開院時間
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3月31日。まさに年度末。長女が小学校を卒業し4月から中学に進学します。次女も学年が上がります。二人のお祝いとして、この時期恒例と言える箱根方面の旅行に行きました。
長女は翌日4月1日から交通費が大人料金になります。小田急電鉄は子ども特別料金を実施していてどこまで乗っても50円(ICカード利用時に限る)。つまり始発の新宿駅から終点(小田急小田原線)の小田原駅まで乗っても50円なのです。ちなみに大人だと901円(ICカード利用)。翌日になると電車賃が18倍。これに新宿駅までの地下鉄、ロマンスカー特急券、小田原から先の箱根登山電車も2倍の大人料金に。同じ春休みでも1日で状況が変わるのです。保護者としては、3月中に行こうよ、という気持ちですね。ちょうど3月31日が日曜日だったのでギリギリで出かけることができました。
これまで何度も連れて行った箱根。昨年は3月に2週連続で箱根に行っています。長女と次女をそれぞれ連れて。このときは箱根エリアの中でも各々行きたいところが違っていて、自分のペースと希望を優先させるために分けたのでした。それまでも赤ちゃんの頃から連れていっているので目新しさはなくなってきています。というわけで今回のテーマは、箱根と小田原をのんびり楽しむ、ということにしました。出発は新宿11:00発のロマンスカー箱根湯本行。朝のんびり出ます。行き先も箱根の山を登らず箱根湯本だけ。そのあと小田原に移動して小田原駅周辺。美味しいものを食べてお土産を買って帰るというプランにしました。これまでの経験から子ども達はお気に入りの食べ物が決まっていて、それらを食べにいこうという感じです。シニアの旅みたいになっていますが。
当日。小田急百貨店がほぼ更地になった新宿駅。地下構内を含めて大工事の真っ最中。日々変化しています。以前よりも圧倒的に見通しが悪くて狭くなった地下通路を歩いて小田急線のホームへ。世界一の乗降者数を誇る新宿駅ですから混雑が激しい。加えて通路が狭いので一層大変です。いつもはロマンスカーに乗る前に改札前のコンビニエンスストアで飲み物やお菓子を購入するのですが、ちょっと不安もあり早めにホームに着くことを優先させました。すると。ホームにあったセブンイレブンは無くなっておりキオスクもやっていませんでした。工事の影響で改札位置も変わっています。そしてロマンスカー発着ホームには外国人観光客だらけ。チケットを購入するときに窓口係員さんが気を利かせてくれて先頭に近い2号車にしてくれました(箱根湯本駅に着くと先頭車両の方が楽)。それが裏目に出て改札からかなり歩かないといけません。人がいなければ苦もないのですがスーツケースを持った観光客が列をなしていて前に進めないのです。通路が狭いところに人が滞っています。これはまずいと思って遠回りしながら早歩きで前に進んで車内に入ることを優先させました。乗り遅れると思ったのです。車内に乗れたとしても車両間を行き来できないことがあるので(連結を切り離すため)ある程度2号車に近付いていないと町田まで立ったままになるかもしれません。やや焦りました。結局飲み物だけ自動販売機で買っただけでした。この混雑は東海道新幹線をほうふつさせるほど。新大阪、京都に向かう新幹線かと思うくらい大きなスーツケースを持った外国人観光客だらけでした。箱根は人気観光地ですがここまでの状況になっているとは思いませんでした。コロナ前は圧倒的に中国人をはじめとしたアジア圏のインバウンドが多かったのが、その日のロマンスカーは西洋人が多く、しかも荷物が多い。これも発見でした。
箱根湯本駅に12:24に到着。酔い止めを忘れた長女は気分が悪いといいます。では少し休もうかという話をしながら駅前の早川へ。外の風にあたるのと次女の石拾い。ロケ番組のオープニング撮影でいつも使われる「あじさいばし」を渡ります。その名前が好きです。前日に雨が降ったのでしょうか。水流が激しい。強い風と相成って激流でした。石が大好きな次女は喜んで川沿いまで降りて石を探していました。外で動き回る次女を久しぶりにみました。私の目から見るとどれも同じ石ころにしか見えないのですが色々と違うよう。ガラスのように綺麗な石(本当にガラス?)もありました。たくさん拾って持ち帰るというのですが運ぶのは私。なかなかの重さです。長女は一眼レフカメラを構えて写真撮影。川、木々、箱根の山をカメラに収めています。気持ち悪さは消えたようです。この日は急激に暑くなり6月中旬並みの気温だといいます。ただとても強い風のおかげでちょうどいい感じでした。
箱根湯本駅前の商店街ですることは決まっています。
まず「箱根てゑらみす」を食べる。過去に食べてからみんな大好きになった箱根の新定番。毎度のことながら並びます。期間限定の味をその場で食べ、さらにお土産で買います。このお店の保冷バックを持っているのでそれに入れてもらいました。瓶詰めなのでこれもまた重たい。店前のベンチでティラミス(商品名は「てゑらみす」ですが)を味わい、やはり美味しいねと話します。
