開院時間
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日曜日に2ヵ月に一度の学連OBOG同窓会に参加してきました。ダンスグラン原宿で開催され、新井健伊稚・新井由紀子先生が主催しております。双方学連(学生競技ダンス連盟)出身で、大学は違いますが由紀子先生は同学年、健伊稚先生は一学年下ということで、専攻種目は違いましたがその雄姿を見ていました。新井組のスタジオ移籍を期に本イベントを知り、参加しております。
競技会から離れて20年以上。社交ダンス、競技ダンスとはずっと関わってきていて、研究することを続けていましたが、動かなくって随分時間が経ちました。今年から学連OBOG練習会に参加し、昔の勘や新たな学びを得ているところです。月に一回の学連OBOG練習会で学び、それを試す場でもあるのがこの学連OBOG同窓会であります。
大学の頃から成績が出なかった私。諸事情により途中で組んでいたパートナーが退部したこともあり、どこかで競技選手としての限界を感じた、というか受け入れた、ところがあった私は自分自身が大会で輝くということから後輩育成に力を入れるようになっていました。その姿勢が今の仕事に直結しています。そこから自らまた練習して動いてみようという気持ちにして諸々のイベントに参加しています。
さて、同窓会当日。ダンスタイムがイベントの半分を占める学連OBOG同窓会。ランダムに相手を誘って踊る、社交ダンスのダンスパーティー形式。踊ってもいいし、休んでも構わない。一般的なダンスパーティーと異なるのは参加者全員が学連を経た競技ダンス選手だったこと。大学時代も社会人になってしばらくも、ダンスパーティーの単発バイトをたくさんしました。社交ダンス界は圧倒的に男性が足りないので、踊り手(通称、リボンちゃん)の需要があるのです。非常に割のいいバイトとして若い頃は助けてもらいました。その経験が染みついているのか誘わないといけない義務感が残っています。ところがこの場では、全員学連卒なので、どこか練習会の雰囲気がある気がします。大学時代に、先輩を誘って練習をみてもらえ、と言われていたあの頃のような。趣味でしている愛好家ではなく、競技選手だった人は立ち方や動きが違います。また学連という独特な文化があり、妥協しない感じが皆さんあります。その状態で踊るとバイトとは比べ物にならないくらいエネルギーを使います。
正直なところ、知らない人と楽しく踊るという感覚はなく、習ったことと一人で復習してきたことを実践できるのかという思考になります。一人で(シャドー)踊るのとは大違い。やはり思っている以上に体が動かせないわけです。相手がいると圧倒的に考えることが増えるので頭で考えていることと体の動きが連動しません。毎度のことですがどうも上手くいかないという気持ちになります。
今回は更に実感したことは、有酸素運動が普段できていないこと。狭いスペースで筋トレや基本動作をすることができますが、大きく動く、ある程度の時間を継続して動き続けるということができない。広いフロアーで組んで踊ることで有酸素運動によるスタミナ切れを感じます。学生時代は散々してきたことですが、今はできていない。一人だとつまらないし妥協してしまいます。やるとなると今年の春のように旅行をして歩き続けるか水泳をしにいくかくらい。走ることは苦手ですし、この暑さで走るのは危険です。気が付くとしっかり有酸素運動をする環境はここだけなのだと気付かされます。また集団でするからやろうと思うわけです。ダンスタイム以外に全員で行うステップ講習やオリジナル体操があります。スタンダード専攻の選手が特に関わることがないジャイブの動きをいれたもの。クイックステップのウッドペッカーになっているぞ、と内心思いつつ足を振ります。こういう動作が最近足りなかったと思いました。その時は特に疲れていなかった(そう信じたかった?)のですが、帰宅すると体全体が重たい。どこかが痛いということは無いのですが全体的に重たい。筋トレの短期集中的な疲労ではない、疲労を感じました。翌日も筋肉痛は無いのに、特定の動作をしようとすると痛みが走り、なぜこのような部位が痛いのだ?と驚きました。解剖学を学んでいるのでどういう場所が痛いのか判断がつくのですが、腸脛靭帯が痛いとはどういうことだ、と思いました。
そしてもう一つ当日興味深かったのが他者への観察。仕事柄、競技ダンス選手が来院してパフォーマンスアップのお手伝いをします。そのため強豪選手の動きを研究することが日常。参加者はつい最近まで学連で現役だった方もいますし、好成績を残した方もいます。ダンスタイムでその方々の動きを観察することが有意義でした。動画で見るのと現実に見るのでは大違い。情報量の差があります。ついでについ最近競技会引退を果たしたトッププロの新井先生達の動きも観察。何がどう違うのかも見て考えます。後期の大会シーズンが始まり、学連現役選手が来院するので、上位選手はどのような動きをしているのかを学ぶことは本業に直結します。特に専攻外のラテン種目は、私自身がほとんど競技会に参加したことがなく本腰入れて取り組んでこなかったため、勉強・研究が必要です。主催した新井先生の関係か、ラテン専攻選手が非常に多く参加しているので助かります。また日本チャンピオンだった金光先生のレクチャーを踏まえて、自分自身の動きと他のラテン専攻選手の動きを比較して頭を整理していきます。それを持ち帰って仕事に役立てるように。
体と頭を使うのが社交ダンス、競技ダンスです。
甲野 功
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