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~京都嵐山竹林の小径~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 京都嵐山竹林の小径
京都嵐山 竹林の小径

 

 

京都というと思い浮かべる光景。清水寺伏見稲荷大社の千本鳥居、金閣寺、祇園。有名なスポットがたくさんありますが、定番中の定番が嵐山にある竹林の小径ではないでしょうか。京都に行ったことがなくてもどこかで画像を目にしたことがあるのではないでしょうか。

嵐山竹林の小径を紹介します。

 

京都観光オフィシャルサイト 竹林の小径

 

高校生のとき卒業旅行で初めて訪れた京都。そのとき京都の魅力にはまりました。当時高校3年生の春。もう少しで大学生になるという時期でした。そんな18歳の時点で京都がいいと感じたのは自分でも意外でした。幼い頃から父親の関係で散々山登りをしてきました。東京都新宿区に生まれ育ちながら山や自然への憧れがなかったのは物事つく前から山にいっていたからかもしれません。本当の山奥は視界に人工物が一切ない、本当の自然。遠くに道路、電線、人が設置した案内板。そのようなものが全くない。そういう環境を小学校まで頻繁に体験していました。その反動なのか京都に来て三十三間堂に入ったときに得も言われぬ感覚がありました。歴史と伝統があるのだけれど人間が積み重ねてきたもの。大自然とは違うものでした。その後嵐山に行き、渡月橋や天龍寺を拝観しました。そのときに、この先にあの有名な竹林があるらしいと知りました。

 

それから四半世紀以上が経ち。社会人になってから京都を訪れるようになり、各地を巡りました。また元々趣味だった写真撮影もデジタルカメラが登場したことでより気軽にできるようになり、新しい一眼レフカメラも手に入れたこともあり、風景写真に勤しむようになりました。それでもテレビでよくみる竹林は一度も行ったことがありませんでした。その理由の一つに、混雑することが分かっていたからです。10年以上前から京都の人気は尋常ではなくなってきました。日本を代表する観光地であったのが、どんどん世界に知られるようになり、世界を代表する観光都市になりました。竹林の小径は特に人気があり、いつも混雑しているといいます。風景写真を撮ることも趣味で素晴らしい景色を撮影したい。そうなると人が写るのが嫌なのです。自然の景色に人間、特に顔が入るとそこに目が奪われてしまいます。広告で有名人の顔を使う理由は、人の顔は格別に視線を集めるからです。また個人的な感情の他に他人が写真に写り込むのはプライバシーの問題も出てくるわけです。竹林は一本道ですから隠れるスペースがなく、どうしても人が写り込んでしまう。情報によれば早朝が狙い目だといいます。

 

京都に早朝からいるとなると泊まるしかありません。京都の宿泊料は安くないわけです。高校生の時はビジネスホテルに泊まり、3人一部屋で一人3000円くらいだったと記憶しています。今はそのようなところはまずないでしょう。そこで考えたのが夜行バスで京都に行くという計画。早朝京都に着いてその足で竹林の小径に向かえばいいだろうと。その計画を実行に移したのが昨年春のことでした。

 

コロナ禍と言われていた時期。あの京都も人が少なくなっていました。2022年の4月は海外観光客がとても少なかったです。前日夜11時頃バスタ新宿を出て翌早朝6時前にJR京都駅前に到着。その足でJR嵯峨嵐山駅へ。さすがに人が少ない中、徒歩で竹林の小径へ。狙い通り人のいない竹林の小径に到着しました。時間は朝7時になっていません。天龍寺の裏から約400mの道。左右を背の高い竹が囲みます。竹林で有名な所と言えば鎌倉の報国寺。別名竹寺と言われます。その竹林よりも背が高く青々とした様子。新緑です。早朝ということもあり人がいない竹林の小径。圧倒的な景観に息を飲みました。山の中ではないのに光を遮り鬱蒼とした雰囲気です。

 

調べてみるとこの小径、どのようにできたのかよく分かっていないのです。平安時代に貴族の別荘地だったとされますがいつから竹林ができたのか定かではないといいます。諸説あれど歴史的な裏付けはないとのこと。竹の種類が孟宗竹で、それは唐が起源。そのため平安時代に竹林ができたのではないかと言われています。また江戸時代には今の小径になった、あるいは明治時代に整備された、といった比較的最近でも説が分かれるそう。これほどの景観ですから散々歌人に詠まれていてもおかしくないと思うのですが。

 

春の新緑に溢れた竹林の小径を歩きました。夏、秋、冬と景色を変えることでしょう。この写真を見せたら長女が行ってみたい、写真を撮ってみたいといいました。昨年はここに来る時間がなかったので次は竹林の小径を歩いて写真を一緒に撮りたいです。

 

甲野 功

 

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