次に工芸品の土産物屋さんへ。次女が前回ここで買った木製パズルが気に入っていて、別のものを買うのです。値段は張りますがやはり作りがしっかりしているのでピースが外れないのが特徴です。世界地図なので勉強にもなります。そのお店で寄木細工のルービックキューブを発見。寄木細工は箱根の伝統工芸。それにルービックキューブを合わせるという。次女はルービックキューブも好きで色々な種類を持っています。一目で気に入りました。そしてこの寄木細工ルービックキューブは自分のお小遣いで買うといいます。子ども達の財布を持っていきました。次女が商品を出して財布から現金を出してお釣りと商品をもらう。一人でやっている姿に成長を感じました。人見知りが強いのでなかなかできなかった。お釣りはいくらになる?と聞いて引き算の練習もさせました。キャッシュレスが進み、買い物がカードやスマホでピッとやって終わりということが増えています。現金を使わせることでお金を払う(財布からお金が減る)という実感を持つ。値段を気にすることで物の価値を考える機会にする。そして計算をする。こういう場で教えておかないといけないなと思います。
続いて土産物屋でだし塩の購入。出汁の味がついた塩が売っていて以前買ったところとても良かったのです。実家にお土産として渡したらたいそう喜んでくれました。そのだし塩、10種類くらいバリエーションがあるので、今回は多種類買おうと決めていました。親へのお土産を含めて5種類子ども達と選んで購入。更に長女がみつけたお茶漬けが美味しそうということでこちらも購入。店員のおばちゃんが子どもに飴をくれました。老舗個人商店ならではの交流でした。昔ながらの体験です。
そして箱根湯本から小田原へ。時刻はまだ12時前。いつもは箱根湯本から先の大涌谷、芦ノ湖、強羅、仙石原などに行きます。その移動時間がかかります。しかも公共交通機関は混雑します。路線バスは渋滞で山道に入るまではなかなか動きません。箱根登山鉄道も人でぎゅうぎゅう。それが無いので時間もかからず快適です。なお強風のため箱根ロープウェイは終日運休。もしもこの日に大涌谷へ行こうとしていたら本当に大変だったことでしょう。駅前のバス亭に長い行列ができているのを横目に在来線に乗りました。乗車して10分ほどで小田原駅に到着です。
小田原についてまず向かうのは駅直結のミナカ小田原。最近できた商業施設でグッドデザイン賞を受賞するほどの施設。江戸時代の城下町をイメージした外観。14階の高層建築で無料の足湯もあります。ここの3階にある「籠清」の揚げかまぼこを食べにきました。以前子ども達が食べて非常に気に入りまた食べたいと言っていました。そとのベンチで食べます。漁港は近いので魚の美味しさは格別です。
お腹を満たしたあとは小田原城へ。子ども達が小さいときに小田原城に来ているのですが、二人に記憶はありません。改めて行ってみようと。駅前から暑い中歩きます。坂を上って小田原城址公園を進みます。北条氏の話をしながら。途中発掘現場を上から眺めました。石垣も観察しました。間近でみる小田原城の迫力。長女は写真撮影に精を出していました。城内に入場して天守の展望回廊へ。素晴らしい景色で箱根の山、伊勢原の山、相模湾と見えました。ただ凄い強風で体の軽い次女は飛ばされると感じたほどでした。定番の100円入れると一定時間みることができる双眼鏡を子ども達はみて、電車がはっきり見える!と喜んでいました。
桜はぎりぎり咲き始めている感じで、小田原城から出るときに見ることができました。時期がずれていたら満開の桜を見ることができたことでしょう。桜と小田原城を写真に納めることができたはず。翌日が小田原は大雨になったので晴れていただけもうけものでしたが。小田原の名産、みかんをどこかで食べたくてみかんのかき氷を食べました。結局みかんそのものを食べることはかないませんでした。
小田原城を後にすると再びミナカ小田原へ。長女が以前食べた魚の揚げ物が食べたいというのです。「小田原吉匠」の鯵の唐揚げです。骨まで食べられる串揚げ。こちらも小田原らしい食べ物でした。この時点で17時前。子ども達はもう帰るということで17:34発の新宿行ロマンスカーのチケットを購入しました。個人的には小田原城のライトアップを見たかったのですが主役は子ども達ということで承諾。小田原駅に戻ってお土産を買いました。長女が「鈴廣」のかまぼこを買いたいといいます。お土産の内容は子ども達に完全に任せました。
そして箱根・小田原滞在5時間という旅が終わりました。移動を極力減らした旅。それでも早川散策に小田原城となかなか楽しめました。また最初から食べたいもの、買いたいお土産がはっきりしていたので無駄がなかったです。行き当たりばったりで右往左往するのも旅の楽しみではありますが、過去に様々なトラブルを家族旅行で経験してきたのでそれはもういい。今までで一番スムーズな旅だったねと子ども達と話しました。思い出すとベビーカー、抱っこ紐で連れて行った箱根旅行。ロマンスカーの揺れる車内でオムツを替えたこと。バス車内で嘔吐されたこと。楽しい思い出とともに苦労したこともたくさんあります。ここまで手がかからなくなったのだと思います。箱根旅行は子どもの成長を実感するイベントでもあります。
甲野 功
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