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~日光 輪王寺大猷院~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 日光輪王寺大猷院
日光輪王寺大猷院

 

 

先月長女が移動教室で栃木県日光に行ってきました。それに先立ち私は1月に日光に子ども達を連れていっています。日光の下見を兼ねたとも言えますし、移動教室では巡らないところを見せておきたいという願いもありました。

 

私が20代半ばで初めて日光を訪れました。時代や地域によっては修学旅行で行くところなのですが、私の育った環境ではありませんでした。鬼怒川には大学時代にイベントがあったため3度も訪れたのですが。社会人になってからの日光は想像以上に面白かったです。大学生までだったらきっと面白く感じなかったことでしょう。東照宮の派手さは理屈抜きに驚きました。そして相対するような大猷院にも。そのときガイドに聞いた話です。徳川家康のお墓である東照宮は非常に有名ですが、3代将軍徳川家光のお墓である大猷院も重要で、家光の遺言で東照宮よりも派手にしてはならないとしたので黒と金を基調とした色彩を抑えた造りになっているが時代が進んでいるのでその技術は東照宮を越えている、という。東照宮と大猷院を比較することで双方の良さが分かった気がしました。

今回はその大猷院を紹介します。

 

日光輪王寺大猷院

 

東照宮は神社で大猷院はお寺です。徳川家康は死後、神として祭られました。家康を神として祭る神社を東照宮といいます。全国に東照宮があるのはそのせいで有名なものは日光東照宮久能山東照宮上野東照宮金地院東照宮ら。徳川家康本人が指定して創建された日光、上野、金地院の3つを三大東照宮と呼ぶそうですが、他にも三大東照宮の数え方があります。東照宮に対して大猷院は日光輪王寺の一部ということで、徳川家光の廟所(墓所)です。輪王寺、東照宮エリアの中でも一番奥の方にあります。そのため神橋から観光していくと大猷院までたどり着かないで終わる人も少ないのではないでしょうか。国宝、重要文化財、世界遺産が目白押しですから。なお大猷院は正面が日光東照宮の方角を向き、見守るように建っているといいます。祖父であり初代将軍家康を立てる家光の意向を反映しているようです。東照宮に比べると人が少ないのでじっくり見て回れることでしょう。

 

まずは重要文化財の仁王門。階段を上っていきます。朱色の門に仁王像である金剛力士像が左右に置かれています。右側が密迹金剛(みっしゃくこんごう)で口を開けた“阿”、左側が那羅延金剛(ならえんごんごう)で口を閉じた“吽”。狛犬と同様に口の開閉で阿吽を示し、陰陽論に基づいています。各地に仁王門がありますが3.2mという大きさと赤と青の色彩が素晴らしいです。その先にある夜叉門との対比を気にしてみるといいでしょう。

その先にあるのが御水舎。こちらも重要文化財です。九州の大名、鍋島勝茂が寄進した御影石できています。天井には狩野永真安信による龍の絵が描かれており、水面に映る姿から「水鏡の龍」と呼ばれていました。現在はかなり色褪せています。外側は修復されて黒と金を基調としながら青や緑の色が使われる非常に美しいもの。手水舎でこれほどのものはまずお目にかかれません。

その先には315基の石灯籠が並びます。石灯籠は当時の大名からの献上品です。その先に非公開の龍光院があります。

御水舎を左に曲がると階段が現れ荘厳な門が上に見えています。それが輪王寺はおろか日光全体でも最も大きな門である二天門。重要文化財です。向かってみたときに左右に持国天増長天を安置している事からその名前が言われています。しかし裏には風神雷神があるので4体の仏像があるのです。門に掲げられた扁額は108代天皇後水尾上皇による筆で大猷院と書かれています。東照宮の“日暮らしの門”と言われる陽明門にせまる迫力です。色彩を東照宮より抑えているとはいえはっきりとした色遣いと緻密な装飾は一見の価値あり。4体の像も色彩豊かです。

二天門の先が展望所となっており下をみることができます。大猷院は階段で上っていく作りで地上から天界にのぼることを意味しているのだとか。展望所はその中間で上を見ることも下を見ることができます。13年前に妻と一緒に来たときはここで写真を撮影しました。紅葉の季節は上から紅葉を見下ろすことができます。

更に左に曲がるとまた階段があります。左右に鼓楼鐘楼があります。どちらも非常に大きくそびえ立っています。これらも重要文化財。右側が鐘楼で釣鐘が収められて、左側が鼓楼で大きな太鼓が収められています。

中央にあるのが重要文化財である夜叉門。4体の夜叉、すなわち阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)、犍陀羅(けんだら)が安置されています。牡丹の花が彫刻されているので、別名「牡丹門」ともいいます。その迫力は東照宮陽明門に匹敵します。夜叉像の造りも秀逸で仁王、二天ときて更に迫力のある夜叉がいるのです。特に烏摩勒伽は全国的にも珍しい仏像だそう。

夜叉門の先にあるのが唐門。中国風の門という意味です。これまでの門に比べるとかなり地味ですが白竜が施されているのが印象的です。門前にある灯篭は徳川御三家(紀州・水戸・尾張)からの献上品です。

唐門の先が拝殿・相の間・本殿です。これまでの建築物は重要文化財でしたが、こちらは国宝。拝殿、相の間、本殿と縦に連なる構造をしています(権現造り)。中は撮影ができないのですが、狩野探幽の描いた唐獅子、天井に140枚の龍の絵、徳川家光が着用した鎧などが見られます。たくさんの金彩が使われているので「金閣殿」と呼ばれています。先に相の間、その奥に本殿があります。

東照宮と異なり奥の院までは入ることができません。

 

東照宮に比べると知られていない大猷院。家康の東照宮とは表と裏のような関係にあるのではないでしょうか。日光を訪れたらどちらも巡って比較してみることをお勧めします。建築、美術、歴史。とても面白いし見応えがあります。

 

甲野 功

 

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