開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
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時間ができて、時間を作って、神奈川県伊勢原の大山を登りました。
今年のテーマは「身体を鍛える」。毎年仕事をする上でテーマを作っているのですが、なかなか達成できずに終わってばかり。今年はきちんと取り組もうと身体を鍛える機会を作っています。この年齢になると健康寿命というワードが気になるところ。患者さんに先生と言われる立場であり、健康を生業にしているため、自身を節制しておかないと格好が悪いです。かといって新たな運動、スポーツをするとケガをするリスクが高まります。そうなるとこれまでやってきたことをまた行うことが妥当でしょう。
山登り、水泳、社交ダンス。
この3つになります。父親が登山家並に山を登る人だったので物事つく前から山を登っていました。高校は山岳部でした。水泳は小学校2年生から6年生までスイミングスクールに通っていました。喘息の姉が通うのに一緒に入らされて。姉は途中で辞めてしまいましたが、私は辞めるにやめられず小学校卒業まで続けました。4泳法、個人メドレーまで進み、この先は競泳選手コースというところまでやりました。大学で出会った社交ダンスを競技として行う競技ダンスは人生を変えるもの。今の開業に直結するものです。
今年になりたまにプールに行って泳ぎ、月1、2回のペースで社交ダンスの練習会、イベントに参加。そして山登りも機会をみて行っています。今年4月に京都の比叡山、9月に箱根の箱根山。そして5年前に一度いった大山へ。5年前はケーブルカーで大山阿夫利神社までいき、そこから見晴台と二重滝まで山歩きをしました。大山山頂に大山阿夫利神社奥の院があるのですが、そこまでは徒歩90分とあります。このときは山頂を目指すことを諦めて比較的近い見晴台まで歩くことにとどまったのです。見晴台まででも結構険しかったですが。このときいつか山頂まで行こうと決めていました。
そして5年ぶりに大山登山をすることに。相当険しいということは前回の時点で知りました。行きのバスでは場内放送で、大山登山は大変なのできちんと準備をしてください、という警告がアナウンスされていました。私は山岳部あがりということでもちろん山を舐めている気はありません。反面、自身の足腰にやや自信もありました。不安と期待の両方がありました。
小田急線伊勢原駅からバスで25分ほど。そこから階段が続く参道。多くのお土産もの屋や食堂、宿が並びます。ここが通常徒歩15分かかり、階段を上っていくのです。既に山登りが始まっている感じ。ここを8分で登り切り大山ケーブルカー入り口まで着きます。この段階でやや息が切れます。9月の箱根と違って気温が高くないのでずっと楽だと思いました。大山ケーブルカーに乗り、6分で大山阿夫利神社駅へ。そこから本堂を素通りして登山口に向かいます。入山料を支払いいざ山頂へ。
いきなり現れるのがとてつもなく急な石階段。今なら建築基準法違反でこれだけ急な階段は作らないであろう急勾配の階段。神社や寺を巡るのが好きな私でも経験したことがないくらい急な階段でした。そこを越えると山道に。要所要所で〇丁目と刻まれた石が置かれています。登山の〇合目と同じものだろうかと思いました。それにしてはすぐに数字が進み、ちょっと登っただけで五丁目になりました。十合目が山頂なので、同様に十丁目が山頂なのか?、それにしてはここで半分とは思えないし、と考えました。そしてとにかく山道が険しいことに舌を巻きました。ほとんど道は石と岩。土の道がないのです。また石を乗り越えるのに段差が激しく大きく足を広げないと上れません。5年前の見晴台に向かう道とは大違い。しかも平坦な道がなく、延々と上にのぼるだけ。参りました。
実は山頂まで45分でいく目標を立てていました。90分のところを半分の時間で。最初は可能なペースで進んでいきました。箱根山も比叡山もそれくらいのペースで登れたのです。気温も低い。ところが息が切れて体力が奪われます。大山山頂は標高1,252m。1000m級の山。空気はそれなりに薄いわけで。20分歩いてかなりの疲労でした。遂に立ち止まり休憩をします。そこでスマートフォンの地図アプリで現在地を確認。だいたい行程の半分でした。そして26丁目まであることを知ります。26丁目もあるのか。山頂まで遠いな。少し気が滅入りました。そしてここを下山するのはもっと大変だと考えました。山の遭難は多くが下山時に起きます。上りの方が筋力を使いますが、下山の方が関節に堪えます。下る体力も残しておかないと。また時間に余裕はありますが下山時に日没を迎えたら完全にアウト。車道もケーブルカーもありませんから自力で下りないといけません。休憩しつつ気を引き締めました。
数分の休憩を挟み登山再開です。前に歩いている人を追い抜くことで気持ちを高めながらひたすら足を上げていきます。20丁目の印をみて、あともう少しと励まされ。途中見晴らしがよいところを経て。45分が経過して目標は到達できなかったと残念に。そのうち鳥居が現れ、くぐりぬけると山頂でした。55分かかりました。山頂の景色を楽しみ奥の院でお参り。そして山小屋でカレーを食べました。レトルトご飯にレトルトカレーをかけてレンジで温めたものでしたが、山頂の絶景を見ながら食べて美味しかったです。体力も回復。トイレを済ませていざ下山です。下山は60分とあるのでやはり30分で神社まで戻ろうと考えました。
下山当初はとても速いペースで軽快に下りていけました。行きのような暑さも感じず。むしろ日が暮れてきて暗くなっていると感じる程。そしてじわじわと膝が痛くなってきました。太ももやお尻の筋肉が張っているのは登山時に感じていました。それが痛みに変わってきたのです。途中、ある登山者に声を掛けられて「あなた先ほど登っていた人でしょ。凄く速いですね。駅伝選手か山岳部ですか?」と言われました。ちょっと気分が良くなりやる気がでました。しかし足の痛みは増しています。下りの方が険しさを実感します。ここを登ったのか、と自分事ながら驚きます。ほんの1時間前通った道なのですが、眼下に石が広がり、降りるのが怖くなるほど。段々と踏ん張りが効かなくなり段差が激しいときは両手を使います。最初の方の軽快に下りることができず、慎重に。段々と子どもの声が聞こえてきて、40分ほどで登山道入口の急な石階段に辿り着きました。下山も目標タイムは達成できませんでした。むしろハイペースがたたって足にダメージが蓄積されています。階段を降りるのに手すりを掴まりゆっくりと下りました。
その後ケーブルカーを降りると足にはかなりの痛みがありました。平地を歩くのは問題ないのですが階段を降りるのがきつい。行きはあっさりと進んで道も帰りは痛みに耐えながらでした。4月の京都旅行と同じようなことになりました。お土産には目もくれず、一秒でも早くバス停へ。バスが頻繁に来るわけではないので。帰りのバスは満員で立ったまま。帰りの小田急線でしっかりと寝ましたが足の疲労は取れず。治療院に戻ったら足がパンパンでした。しかし4月、9月と山歩きをしていたおかげか回復は早く、翌日にはほぼ日常生活に戻れました。
後が詰まっていたので可能な限りのスピードで山登りをしました。目標タイムは達成できませんでしたが、まだ足腰がしっかりしていることが確認できて自信になりました。今後も機会をみて山歩きをしたみたいです。
甲野 功
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