開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
私が好きな花というと紫陽花。治療院の屋号、子どもの名前にも関連させています。若いときは花に興味などなかったのですが、社会人になってからなぜか紫陽花だけは魅了されてきました。理科系だったので植物に詳しいと思われることが多いのですが、本当に植物に疎いです。小中学校でやった理科の授業で知識は止まっております。高校から物理、化学ばかり理科科目は勉強していてむしろ生物・地学は文系の方が詳しいかもしれません。
年齢を重ねるにつれて他の花にも少し興味が出てきました。風景写真を撮影するので桜、紅葉、銀杏など写真に納めるために観にいくようになりました。他にも花を撮影するのですが、被写体の花がどのような種類かを知らないでとっています。紅葉にしたってモミジとカエデの区別はついていません。銀杏並木を撮影しても雄と雌があるらしいと噂できいたことがある程度。
それくらいの浅い知識なのですが、数年前から気になっている花があります。それが藤。少年マンガ『鬼滅の刃』を子どもと観るようになり、作中に藤の花が貴重なアイテムとして登場することから藤が気になるようになったのです。藤棚という藤を綺麗にみせるものがあるらしいと知りました(以前から知っていたのかもしれませんが意識したことがなかった)。子どもと藤棚の写真を撮りに行こうと話していました。
調べてみると近郊で藤棚が有名な場所として亀戸天神社が出てきました。関東でいえばあしかがフラワーパークが世界的に有名。他には小田原城も有名です。もう少し近場でないかと調べたらさほど遠くない亀戸天神社が良さそうだと。2年前に長女と観に行ったのですが時期が遅かったのか藤の花はかなり散っていました。それは残念だったのですが神社としても有名な亀戸天神社を散策できたのは良かったです。東京十社に数えられる亀戸天神社。それを紹介します。
場所はJR総武線亀戸駅、錦糸町駅どちらからも徒歩15分。鉄道の駅からはちょっと離れています。付近にはくず餅の元祖と言われる「船橋屋 亀戸天神本店」があります。江戸時代から亀戸天神社を中心に町がにぎわっていたことが伺えます。
御祭神はもちろん天満大神(菅原道真公)。天神様ですので。また相殿に天菩日命(菅原家の祖神)が祭られています。江戸下町の天神様として知られ、九州の太宰府天満宮に対して東宰府天満宮、亀戸宰府天満宮といわれてきました。江戸時代の正保3年(1646年)。太宰府天満宮の神官である菅原大鳥居信祐(道真の末裔で亀戸天神社初代別当)が天神信仰を広めるために諸国を巡り歩き、江戸の本所亀戸村にたどり着きました。そして村にあった天神の小さなほこらにご神像を祭ります。天神様を篤く信仰していた四代将軍徳川家綱が現在の社地を寄進します。寛文2年(1662年)に太宰府の社にならい、社殿、回廊、心字池、太鼓橋などを造営します。明治6年(1873年)に亀戸神社、昭和11年(1936年)に現在の亀戸天神社という名称になります。
その特徴は境内にあります。全国天満宮総本社である太宰府天満宮と同様に大きな池心字池があり、そこに太鼓橋がかかっています。鳥居をくぐって手前の太鼓橋が男橋、奥が女橋。浮島を経て橋を渡りながら本殿へ向かいます。梅、藤、菊の名所で花が咲く頃は見事なことでしょう。梅は藤原道真が好んだとされています。藤棚は太鼓橋から上から眺めることができ江戸時代からの藤の名所。菊は藤原道真が梅とともに和歌に詠んだ花。それぞれ2月の梅まつり、4月末の藤まつり、10月下旬の菊まつりと花まつりを開催しています。そのため「花の天神さま」という異名を持ちます。
天神といえば牛。亀戸天神社境内には本殿に向かって左側に牛の像があります。御神牛です。菅原道真と牛は関係が深く、天神様の神使(みつかわしめ)として篤く信仰されてきました。このようなものが点在しています。筆塚は菅原道真を書道の神と仰がれていたことから。松尾芭蕉句碑、五歳菅公像と句に関わる石碑や像。我が国で初めてマッチの国産に成功したことを清水誠氏の碑である燐寸塚(マッチづか)。これらの文化や文明に関わるもの。琴柱灯篭、太助灯篭、累卵塔といった建築物。
摂社末社には卯の神として知られる御嶽神社、菅原道真の妻と子が祭られている花園社、上野不忍池を心字池に見立てたことで呼ばれるようになった弁天社、菅原道真が九州に左遷されたときに慕って飛んできた飛梅を祭った紅梅殿などがあります。
本殿の背後にはスカイツリーが見え現代的な景観と融合しています。東の太宰府天満宮と称される立派な神社です。
甲野 功
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