～家族でお花見、夜桜～

今年は異様に桜の開花が遅れました。当初はかなり早く咲くような予想でしたが気温が上がらず開花が遅れに遅れて。数年ぶりの入学しに桜が満開という年になりました。過去の写真を見返すと２０１１年の４月１０日に満開の外堀通りが映っていました。この年は３月に東日本大震災があり、平和のありがたさを噛みしめながら近所の写真撮影をしたのでした。

昨日の４月７日（日）。雨が頻繁に降る中、最もお花見に適した週末。妻と長女と一緒にＪＲ総武線市ヶ谷駅から飯田橋駅の間にある江戸城外堀に行きました。桜並木になっています。ここは一番近い桜並木。外堀を挟んで桜が植えられています。東京のど真ん中ですが元々は江戸城の外堀。内堀は千鳥ヶ淵が桜の名所として非常に有名です。外堀の方もＪＲ総武線四ツ谷駅から市ヶ谷、飯田橋とお堀脇に桜が咲く見応えがあります。自転車ですぐに行ける近さ。

子どもの頃から見慣れた桜。私は飯田橋駅近くの東京理科大学を卒業しているので大学時代は毎年この桜を見て通学していました。そして２０１１年４月。一月前に起きた未曽有の大災害を受けて将来が非常に不安だった頃、やはりここの桜を眺めて歩いたものでした。

午後４時半頃に外堀通りに着き自転車を停めてお花見。お花見というと桜を見るより酒を飲み食事をするイメージですが純粋に桜観賞です。今回は一眼レフカメラを持参せずスマートフォンでの撮影。３人で思い思いに撮影します。スマートフォンは様々な機能があるので写真撮影が得意な長女は色々なやり方を試していました。下から、上から、構図を変えて。またここはＪＲ中央線と総武線の線路が外堀の向こう側を走っています。そのため頻繁にオレンジ色の中央線と黄色の総武線の車両が通ります。電車とお堀と桜。この組み合わせで様々な写真が撮影できます。水面に映る桜。電車と一緒の桜。パノラマ機能で幅の広い画像。若い長女の方が柔軟に試しています。

ひとしき撮影した後はカフェへ。妻が行きたかったカフェは、案の定といいますか、混んでいて店外に行列ができています。それならば馴染みのあるドトールに行きたいという長女の要望で飯田橋へ。母校の前を通って飯田橋へ。神楽坂下信号を渡ります。ちょうど神楽坂が始まるところ。ペコちゃん焼きで有名な不二家の上にあるドトールコーヒーに入りました。大学の目の前でありながらほとんど入った記憶がないお店。中はこれだけ席があるとは知らず内心驚きました。お腹が結構空いていたのでミラノサンドを食べました。二人はケーキを食べていました。

ドトールコーヒーを出る頃には日が暮れています。帰りにライトアップされた夜桜の写真を撮りたいと長女が言います。市ヶ谷よりの一部のエリアがライトアップされます。日の出ているときにいた場所に戻ってみると素晴らしい光景でした。暗い夜道に下から照らされた桜。想像以上に美しかったです。このライトアップ、いつから始まったのか記憶が定かではなく、私が大学生の頃は無かった気がします。そのためきちんと外堀のライトアップされた桜を見たのは初めてでした。夜桜を見る機会はこれまでほとんどありませんでした。桜は満開から散るまで期間が短くタイミングが合うかはその年しだい。お花見も昼間眺めることばかり。酒を飲まないので昼間に桜を見ることがメインです。これほどのライトアップされた夜桜がこんなに近くで見られるとは思っていませんでした。長女もこれはと撮影していました。

このように家族でお花見できる機会はあまりなく、とても印象的でした。最初は新宿御苑に行こうかと話していたのですが、この時期は予約が必要ということもあり、色々あってやめました。新宿御苑だったらライトアップは無かったので（その前に閉園）、こちらに来て結果的に良かったです。いい思い出になりました。

甲野　功

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