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昨日はバレンタインデーでした。結婚して良かった事の一つに、些細なことですが、バレンタインデーを気にする必要が無くなったことです。私が小学校の頃にはバレンタインデーのイベントが日本に根付いていて、現在よりも重要視されていました。小学校にチョコレートを持ってきて渡すということが行われていました。その頃はまだ義理チョコというものがほとんどなかったと記憶しています。また光GENJIが大人気だった時代でアイドルはトラック何台分ものチョコレートが事務所に届いていました。完全に女の子が男の子にチョコレートを渡すイベントでした。
バレンタインデーの小学校では男子は査定されている、評価されている状況です。子どもは大人のようにお金を自由に使えないので数が限られます。もう手作りのチョコが出始めていました。分かりやすい目に見える物品で、貰う男の子、そうでない男の子がはっきりします。もてる、人気がある子とそうでない子がはっきりします。受け身の立場となる男の子は「そういうイベントに興味ないから」と斜に構えるわけにいきません。それは女子の台詞。あげるか否かの判断は女子にあります。もう気まずいのです。クラスに一人くらい人気があってたくさん貰う男子がいます。子どもの頃から単純にチョコレートが大好きな私はいいなと思うのみ。いくつ貰えたかは人間の価値の現れのような。バブル期だったこの頃はテレビや雑誌でバレンタインデーを盛り上げて、ホワイトデーには3倍返し(貰ったチョコレートの3倍以上する価格のプレゼントを返すが礼儀)と言われていました。それは中学校でも続きます。嫌な思い出です。
時代が進んで段々とバレンタインデーは女性が自分自身のご褒美にチョコを買う、友チョコといってお友達に渡すといった感じになっていきました。店舗がバレンタインデーなのでお客様にチョコを配ることが増えてきて、女性から男性という絶対的なルールが形骸化していきます。私が30歳くらいのとき、働いていた職場で女性の患者さんが「うちの息子バレンタインデーを知らなかったのよ。毎年2月にお母さんが好きなチョコをくれるのはなぜなんだろうって。」と話をしてくれて、今の子どもはそうなのかと驚きました。その頃来院していた女子小学生の患者さんに聞いたらバレンタインデーで男子にチョコレートをあげることはしないと言っていました。時代が変わったのだとそのとき思いました。もらなかったらどうしようと不安になる男の子はいなくなったのかなと。
そのうち職場でバレンタインデーをやめましょうという風潮が出てきます。渡す方が金銭的にも気を遣う面でも大変ということで。誰にまで渡すのかとか役職のランクに応じて値段を変えた方がいいのかとか。本業と関係のないことに頭を悩ますのは良くない。女性も働いているわけですし。学校でもトラブルの元になるから持ってきてはいけないと禁止されているようでした。また多様性が叫ばれる昨今、女性から渡すものと特定することは時代遅れになりつつあると感じています。
バレンタインデーは家族で豪華な夕食でした。食事をした後は2つのお店で買った生チョコを家族みんなで食べ比べ。他にもイチゴも。穏やかな日でした。調子に乗って食べ過ぎました。また食事量を抑えて減量モードに入った私は夜にお腹がいたくなって苦しむことに。バレンタインデーの最後はちょっと問題がありましたが穏やかな日でした。
甲野 功
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