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~人はやはり左を選ぶ~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 故障したATM
故障したATM表示

 

 

人は無意識で左側を選択する。

 

聞いたことはないでしょうか。心理学でよく知られているそうです。左右二つの分かれ道があったとき人は左を選択肢しやすい何の制約がなければ人は基本的に左側通行になる。このような事実です。実際に実験をして検証されています。また左に進んで回る、すなわち反時計回りの方が人間は動きやすい。陸上競技のトラック種目、競輪、スピードスケート、野球の塁走と走る・動くものは左回り(反時計回り)にできています。私が行っている社交ダンスもLOD(ライン・オブ・ダンス)といってフロアー内を反時計回りに動くことがルールとなっています。これらの理由は空間把握をするための脳の領域が関係しており、多くの人は左側の空間をより注意しているからだと言われています。

 

ではそれを実感することは実際にあるのでしょうか。何の制限・条件もない左右2択があったときに人は左側を選ぶのか。本当にそうなのだと知った出来事がありました。

 

ある日のこと。新宿駅にいました。仕事の帰り、都営大江戸線新宿西口駅に向かっていました。その途中にゆうちょ銀行ATMがあります。私は現金で仕事をしていて定期的に口座に預入をしています。このときも千円札30枚を口座に入金しました。釣札の関係で千円札ばかり。ATMにお札を入れて自動計算すると千円札が31枚でした。3万円分預入したいので入金金額を3万円に設定して千円を返してもらうことにしました。

すると。

普段聞いたことのない音がATMから聞こえてきて画面が止まりました。しばし経つと画面にはエラー表示が映し出されました。「備え付けの受話器でお問い合わせください」の文字。ATMが故障したようです。幸いなことに通帳は器械から出てきて3万円入金した印字がされています。ただ千円が返ってきていません。故障に遭遇したことがなく。左側に見えている受話器を取るも何の反応もありません。ボタンを押したり一度切ったりしても無反応。困りました。郵便局内のATMなら職員がそばにいますが、ここは無人ATM。千円を諦めてその場を去ることも考えましたが仕事のお金ですしそれはやめておこう。しかし受話器に何の反応もない。どうしたものかと葛藤することしばし。ふと右側をみると装置の横の壁に別の受話器が設置してありました。左側の受話器は目が不自由な方のためのものだったのです。左側にあるからすぐに目に入っていて、右側を見ていなかったのでした。

電話を取るとオペレーターに繋がり事情を説明します。通信により口座番号、現金のやり取り、故障原因が確認できたといいます。そして巡回している作業員を向かわせるとオペレーターは言います。しかし到着するまで30分はかかりますというのです。通帳は取り出せているのでその場から離れても構いません、作業員に修理が完了したら私の携帯に電話させますから、と続きます。30分もここで足止めされるのは辛いなと私は思いました。この後は余裕があるも仕事時間内です。仕方がないので読書でもして待とうと腹をくくりました。

 

そのATMは2台器械が並んでいます。私が使用して故障してしまったのは左側の台。なぜ左を選んだかというと右側は既に人が使用していたからです。ここに他意はありません。

 

トイレに行ってからATMのそばで待つことにしました。作業が終わったらすぐに帰宅したかったからです。あまりATMのそばで立っていると不審がらせそうなので少し距離をおき、あたからも待ち合わせをしているかのような感じで本を読みながら待っていました。すると続々とATMを使用する人が訪れます。あの人は作業員なのかな?と期待を込めて見ますが一般利用者。ということが何度も繰り返します。そこで気付いたのは、やはり人は左側をよく選ぶということでした。一見故障しているとは分かりません。ATMの表示画面を見てやっと使用できないのだと気付くのです。左右両方の器械が空いている状況で、どちらを選んでも構わない条件で、多くの利用者は左側の器械をまず使おうとします。そして、あれ?使えない、と分かって右側に移動します。もちろん右側のATMが使用中なので左側を使おうとして使えなかったという場合もありました。ただどちらも空いている条件ではほとんどの人が左側を選択していたのでした。数十分、何名利用したかを数えてはいませんでしたが感覚で20人くらい来て、ほとんどが左側を選んでいたように見えました。このことを目の当たりにしてやはり人は左側を選ぶのだと実感したのでした。

 

その後、修理が済んで無事に返金されました。とんだトラブルに遭いましたが貴重な体験にもなりました。

 

甲野 功

 

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