開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
今年は新年から大事故、大事件が多かったです。1月だけでも様々なニュースがありました。それもネガティブなものが多かったです。
まだ正月休みの1月2日の午前中。ダイレクトメッセージが届きました。送り主はSNSで繋がっている鍼灸マッサージ師の先生でした。以前業界情報のことでやり取りをしたことがあっただけで、一度も会ったことがありません。先方は顔を出さず本名も明かさずSNSをしています。メッセージの内容はチャリティーマッサージをしたいので質問があるということでした。前日に起きた北陸地震のニュースを知り思い立ったのでした。
チャリティーマッサージ。それは当院が毎年10月に行っているイベントです。昨年で10回目。普段閉めている院を開けて按摩指圧コースのみの予約を受けます。売上は全額、寄付します。このような催しです。最初は当時勤務していた鍼灸整骨院でのイベントでやり方は今と同じです。このときも私自身がきっかけになりました。独立開業して1周年記念を終えた2年目から始めました。妻がボランティア活動をずっとしていることが強く影響しています。開業1周年記念として5月にチャリティカフェを行いました。そのときにマッサージとか鍼灸はやらないのかと参加者に尋ねられたことがきっかけになりました。当初は世界食料デー月間(10月)に向けてのものでした。数年後に地域のことに目を向けようということで新宿子ども食堂に寄付先を変更しています。
最初のうちは参加者が集まらずなかなか苦しい気持ちがありました。休みの日に売上にならないことをしているのに参加者が集まらない。何をしているのだろうと。それでも毎年同じ時期に続けていくことでだんだんと応募が増えてきました。普段は仕事で来られないが日曜日なら行けるという方がここ最近できました。また特に近年増えたのは同業者。チャリティーマッサージなるイベントを体験してみたい(知りたい)という鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、学生さん。偵察、参考にするという意味合いが強いようです。結構、あん摩マッサージ指圧師の按摩、指圧を体験する機会はないもので、チャリティーマッサージをチャンスとする場合も。あとはSNSで私の存在を知っていていつか会ってみたくてチャリティーマッサージがきっかけになったという人もいます。
話を戻して、チャリティーマッサージについて問い合わせをしてきた同業者の先生はSNS上で私の毎年の活動を知っており、いつか自分でもチャリティーマッサージをしてみたいということでした。正直なところ対面したことがありませんし、顔も公開していないので知りません。外で会ったとしても向こうは私のことが分かるでしょうが私の方は気付かないでしょう。それくらいの関係だろうに、チャリティーマッサージをやってみたかったという想いを胸に秘めていたというのは意外でした。この北陸地震の報を受けて行動に移す決意をしたのでした。そこで先月に質問を私のところにしてきたわけです。向こうも正月休みだったでしょう。直ぐにメッセージを送ってきたところに強い決意を感じたものでした。
私はこれまでの経験からチャリティーマッサージに関することを伝えました。正解は個々にあることなので私の場合はどうだったのかということを。なぜ始めたのか。なぜ鍼灸などをしないのか。気をつけることは。工夫は。注意点は。最初に私の考えを伝え、それから何度か質疑応答のやり取りをしました。このとき初めて知ったのですがお住まいが地方でかなり離れたところにいること。行けるようなら受けに行こうと考えたのですが簡単に行ける距離ではありませんでした。そしてメッセージを頂いた先生は開催日を決めて場所を確保し開催を告知しました。
2月10日の夜に開催しましたという連絡を頂きました。そして寄付をしたという報告も。
そのチャリティーマッサージがどのような様子だったかは分かりませんが開催できて良かったです。来年も継続していくということですので頑張ってもらいたいです。そして私の気持ちとしては、自分が続けてきたことでまた一つ形になったなという嬉しさがあります。元々は妻がボランティア活動をする姿に私が影響を受けたもの。妻と知り合うまではボランティア活動や寄付をすることはほとんどありませんでした。全く人生に無かった世界といってよいでしょう。妻からボランティア活動の注意点を教わったことで考えが整理されました。それまであった偏見、思い込みが無くなりました(あったこと自体認識していませんでした)。
今回同業者の方がチャリティーマッサージを行ったことで妻から受けた行動が更に繋がりました。それは良いことなのだと思います。
甲野 功
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