低差を活かした滑り台が設置されています。

境内入って左側には唱歌『金太郎』『浦島太郎』などを手がけた作曲家、田村虎蔵顕彰碑があります。昭和40年(1965年)に建立されました。田村虎蔵は筑土八幡神社の裏手に住んでいたそうです。

右手には境内社として宮比神社があります。御祭神が宮比神で大宮売命または天細女命ともいわれます。昔から下宮比町一番地の旗本屋敷にあったものを、明治40年(1907年)に現在の場所に遷座しました。今ある社殿は戦災で焼失したものを飯田橋自治会が寄付を募って再建したものとなります。

宮比神社の脇には庚申塔があります。こちらも新宿区指定有形民俗文化財に指定されています。寛文4年(1664年)に造られたもの。通常の三猿でなく二猿であり、牡猿・牝猿がどちらも桃の枝を持った姿で表現されている点が、きわめて珍しいといいます

庚申塔の横には百度石があります。百度石とは百度参りをする際の標識として設けられている石。百度(100回)参詣するために百度石を立てて本堂との間を往復できるようにするのです。百度参りは俗に「お百度を踏む」といわれます。

境内奥にある拝殿は赤と青の色彩が特徴です。大きくはありませんが立派な狛犬が脇を構えています。横を通ると拝殿の後ろにある本殿をみることができます。

 

さてこの筑土八幡神社ですが、加門七海の著書『将門は神になれたか』(文庫版は『平将門魔方陣』)において平将門に縁のある神社の一つとして紹介され、それが北斗七星のように並び、一種の結界や魔法陣として機能しているのではないかと書かれているそうです。(正確にはかつて隣にあった津久戸明神が平将門ゆかりだそう)。

 

平将門魔方陣 「将門は神になれたか」>。

 

この話をたまたま目にして、筑土八幡神社に俄然興味がわいたのです。津久戸明神の方が関係するらしいのですが位置関係では筑土八幡神社のまま。それが北斗七星の形に配置され、かつ江戸時代にそれを分断するように決壊を張りなおしたという都市伝説。真偽はどうあれ、私はこういう話題が好きで調べるようにしています。より詳しいことが分かったら、また書いてみようと思っています。

 

地元にある神社で特に有名というわけでもありません。地域に根付いた神社として知っておきたい存在です。これだけ身近にありながらほとんど知らなかった筑土八幡神社。郷土史を学ぶ一環で今回調査しました。こういう知識を大切にしています。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

これまでに訪れた神社やお寺を紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ

地域のおススメスポットを紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