開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~地域散策 新宿歴史博物館~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 新宿歴史博物館
新宿歴史博物館

 

 

が住む東京都新宿区。多様な価値観があります。ターミナル駅である新宿駅はギネス記録を持つ世界一の乗降者数。鉄道会社はJR、東京メトロ、都営地下鉄、西武線、京王電鉄、小田急電鉄とあります。JRといっても山手線、総武線、埼京線、湘南新宿ライン、中央線ら。更に相鉄線やりんかい線らにも乗り入れる電車が走っています。外国人の観光も在住も非常に多いです。高田馬場はミャンマー、神楽坂はフランス、大久保は韓国といったエリアごとの特徴があります。多種多様な人種が行き交う町であります。

 

さらに新宿区は古くから人が住んでいる土地でもあります。どれくらい古いかというと弥生人の遺骨が発見されるくらい。江戸幕府はもちろん、大和朝廷設立よりも前からです。そのためうちの近所で工事が行うとほぼ遺跡調査が入り、だいたい工期が伸びるということがままあります。母校である東京医療専門学校四谷校舎を現在建築中ですがやはり遺跡調査が入ったため計画が遅れたとか。私が通った小学校の目の前に大きな高齢者向け施設があるのですがその建築時にも色々なものが発見されました。

弥生時代から現代までずっと人が住み生活してきた新宿区。その歴史を伝える施設が新宿歴史博物館です。

 

新宿区立新宿歴史博物館

 

新宿歴史博物館は、新宿区の歴史や文化に関する資料を収集・保管し、未来に継承していく郷土博物館です。場所は四ツ谷で四谷税務署の近くにあります。東京医療専門学校からもかなり近いです。平成のはじめ1989年に開館した新宿区立の博物館。平成元年(1989年)というと私が小学校6年生から中学1年生の時。もう少し早くできていたら課外活動で見学に訪れたことでしょう。幸か不幸か新宿歴史博物館を知ったのは大人になってからでした。何となくそのような施設があるとは知っていたものの。最近行ってみました。

 

住宅街にありました。これは知らないと見つからないなと思うほど大通りから中に入っています。坂の途中にあり、坂が多い新宿区らしいとも言えるでしょう。施設は想像以上に大きくて住宅街にこれだけのものがあるとはちょっと驚きました。施設の前には前衛的な三角形のオブジェがあります。建物は地上2階、地下1階になっています。入口付近には四谷見附橋の高欄が展示。これは1913年(大正2年)から1991年(平成3年)まで使われていたものだとか。何となく見覚えがあるので子ども(中学生までの頃)に見ていたものだと思います。1階から階下に降りると常設展示室企画展示室があり、かつ庭園もあります。地下階ですが坂の地形を活かして庭園が同じ高さにあり外に出ることもできます。1階ロビーからガラスの向こうに眼下に広がる庭園が眺められるのです。企画展示は期間を区切ってテーマに沿ったものを出しています。1階はエントランスとミュージアムショップがあります。2階は講堂図書閲覧室があります。

 

入場料金を支払い、地下におりると常設展示室です。常設展示では5つのコーナーに分かれています。歴史博物館というだけあって旧石器時代から昭和時代初期までをカバー。縄文、弥生時代のものからあります。大きく割いているのが江戸時代のもの。新しい宿場町としてできたから新宿。内藤氏の敷地に作ったため内藤新宿ともいいました。その当時を復元した模型。街並みが再現されています。新宿という地名を考えると、歴史の始まりは江戸時代からと言えるでしょう。その次は近代文学に関する展示。夏目漱石を筆頭に数多くの近代文学者とかかわりが深い新宿、新宿区。なお当院のある場所は田山花袋が住んでいた場所だそう。また近所には文豪と縁があったことを伝える解説板が複数設置されています。私は理科系だったこともあり文豪に本当に疎く、近代文学との関係はピンとこないのです。常設展の後半は昭和初期の新宿に関する展示が占めています。昭和初期の文化住宅の復元家屋都電11系統(新宿駅前-月島通八丁目)・12系統(新宿駅前-両国駅)を走っていた5000形のレプリカ。私が生まれたときには大久保通りを走る都電は無くなっていましたが、両親は覚えています。きっと車両をみればすぐにわかるのでしょう。常設展示室を出た休憩所には小田急ロマンスカー3100型NSEの座席や運転台等が展示してあり、こちらの方が私はなじみがあります。

 

常設展示室の最後は「戦中から戦後・平成 新宿のうつりかわり」のコーナー。両親が戦前生まれということもあり、戦中・戦後のことは身近に感じています。また私の母校である東京理科大学は元々東京物理学校として始まり、今も神楽坂に校舎があります。東京大空襲に遭いながらも授業を続けたという逸話が残っています。また父は疎開を経験していてまさにコーナーにある「戦時下のこどもたち 学童集団疎開」そのものでした。戦後の復興から平成までの発展を展示しています。昭和50年代末期くらいから私の記憶もあるので写真を見ると懐かしいと感じます。ぎりぎり淀橋浄水場跡で新宿駅の前がだだっ広い空き地があったことを覚えています。

 

展示室の中はスポットによっては写真撮影が可能です。また庭園、すなわち「サンクンガーデン」は桜や紅葉が見られるというのでシーズン毎に素晴らしい景観を楽しめることでしょう。いつか子どもと一緒に行ってみたいところです。

 

甲野 功

 

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