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~モクサアフリカジャパンinアースデイ東京2023~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 モクサアフリカジャパン アースデイ東京2023
アースデイ東京2023でのモクサアフリカジャパンのブース

 

 

昨日は4年ぶりに開催されたアースデイ東京(EARTHDAY TOKYO 2023)に行ってきました。

 

アースデイ東京2023@代々木公園

 

アースデイ東京は東京都渋谷区の代々木公園で行われるイベントで『約200のNPO・NGO、クリエイター、自然に根ざしたスモールブランドなどが並ぶマーケット。社会性と音楽性を兼ね備えたアーティストによるライブ。今まさに起きているさまざま社会問題への入口となる、年に1度の野外フリーフェス!(ホームページより)』です。このイベントにモクサアフリカジャパン(MOXAFRICA JAPAN)がブースを出しています。

 

MOXAFRICA 日本語サイト

 

モクサアフリカジャパンとは。まずイギリスにモクサアフリカ(MOXAFRICA)というチャリティ団体があり、その日本支部がモクサアフリカジャパンです。

そのモクサアフリカジャパンがアースデイ東京に参加して、来場者にお灸体験や物販で収益を上げて活動資金にするという取り組みをしています。私はアースデイ東京というイベントを知ったのはモクサアフリカジャパンからでした。2018年に初めて代々木公園を訪れて体感しました。そのとき知ったアースデイ東京でのモクサアフリカジャパンの活動は大きな衝撃がありました。当時は鍼灸師界隈でSNSを活用する動きが活発担っていた頃。コロナ禍を経験する前の鍼灸業界は今ほどネットやSNSを利用している方が少なかったのです。当時既にFacebookでの事前告知、インスタグラム投稿を意識したパネル作成、Twitterでリアルタイムに状況を投稿する、といった方法が取られていました。今では当然となったことも伝統を重んじる、保守的な印象が強かった鍼灸業界では珍しいものでした。また学会、業界団体、学校といった既存のコミュニティにとらわれず、イベントのために協力してくれるボランティアスタッフを広く求めるやり方は風通しの良い新しい景色に映りました。加えて『お灸×アート』という斬新なコンセプトで業界外の人々が目を向ける施策がありました。

 

2019年には家族を連れてブースに訪れました。大学生の頃からずっと国際協力畑にいる妻はNGO団体関連で、モクサアフリカジャパン関係者と共通の知り合いがいました。お灸を活用して発展途上国の結核治療に役立てるというモクサアフリカの活動に妻は、鍼灸師という術者側の共通項を持つ私とは異なった、関連がありました。お灸を、モクサアフリカの存在を、知らなかった一般の方と鍼灸師。専門学校の学生と幅広い世代の鍼灸師。様々な交流がありシナジーがありました。

 

そして今年。2020年から新型コロナウィルス感染拡大のため開催されなかったアースデイ東京が2019年以来の復活です。モクサアフリカジャパンも4月15日、16日の両日参加でした。私は土曜日は仕事が入っていたので日曜日の16日に参加しました。

 

午前中にまず一人で会場へ。前回、前々回とはブースの場所が変わっていてやや探しました。かつて知ったメンバーから初めてみる顔ぶれも。今回モクサアフリカジャパンはアースデイ東京に参加するにあたりボランティアスタッフを鍼灸師、鍼灸専門学校学生から募ったのですがあっという間に定員に達したそうです。団体外にも広く声を掛けてそこで新たな交流が生まれることは今回も変わりません。完全に偶然なのですがボランティアスタッフに鍼灸マッサージ教員養成科時代の同級生がいました。まさかの再会でした。更にもう一人来場者として同級生も来ていて、教員養成科同期3人で写真撮影をしました。

