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~浅草 仲見世商店街~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 仲見世商店街
仲見世商店街

 

 

夏休みになりもうすぐお盆です。今週金曜日が祝日(海の日)ということで週末は3連休。行楽が参加になることでしょう。2つの台風がどう影響するでしょうか。海外観光客、インバウンドもどんどん戻ってきて観光地各所が賑わっています。京都は観光公害(オーバーツーリズム)が問題視されています。東京に目を向けるとやはり浅草が目立ちます。元から超有名観光地でしたが、コロナ禍で来日できなかったインバウンドがこぞって訪れて更なる賑わい。先週末は4年ぶりの隅田川花火大会があり、人気が過熱します。

 

浅草といえば、浅草寺雷門、隅田川と幾つかキーワードが挙がるでしょうが、一番印象に残るのは仲見世商店街ではないでしょうか。

 

仲見世

 

長屋形態のお店が軒を連ね、雷門をくぐり浅草寺までの門前町。大都会東京にあって“江戸”を大いに感じさせます。海外旅行者にとって分かりやすい伝統的な日本を体感できる場所です。長さは約250m、東側に54店、西側に35店、合計89店の店舗があるといいます。建物が低いので地上はごった返していますが空は広く開放感があります。雷おこしや人形焼きといった伝統菓子から最先端のスイーツのお店まで新旧混じります。外国人が好きそうな着物、ハチマキ、法被などお土産物が充実し、店頭のマネキンは金髪。現在は新しいタイプの着物(白やシルバー、あるいは黒の着物。ファーや特徴的な小物が付いている)がレンタルで着ることができ、若い女性に大人気。修学旅行生と外国人ばかりという印象は以前のもので、今は若い女性がたくさん着物で歩いている場所です。

 

仲見世商店街は日本で最も古い商店街の一つ。浅草寺が東京都内で最も古いお寺ということもあり、浅草は古くから門前町として栄えました。江戸時代前期に浅草寺の境内や参道の清掃を担っていた地元住民に対して、参道等での営業をする特権が与えられたのが始まり。諸説あるようですが江戸時代の元禄・享保年間(1688~1735)には今の仲見世商店街の原型ができました。伝法院から仁王門寄りの店を役店(やくだな)と呼び20件の水茶屋が並んでいました。対して雷門寄りは平店(ひらみせ)と呼び、玩具、菓子、みやげ品などが売られていました。

 

政権が江戸幕府から明治政府に代わる明治維新の頃。国家神道を推し進めるため廃仏毀釈令、神仏分離令が出され、浅草寺領地は没収されて東京府の管轄となります。新しく公園法が制定されてそれまでの特権が一切失われることに。明治18年(1885年)5月には東京府から全店の取り払いが命じられることになります。それから赤レンガ作りの新店舗が同年12月に完成し、近代の仲見世商店街が誕生するのです。

 

しかし大正12年(1923年)に起きた関東大震災により赤レンガの商店街は壊滅することに。大正14年(1925年)に現在の鉄筋コンクリート造りの商店街に生まれ変わります。しかし昭和20年(1945年)の東京大空襲がまたも浅草を襲います。空襲により建物内部は消失したものの建物、外観は失われることはなく、素早い復興ができたのです。昭和60年(1985年)に近代仲見世商店街誕生100周年を記念して工事や式典が行われました。

 

平成に入ると東京芸術大学平山郁夫教授指導のもと、「浅草絵巻」と題し全店のシャッターに浅草の歳事を描きました。平成4年(1992年)に改修工事「リフレッシュ事業」が完成しその2年後の平成6年(1994年)には電柱撤去地中線化により景観が更に良くなりました。平成8年(1996年)には浅草で初めて商店街として、防犯カメラを設置しました。

 

明治維新、関東大震災、東京大空襲という困難を乗り越えてきた仲見世商店街。更に最近も一つ騒動がありました。それが家賃16倍です。明治以降もともと浅草寺の土地だった仲見世は国のものとなり、その後、土地を東京都が無償で借り上げ商店を家賃ひと月約2万5千円で貸していました。そこに固定資産税は掛かっていませんでした。ところが平成29年(2017年)になり土地と建物を浅草寺が取り戻します。すると固定資産税がかかることになり、それを家賃で賄う必要がでてきました。そこで浅草寺が提示した家賃が月25万円で16倍という値段に。翌平成30年(2018年)に商店街側と合意するに至りました。家賃16倍というのはそこだけ聞くととんでもない値上げのように思われますが、あの好立地でわずか2万5千円の家賃で商売ができたということが異例だったと言えるでしょう。

 

そして令和に入り令和2年(2020年)の新型コロナウィルス。不要不急の外出を自粛する緊急事態宣言。長い商店街の歴史でも最大の危機だったのではないでしょうか。2020年夏に仲見世商店街を歩きましたが、あれほど閑散とした様子は見たことがありませんでした。あの仲見世がシャッター商店街と化していて。ランチも簡単に席に着くことができました。あの頃から考えると現在の盛況が嘘のよう。もしくはあの人が消えた仲見世は幻のよう。

 

日本最古の商店街と言われ数々の困難を乗り越え、今また大いに盛り上がりをみせる浅草の仲見世商店街。更なる発展が期待できます。

 

甲野 功

 

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