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~よく道を尋ねられる~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 彫刻の森美術館の看板
彫刻の森美術館の看板

 

 

今東京の新宿駅は再開発真っ最中。小田急百貨店は解体が進みどんどん低くなっています。都営大江戸線新宿西口駅から小田急線、京王線、JRに乗り換える導線は日々変わっています。通路が狭くなり壁ができて迂回路が設けられています。地上もかつての小田急百貨店入り口前の通りが通行止めになっています。広々とした地下構内が迷路のようになっていて床に案内矢印が描かれています。

先日、新宿駅で乗り換えるために歩いていると初老の女性にUNIQLOに行くのはどうしたらいいと尋ねられました。新宿西口のUNIQLOは地下から上がれます。その道が工事用の壁で分かりづらくなっていました。方向を教えたのですが、やけに威圧的な態度をとるなと思いました。案内をする工事関係者もそばに立っていますし、ギネス記録を持つ乗降者数を誇る新宿駅ですから無数の通行人がいます。そこで敢えて歩いている私を呼び止めて道を尋ねたのか少々疑問であります。

 

実は私は昔からとても人に道を尋ねられるのです。昨日今日のことではありません。かるく20年は前から。それはときに腑に落ちない、納得できない尋ねられ方をしてきました。素直に丁寧に尋ねられれば何の不満もないのですが。これまでに実際に体験したやや理解に苦しむ道の尋ねられ方を紹介します。

 

10数年前の京都で

昔から京都観光が好きでした。20代半ばのときも京都に観光にいました。確か二条城のそばでした。首から一眼レフカメラを提げ手には京都のるるぶ(観光雑誌)。客観的にみて100%おのぼりさんという出で立ちだったと思います。その私に道を尋ねる人。るるぶを持っているから知っていると思ったのでしょうか。

 

会社員時代の目黒で

大学卒業後、短い期間ですが会社員をしていました。職場は目黒駅と恵比寿駅の中間くらいの場所。夜、目黒駅付近を歩いていると外国人に英語で道を尋ねられました。英語はヒアリングもスピーチも苦手な私。英検4級です。TOEICは受験したことがありません。英語ができれば理科大より上に行けると言われるくらい理数系に優れていても英語ができないために入るとかつて言われた東京理科大卒。いまいち探している施設の名称が聞き取れません。理解できたとしてもそもそもその場所を知りません。そこははっきりと「I don’t know」と答えました。外国人でも道を聞きやすいのだろうか?日本のPoliceに聞いたら教えてくれるということを知らないのだろうかという気持ちでした。

 

20代半ば神田駅で

そのときはJR神田駅のホームで電車を待っていました。待ち時間に当時愛読していた週刊プロレスを熟読していました。そこに電車の乗り方を尋ねるひと。総武線と中央線が分かりにくいのですよね。神田、お茶の水あたりは。ただ客観的にみて週刊プロレスを読んでいる人に尋ねますかね。多くの人が読んでいる雑誌ではないですし。なんだったら流血したレスラーの写真とか掲載されている。そして駅員が少し探せばいるでしょう。他にも多数の乗車客がいます。なぜ敢えて私に尋ねたのでしょう。

 

20代後半の新橋で

当時、内幸町にある専門学校に通っていました。そこから歩いて新橋駅まで歩くことがあります。当然ですが新橋界隈に詳しいわけではなかったです。生活圏ではなかったので。そこで「あんた、○○の場所教えて」と声をかけてきた老婆がいました。その場所を私は知らなかったので「すみません、分かりません」と返答しました。するとその老婆は「なんだ、知らなのか」と言い放って去っていきました。おかしくないですか。私が道を知らないことがさも異常であるかのようなセリフ。どういう情報から私が道に詳しいと判断したのでしょう。初見で。そして知らないことに対して不満を表す。向こうが訪ねてきたのですから、そうですか、それは失礼しました、くらいのねぎらいがあってもいいではないですか。どういうことだよ、と若き私は憤慨しました。

 

・近所の道を自転車に乗っているときに

もう30代になっていたと思います。自宅近所の大久保通りを自転車に乗って帰宅している途中でした。徐行して運転していました。そこに車道を走る車が突然横に止まり、窓が開いて女性が「○○はどっち?」と焦った感じで唐突に聞いてきました。私は自転車を漕いでいるのに。面食らいながらも地元ですから、それなら向こうですよと応えました。ありがと!と即座に自動車は発進しました。自転車に乗っている人間に対して自動車の中から尋ねるということがあるのだなと驚きました。

