開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
神楽坂で喫茶店といえば?という質問をされたら、意見はあるでしょうが一番票が集まると思うのが「神楽坂茶寮」です。屋号に神楽坂が入っている通り、神楽坂が発祥のお店です。
この神楽坂茶寮は新店舗に移転し、今年で1年が経ちました。旧店舗は神楽坂下の奥の方、大久保通りに近いところにあった古民家を改装したものでした。ターミナル駅である飯田橋駅を起点とすると神楽坂エリアの中間地点あたりでしょうか。目抜き通り(神楽坂通り)から少し路地を入ったところにあり、いつも行列ができていました。テラス席があり店内は和モダンな内装。子どもが生まれる前はよく妻と利用していました。雰囲気が京都の祇園を彷彿させ、自宅から近いのにあたかも旅行にきたような気分にさせてくれます。名店が立ち並ぶ神楽坂でも私が勧めるお店の上位に位置し、こちらまで来てくださったお客さんを連れていくことがしばしありました。
数年前に建物の解体が決定し、神楽坂茶寮(本店)は移転することになりました。とても残念で、あの内装と窓からの景色はそれだけでお金が取れる空間だと思っていました。屋号の通りお茶にこだわりつつ、和スイーツに力を入れ、食事も提供していました。あの茶寮が無くなってしまうのかと気持ちが落ち込みました。
新しい神楽坂茶寮(本店)はより飯田橋よりの裏路地に移転しました。石畳がある神楽坂らしい路地にある古民家を改装したもの。旧店舗より分かりづらくなりました。軽子坂の方から行った方が分かりやすいかもしれません。移転してリニューアルオープンしたのは知っていて、前まで場所を確認したことはあったのですが、入る機会がなく。最近、やっと店内に入ることができました。新しくなった神楽坂茶寮を紹介します。
テラス席のあった開放的な旧店舗と異なり、道に面した窓はなく暖簾が店の顔です。かつて花街として栄えた神楽坂。路地裏のお店は今でこそ看板やメニュー表が出ているところばかりですが、十数年前はどのようなお店かわからないところが多かったのです。いわゆる一見さんお断りで、常連客の紹介がないと入店できない。常連さんに連れて来てもらわないといけないので看板を出す必要が無い。そのような過去を知っていると今の神楽坂茶寮はより神楽坂らしいのかもしれません。
中に入ると生け花や茶器の展示と世界観を演出してくれます。道側には無い窓が店内にはあり、中庭が見えるようになっています。砂利が敷き詰められた中庭は京都を彷彿させます。店内からしか見えないのに粋だなと感じます。
新店舗は1階と2階があります。私は2階を見ていないので分かりませんが、全体的な席数は旧店舗と変わらないのかなと思いました。1階にはカウンター席があり、そこへ通されました。目の前で店員さんがパフェを作っている様子が見えます。カウンター席は旧店舗にはなかったので新鮮です。この日、お茶のアイスの食べ比べメニューと玉露を注文しました。昨年、京都宇治にある辻利兵衛本店でお茶を飲んでから、日本茶の良さが分かってきたところ。冷たいアイスと急須の玉露を楽しみました。
店内の写真は取れませんでしたが旧店舗にもあった階段状の展示物があったことに密かに感動。あのオブジェが私は好きだったので新店舗でもあったのは嬉しかったです。
2階もできたせいでスタッフの動きが大変そうに見えました。また移転する前よりも人気があるのかなと感じました。店内の雰囲気は以前からそうですが、わざわざここに来ましたというお客さんばかりにみえます。率直に目抜き通りの路面ではなく、結構分かりにくい、初見だと探すのに苦労する立地です。それでもお客が並ぶのだから大したものです。また店員さんも敢えてここで働きたいと思わせるものがあるように感じました。ユニフォームが以前よりも力が入っているような気がしました。調べると支店が増えて神楽坂の本店の他に渋谷店、関連店舗が国内外に7店舗もできていました。新型コロナの困難を乗り越えて成長していることがみてとれます。神楽坂本店からこれだけ広まったことに驚きます。
新しい神楽坂茶寮。これからも神楽坂の名所であります。
甲野 功
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