スタッフの名札にはEnglishの文字が書かれている人がいます。アースデイ東京は外国人参加者がとても多いイベントです。出店者も来場者も。モクサアフリカジャパン自体、本部はイギリスですし。周囲で英語による会話が多数行われていました。せっかくなので竹カゴ温灸を体験することにしてみました。これは竹で編んだ小さなカゴ状のものにお灸を入れるのです。お灸の煙を竹カゴが緩和してくれます。労宮という掌の経穴に置きます。他には2018年に体験したほうろく灸というお寺で行われてきたお灸もあります。竹カゴ温灸体験のあとにモクサアフリカジャパンの先生らと会話。参加者、来場者にはお子さん連れが多くいました。私が術者として気になったのが直接灸の体験。直接灸は艾(もぐさ)を捻って皮膚に乗せ、線香で火を点ける、本来行われてきた灸術です。時代とともにその方法は少なくなっていて、学校の授業ではしっかり学ぶけれど臨床現場ではあまりやらないものになってきています。かく言う私もまず患者さんにやらないもの。そのため直接灸をしっかりとできる「きゅう師」は憧れです。そのため一般来場者に直接灸をする様子を観察してしまいます。そのうちやはり体験したいと思い、直接灸も受けることにしました。灸を据える場所は足三里というスネの経穴。してくださったのは初対面の先生でした。あとで名刺を元に検索すると100年続くお灸専門院の先生でした。娘さんも鍼灸師で一緒に参加です。私も素性を明かして話をしました。聞くとFacebookでこのイベントのことを知りボランティア応募をしたそう。ここでもSNSの活用を感じます。そして母娘で術者として参加というのも素敵です。技術的なところでも同じきゅう師だから気付く細かいテクニックやコツを感じることができました。

 

午前中は一人で参加。個人的に見たいこと話したいことを済ませて、一度帰宅します。

 

次女は行かないということだったので長女と二人で午後再び代々木公園に向かいます。長女は2019年もアースデイ東京に参加しています。会場に到着すると尋常ではないゲリラ豪雨。午前中は暑いくらいの快晴だったのに。親のコネを使ってモクサアフリカジャパンのブースで雨宿りをさせてもらうことにしました。テントには参加者のお子さん(未就学児)が何人かいました。雨で動き回れず暇を持て余しているよう。そこには鍼灸マッサージ専門学校時代の同級生家族もいました。これは良い意味でチャンスだと、長女と折紙作品を作ってあげました。長女は年上のお姉さんになるので子ども達にせかされながら手裏剣やパタパタ鶴、ユニット折紙を作ります。年下の世話焼きが好きな長女。折紙を持参しておいて良かったです。その場には学生ボランティアとしてよく当院に来る学生さんがいて、長女を紹介しました。途中雹が降ってくる中、雨宿りさせてもらいました。雹が舞う大雨をテントで雨宿りをするという普段経験できない体験を長女はすることができました。おそらく初めてみる直接灸に、熱くないのかという非常にありがちな質問をしてくれました。普段長女にお灸をしているところを見せることがないので父親として新鮮な質問でした。子どもがいるとどうしても子ども中心の行動になります。雨が止んだら長女と会場をまわって軽食。午前中に一人で会場を訪れておいて良かったです。

 

今回のアースデイ東京におけるモクサアフリカジャパンの活動にはたくさんの気付きがありました。

 

あまり興味がなかった一般の方にお灸を体験してもらう、知ってもらうという活動。ほうろく灸、竹カゴ温灸という見た目の強いお灸と、艾を捻って線香で火を点ける直接灸。どちらも扱う面白さ。今や世界的にみても直接灸を行う鍼灸師は減っているそう。そのうち日本人のお家芸になるかもしれない直接灸。モクサアフリカは直接灸を結核治療に活用しています。直接灸を守るという意味合いを持っていると言えます。普段合わない学生さんから同業者がモクサアフリカジャパンを通じて交流すること。特に臨床に出ている鍼灸師でも直接灸の現場をお目にかかる機会は減っていることでしょう。私も勉強になりました。新型コロナがおさまりまたリアルでの交流が戻ってきました。鍼灸師は対面してなんぼの世界。マスクを外して顔を合わせて話し見ることが本当に重要です。学生さんもベテランも一緒の場所で一つのイベントに取り組む。大切な機会です。私のように家族を伴うことも含めて。

 

次回も楽しみです。

 

甲野 功

 

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