 

このような体験をしてきました。当時はスマートフォンがありません。今ならGoogleマップで調べられるのでしょうが当時は紙の地図と人からの情報が必要でした。それにしても尋ねる選択肢に入るのは何故でしょう。道を尋ねやすいオーラが出ているのでしょう。

反対にきちんと対応できた例も挙げておきます。今は道が分からないという事はスマートフォンの登場でほとんどないと思います。あるのはやはり外国人観光客。英語、ローマ字表記でも分かりづらいところです。

 

都営大江戸線新宿西口駅にて

コロナ前の頃。新宿西口駅の改札前でインバウンド(海外観光客)と思われる男性に聞かれました。両国に行きたいと。路線図を手にしていて両国がどこなのかは理解しているようですが、路線図の色の違いに困惑しているようでした。JRは一律に黒線。地下鉄各線はカラフルな色。これは予測ですが黒の線より色のついた線の方が印象が良いので地下鉄を乗ろうとしているがよく分からないのではないかと思われます。もちろんJR新宿駅まで行って総武線千葉方面に乗れば乗り換えなしで両国に到着します。路線図の色の違いがJRか私鉄、都営かの違いだということを説明するほどの英語力がない私はJR新宿駅の券売機まで連れていき、この金額の乗車券を買って黄色のホームに行けば大丈夫だからと単語を並べて対応しました。

※現在は大江戸線新宿西口駅の改札前には案内スタッフがだいたい居ます。

 

・夏の京都にて

京都が世界一の観光都市の称号を得たコロナ前の夏。暑い中、歩いているとインバウンドの親子に道を尋ねられました。「imperial palaceはどこだ?と。インペリアルパレス?と一瞬悩みました。なんせ私も観光客。しかしインペリアル→皇室、パレス→王宮ということで京都御所か!と分かりました。王室はロイヤルだが皇室はインペリアルだから皇族をロイヤルファミリーというのは間違いですよ、と竹田恒泰先生がテレビ番組で話していた記憶が功を奏しました。そして京都御所の場所を知っているかという問題は横にある壁が全て京都御所のもの。まっすぐ歩くと入口がありますよと伝えて解決しました。

 

小田急百貨店入口付近にて

2017年だと思います。現在通行止めになっている小田急百貨店地上入口前でインバウンドの方にアルタ前に行きたいと言われました。今は新宿駅地下構内に東西通路が完成し、地下を真っすぐ歩けばいけます。しかし当時は地上から回り道をしないといけません。質問者の持つ紙の地図は少々大雑把で道が曖昧な表記。新宿西口大ガードをくぐれば行けますが思い出横丁の奥から線路下の道を通れば早いです。それを英語で説明する語学力がない私は連れて行くからついてきてと案内する手段を取りました。道中頑張って質問をしてオーストラリアから来ていることが判明しました。そして新宿駅はラビリンス(迷宮)だと言われているよ(そういうタイトルの本があります)と伝えておきました。

 

箱根登山電車の車内で

これは20年以上前の話です。その頃から箱根によく訪れていた私は箱根登山鉄道に乗って強羅を目指していました。その車内でムスリムの外国人女性(服装から判断)から彫刻の森美術館はどういったらいいのかと聞かれました。そのときは同行者がいて英会話ができる人でした。その同行者が英語で説明するとまさかの「英語話せません」という英語での返し。英語圏の外国人が日本に旅行に来て日本人に話しかけたら英語話せませんと英単語を並べられたときの気持ちはこういう感じなんだろうなと思いました。語学が通じないならということで、私は身長を活かして席頭上にある路線図を指さし、今はここ、降りるのはここ、とジェスチャーを示しました。なお彫刻の森美術館の英語表記は「THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM」です。オープンエアーミュージアムと聞いて即座に彫刻の森美術館のことだと分かることが良かったです。他の美術館、例えば箱根美術館のことだと勘違いしていたら大変なことになるところでした。

 

このようなエピソードがよく道を尋ねられる私にはありました。それも一部です。道を尋ねられることが多いことから観光地を含めて地域の情報を日々取り入れる癖がついたとも言えます。その反動で初めて訪れる土地は必要以上に不安になってしまいます。

 

甲野 功

 

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