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昨日は長女の本棚を組み立てました。
最近マンガ本をたくさん買って収納スペースが足りなくなった長女。新しく本棚が欲しいと注文してもらい、届きました。自分で組み立てるものです。
本人が乗り気であることもありますが、今回は子ども達で組み立ててみましょうということにしました。これまで色々な家具を購入して組み立ててきましたが主体は親。私が組み立ててそれを横から手伝うことばかり。長女も大きくなってきたので自分で組み立てさせようと思いました。困ったら手伝うというスタンスでなるべく私は手を出さずに見守ることにしました。
まず本棚を組み立てる前に場所の確保。作業する場所と置く場所。床や壁が傷つかないようにそれなりに広くスペースを作ります。床には段ボールを敷いてパーツが直に置かないようにさせます。その上で梱包を解きます。
中身を出すだけも少々苦労していました。一塊になっているので重たいわけです。開けてみてまず取扱説明書を読むように言いました。組み立てる流れと完成予想図を確認させます。個人的な経験上、説明書を読みながら作業を始めると勘違いして失敗するもの。この点について、長女はプラモデルを組み立てるので慣れているよう。冷静に読んでいます。次女の方が荷物をばらそうとしていて、止めました。
説明書の後はパーツの確認。こまかいネジのものと本体となる板。これらがバラバラにならないように梱包を解いて眺めてみます。次女は緩衝材やビニール袋を回収してまとめていきます。最初の行程に関係の無いパーツは横にはけておいて組み立て開始です。
プラモデルとの違いはパーツに特徴が乏しいということ。棚は四角で色味は統一されています。床板、天板の区別が付きづらいわけです。さすがに横板は長くて頑丈なので分かりますが、2段積み上げて組み立てるので横板もの似たようなものが左右上下で4枚。細かい溝やネジ穴の数と配置から必要なパーツを選抜します。今回の本棚はパーツにアルファベットなどの記号がふられていません。説明書にはアルファベットでパーツを区別していますが、部品そのものには書いていないのです。そのため説明書の絵と注意書きをヒントにパーツを選びます。そして並べてネジで止めていきます。このとき溝の方向、完成したときの表面を想像していないと化粧されていない、壁側に向く方が表に出てきてしまいます。そこのところを長女は理解しているのでどちら向きだろうと迷いながら並べていました。
私と次女が横板と床板を直角になるように押さえておきます。そこに長女がネジを入れていきます。我が家には電動ドライバーが無いので、ドライバーを用いて手動でネジを締めていきます。ネジが板に対して垂直にしていないといけないのですが、それを確認しないでネジを締めはじめて途中でやり直すことに。一方向からではなく複数の方から見て確認しようねと指摘しました。またネジを締めるには単純に力が必要です。苦労しながらドライバーを回していきます。持ち手が太いほど梃子(テコ)の原理で少ない力で回せるよと物理の話を入れておくことを忘れない父。前も聞いたよと応える娘。ネジを締めあげる仕上げは私がしましたが、長女に握る力や回す力が前よりもついてきたことが見てとれました。
床板と横板が固定されると背面の薄い板を取り付けます。溝にそって中央のガイドを入れて。私が手で押さえて長女がネジで固定。ネジを次女が渡していく。こういう役割分担を決めた作業は骨折の徒手整復操作に似ているなと個人的に思いつつ。助手にどう指示を出すのかもメインの作業をしている人にとって重要。手が空かない状況において、言葉のみで正確に周りに指示を出せるかがカギ。私の方からはネジ穴が見えないので微調整はネジを締める長女の役割。苦労しつつもできました。ここで前半が終了。
続いてもう一つ組み立てるパーツです。実はこちらの方が下になる部分で、床板と横板を固定する際に前後2本の補強の板をつけます。2本追加となった板を見落としていて、一度組み直しになりました。私が指摘したのですが、ネジを締めて固定しからだと分解するのが困難だろうという理由で。失敗させた方が良かったのかもしれなかったのですが長女の握力がこの後もたないだろうとの判断。息子だったら何も言わずにあとで部品をつけ忘れたことを自覚させていたかもしれません。親としての判断が良かったのか少し悩むところでした。本棚の下部のパーツができたら上部パーツとくっつける部品を入れます。横板の断面に垂直に部品をネジで入れるのですが、力と力加減が難しく、ここは半分くらいやってあげました。コツを掴むと少しできたのですが単純な手の力がまだ足りません。下部パーツができあがると次は合体です。
事前に組み上げていた上部パーツを乗せます。本棚の高さは180cm。私の伸長より高いです。子ども達と3人で持ち上げて上から乗せます。はまる穴や溝が10か所くらいあって、全てはまるように3人で四方から眺めて調整します。だいたいこの作業が一番難しく、説明書にも2名で行ってくださいと注意書きがあります。私の予想よりもスムーズにがっちりはまることができました。横壁の内側からネジを締めて上下をしっかりと固定します。
そのあとは格段の棚の高さ調整。これは長女が入れるマンガ本の種類と入れ方によるので完全にお任せ。小さな部品と底板を入れて高さを決めていきました。板が一枚余るという結果に。
格段の高さが決定すると背面から背中の板が動かないように角に部品を入れて斜めにネジで締めます。これはネジ穴がなく場所が任意。力が必要なので全て私が作業しました。
本棚自体が完成です。
更に、転倒防止のポールを長女と近所のホームセンターに買いに行きます。一番荷重に耐えられるものを選びました。地震対策なので長女は手伝うだけで設置は私が行いました。無事に固定されると、長女は嬉々として本を並べていきました。
これまでは親がやってくれるのを待つ、見ている、手伝う、という姿勢でした。自ら主体となって、自分の家具を組み立てた長女。梱包を解くところから能動的に行いました。意識が変わったと思います。プラモデルから実用的な家具に。大きさ、重さ、固定の重要度。作業の精度が格段に高くなりました。父と妹が手伝ったとはいえ貴重な経験と成功体験だったと思います。私が率先してやってしまえばもっと早く終わったのでしょうが、休みの午前中を使った家族の図工時間として実りあるものになったと思います。
甲野 功
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