開院時間
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昨日は「第2回学連OBOGダンスフェスタ」に参加しました。
学連とは学生競技ダンス連盟の略。大学で社交ダンスを競技として競う部活が集まる団体です。全国に学連加盟校があります。
昨年から始まった学連OBOGダンスフェスタ。第1回は昨年3月に開催されて、存在は知っていたのですがよく内容が分からず参加しませんでした。昨年5月から学連OBOG練習会、学連OBOG同窓会と学連を経たOB・OG、それもだいたい私の世代が中心となるイベントに参加するようになりました。学連OBOG同窓会を主催する新井健伊稚・新井由紀子先生ですが由紀子先生が学連で同学年、健伊稚先生が1学年下。学連OBOG練習会はモダンの部で講師を務める本池淳先生は1学年上、ラテンの講師金光進陪先生は3学年下です。近い世代で学連現役時代が被る先生が開催しくれるので参加しやすいです。
さてこの学連OBOGダンスフェスタは新井由紀子先生ら4名の実行委員が主催しているのですが、偶然にも全員学連同級生。そんなことがあるのかと思いました。子どもの手がある程度離れてきたところ。境遇が似ていることを感じます。今年の会場は「DANCE GRAND Harajuku」。金光先生や新井先生が勤務するスタジオです。社交ダンスを教えるだけでなくバーカウンターやトレーニング施設を持つ複合施設です。今回のイベントはダンスタイムだけでなく軽食、ドリンクも出るパーティー形式。「DANCE GRAND Harajuku」はフロアーが2面あるのも特徴でダンスタイムと飲食歓談タイムを分けることができます。参加してこれは画期的だと思いました。
さて当日。会場の受付で名札をもらいます。受付には学連同期のパートナーさん(学連では女性をこう呼びます)。学連では運営を全て学生が行います。競技会をするには会場を借りる、会場の設営をする、司会進行、採点、賞状作成、音響(ミキサー)、などなど全て学生が行います。外部スタッフは原則入りません。こういうところも学連時代を思い出しました。名簿をみると知っている名前、懐かしい名前、初めての名前と想像以上の人数がありました。若い最近卒部した方も何人かいます。過去に当院に来院した学連選手もいて。
学連は部歴が絶対という文化があります。年齢が上だろうが下だろうが他の大学だろうが部歴が上なら先輩であり、下なら後輩。特に私が在籍していた頃は今よりも徹底していました。母校の東京理科大学だと2部(夜間部)があったので12歳年上の後輩もいました。年上だとしても入部が遅ければ後輩として扱うという世界です。そのため同期であるというのはかなり大きな意味を持ちます。この年齢になるとあまり同期と出会わないものですが、このフェスタにはたくさんいました。まさかこんなに居るとはという嬉しさ。実際顔を見ても面識がない方もいるのですが、同じ時期学連を経験したというだけで強烈な親近感が芽生えるものです。そして先輩。だんだん自分自身よりも上の世代で踊っている人は減ってくるのですがここでは多数います。年齢を重ねると自分が後輩であるという環境が珍しくなるので、何か頑張ろうという気になります。上の世代が頑張っているのだから年齢を言い訳にできないなと。
ダンスタイムが始まると、いつものことですが、どこか意地があるのを感じます。今も競技会に出ている方もいることもありますが、大学4年間を競技ダンスに熱中した人種なのでぬるくない雰囲気。社交ダンスのパーティーで楽しく踊るだけというものではない。誰もが元(あるいは現役)選手であるので、見られていることや外にアピールすることを忘れていない感じ。この感覚がやはり好きなのです。学連OBOG練習会よりも踊っている時間が長いのであっという間に汗が出てきます。もう数か月分の運動量をこなしている気がします。
特別トライアルがありました。トライアルとはダンスパーティーで特定の相手と競技会のような感じで踊ることです。リーダー(男性のこと)の方がパートナーより少ないので私はスタンダードの方で4回エントリーしていました。相手は主催側が決めるのですが、踊るあるパートナーさんが事前に練習しましょうと言ってきて、競技選手の血を感じました。
飲食歓談時間。階を変えてバーカウンターのあるフロアーへ。本格的な食事がビュッフェスタイルで用意されていました。食事をしながら他大学出身、世代が異なる方々と話ができました。個人事業主になるとこういう交友の場が非常に重要です。情報収集にもなりますし、今後の仕事に繋がることもあります。これまで学連という繋がりで数多くのチャンスがありました。このようなイベントを行ってくれるのは本当に助かります。特に子どもを連れてきている方とは同じ子どもを育てる親として違った親近感が生まれるもの。
歓談時間に実行委員の紹介がありました。当時の思い出話もありましたが、学連を経て今はどうなっているのかという話も。由紀子先生が話した、卒部してから時間を経て幸せに暮らしている様子は若いOBOGにとって励みになるということ。本当にそうだと共感します。同世代だからなおさら。
大いに動いてフェスタが終了。代々木に場所を移して飲み会へ。学連時代、練習会や大会の後の飲み会はセットでした。今は新型コロナのこともあり、飲み会というものや今ではコンプライアンス的にできない特有の飲み会作法は学連からほぼ無くなったよう。ここでは当時の雰囲気が少し残っていました。私はお酒が飲めない体質ですが参加するのは嫌いではありません。特に今回のイベントは雰囲気がよく楽しく参加できました。“飲みにケーション”という言葉が死語になりつつあり、20代前半の会社員時代は嫌っていたものですが、この年齢、この環境になるととても重要な機会です。自然と社交ダンス界の問題点や未来について議論する場面があり。身内で楽しくだけでなく、これからの社交ダンス業界をどうしていくのか、それを考えることもありました。この学連OBOGダンスフェスタ、そして学連OBOG同窓会を開催する意図とは。もう次世代のために働きかける年代になっているのだと思いました。
今回皆さんの前で話をさせていただく時間をもらいました。その時に、自分自身が4年生の最後の冬全(冬の全日本学生競技ダンス選手権のこと。最も規模が大きく重要な競技会。)直前に練習で肉離れを起こしてしまい、万全の状態で臨めなかったエピソードを紹介しました。今この仕事をしているのは、過去の自分への復讐であり、あの時そばにいて欲しかった存在になりたいという気持ちがモチベーションになっています。学連の経験ありき。そのルーツという原初の想いを想起させられました。学連を含めて社交ダンス業界に関係して仕事をしています。業界の発展を望みますし、衰退は避けたいところ。間接的にも何かできることはないかと考えさせられました。
甲野 功
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