開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
乗降者数世界一のギネス記録を出したことがある東京の新宿駅。
鉄道でいえば、JR山手線、JR埼京線、JR中央線、JR中央本線、JR総武線、JR湘南新宿ライン(宇都宮線、東海道線などを含む)、私鉄の乗り入れでりんかい線、相鉄線、京王線、京王新線、小田急線、都営大江戸線、都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線、(少し離れて)西武新宿線、(新宿三丁目駅も入れれば)東京メトロ副都心線が利用できます。更に各方面の特急電車も停車。
バスでいえばバスタ新宿から全国へ高速バスがあり、都営バス他、近隣へのバスも停留所が多数あります。日本を代表する公共交通の要である新宿駅。
その新宿駅前が大きく変化をしている最中です。それは何年も前から実行されていて、つい先日歌舞伎町タワーがお披露目しました。そして小田急百貨店元本店が現在解体中。新宿駅前も含めて新宿エリアは高層ビルの建て替えラッシュです。
この新宿大変動の流れであまり注目されず閉鎖されたスポットがあります。それはモザイク通り。
モザイク通りをご存知でしょうか。
小田急百貨店と京王百貨店の間に挟まれた狭い通路です。まさに小田急百貨店と京王百貨店の間が緩い坂になっていて店舗が左側に並んでいます。少し進むと右手にもお店が現れ、ミロードに入るエスカレーターもありました。そのまま進むと甲州街道に出ることができて、大通りを進むよりも若干近道になります。先月の3月25日で閉鎖されました。
あまり周知されていなかったようである日通れなくなったと困惑した人もいたようです。
<乗りものニュース 新宿駅西口「モザイク通り」が閉鎖 甲州街道への「最短距離」惜しむ声も"この先行き止まり">
モザイク通りはあまり知名度がありませんでしたが好きなところでした。たまたま数年前のテレビ番組でモザイク通りにあったお店を紹介している映像を目にしてふと懐かしくなりました。もうモザイク通りは無いのだと実感して。隣にいた長女に、こういうところがあったのだよ、と話しました。
モザイク通りは新宿駅西口から進むと緩い坂になっていて階段とスロープがあります。左側に小さな路面店が並んでいました。どこもガラス張りで店内がよく見えたのでウィンドーショッピングに最適な環境。東京医療専門学校に入学して按摩の授業で手ぬぐいが必要になってからは、ここでよく手ぬぐいを買いました。それまで手ぬぐいを使う習慣が無かったため、手ぬぐいを売っているお店が見当もつかなかったのです。ある日目に入ってきたのが和もの雑貨を扱うモザイク通りにあったお店。そこで手ぬぐいが販売しているのをみて買ったのです。当時は今ほど外国人観光客が押し寄せていなかったのですが、和もの雑貨がじわじわとブームになりつつある頃でした。
結婚するときにもモザイク通りのお店に行きました。仕事柄、結婚指を付けません。按摩、指圧ではほとんど影響を受けないのですが、(オイル)マッサージをするときは指輪が不都合です。指先の感覚に影響することもあるのすが患者さんの皮膚に当たってしまいます。そこで考えたのがペアウォッチ。男女ペアのペアウォッチを購入してそれを普段身に付けようと考えました。最初はデパートや量販店に行ったのですが条件に合うものが見つからず。そこで以前から目にしていたモザイク通りの時計店に行ったのです。小さなお店でしたが店長がこだわっていることが分かるお店で、納得できる腕時計を購入できました。そのお店は何年かして無くなってしまったのですが人生初の腕時計購入はモザイク通りのお店だったのでとても印象深いです。
甲州街道寄りのところに花屋さんがありました。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業してからお祝いの花を頂くようになりました。反対に知り合いの開業には花を贈るようになります。花屋さんをチェックするようになり、今では何店舗も花屋さんの情報をキープしています。モザイク通りにあった花屋さんはセンスのいいプリザーブドフラワーが販売されていて重宝したものです。女性の同業者が開業するとよく購入しました。生花は綺麗なのですが段々しおれて枯れていく様を見ていると少々気持ちが落ち込みます。開業当初、人が来ないとその気持ちを加速させます。これは実体験です。プリザーブドフラワーはインテリアとして長期間もちますし、衛生面もいいです。ここも思い出となってしまいました。
モザイク通りの中ほどには小さなステージのような場所がありました。普段はお客が座って休んだり食べ物を食べたり。たまにイベントに使われて。イルミネーションもそれなりに施してあり、目の前にあるレストランでテラス席からよく見えました。このレストランを何度か利用したことがあります。ビルの谷間にあって圧迫感があるといえるのですが、それが新宿らしいという見方もできました。甲州街道側からミロードに入って都営大江戸線新宿西口駅に向かう時に通るルートでした。
どんどん新宿の街並みは変わっていきます。小田急百貨店は解体が進みどんどん背が小さくなっています。よく屋上で小さかった子どもたちを遊ばせました。その屋上もサンリオショップもおもちゃコーナーもありません。時代の流れでモザイク通りも覚えている人はいるが、そういえばあったよね、と思い出す存在になりました。街の新陳代謝が盛んである証ですから良いことと考えて。せめて文章で残しておこうと思いました。
甲野 功
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