開院時間
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昨日は長女のPTAメンバーが集まり神楽坂で食事を行いました。小学校の卒業対策委員を務めた面々が集まりました。
この春、小学校を卒業した上の子。1年前から卒業対策委員として私はコツコツと活動してきました。私は母が小学校の教師だったこともあるのか学校行事に関わるのが嫌いではありません。自身が小学校の頃はPTAの活動など知る由もなく、校内活動で何か参加している同級生の親がいるなという感覚でした。PTAのPがparent、すなわち親を意味することを知ったのはずっと後のこと。家庭にはPTAのTであるteacher、教師が常にいましたから学校側の視点というか情報がそばにありました。私が小中学校の頃、父は単身赴任をしていて週末しか家に帰ってきませんでした。ですから両親がPTA活動をするということはありませんでした。ただ小学校5年生か6年生のときに岩手県の小学校へ交換留学みたいな形で2泊3日過ごしたイベントがあり、それに父親が日帰りながら参加したことをよく覚えています。私は子どもができたらこういう活動をしてみたいなと前から思い描いていました。
長女が小学校6年生になり、卒業対策委員を出してくださいというときに手を挙げました。卒業関連で保護者側がやること、やりたいことがあります。小学校の先生がどれくらい大変なのかはその息子だった私は肌感覚で知っています。そして私の母が教師だった頃とは状況が異なることも。30年前、40年前より楽になった点もありますがより大変になったこともあります。児童たちに対して裏で手を掛ける大人がいるから成り立っています。それは学校側も保護者側も。卒業関連のことも役割分担しないといけないわけで全て学校側が担うのは無理な話。詳細は書きませんが主にイベント開催に向けて活動してきました。
私の業務は会計。お金の管理です。自営業で日々銀行に行く機会があり会計処理は慣れています。他にも主に分担された業務を各メンバーが遂行していきました。卒業式という節目を終えました。まだいくつか業務は残っていますが大方のことは終了。お祝い、慰労を兼ねた会食に相成りました。
私は2014年3月に東京医療専門学校(現・東京呉竹医療専門学校)鍼灸マッサージ教員養成科を卒業しました。この春で10年になります。これが最後の学生生活です。私の場合、色々と専門学校に通ったのでこれだけ学生ではない期間があったことはありません。保育園も入れてしまうと小学校、中学校、高校、大学、専門学校(鍼灸マッサージ)、専門学校(柔道整復)、専門学校(教員養成)と進学してきました。人生の半分以上を学籍のある立場でした。学生には入学、進級、卒業があります。定期試験、校内イベント、同級生、先輩後輩といった学生ならではものがあります。すなわち1年ごとに変化があるのです。年度末で心機一転するししなければなりません。ところが学生が終わると変化が感じられなくなってきます。漠然と1年が終わった、また始まったという感じ。今は子どもの進学や進級によって環境が変わる気持ちになります。子どもの小学校卒業は、私の小学生の親からの卒業、とも言えるわけです(下の子はまだ小学生ですが)。卒業対策委員をしたおかげで何か私も卒業という区切りを持てたように感じています。
会食は委員長が選んだ神楽坂にある中華料理店で行われました。コース料理。大人だけでコース料理を食べたのは子どもが生まれる前まで遡るかもしれません。美味しかったのはもちろんですがとても楽しい時間でした。それは社交ダンス関係者の会食や鍼灸マッサージ業界でのイベントとは質の違うもの。その理由を後日考えてみると、久しぶりに一緒に仕事をしたメンバーとの会食だったからだと分かりました。個人事業主として個人鍼灸マッサージ院を始めて10年。自身がトップでスタッフは私一人。独りで完結します。外注することや単発イベントで同業者と協業することはあっても日常は自分ひとりで全てを行っています。ほとんど分業ではありましたが1年間一緒に卒業対策という仕事をしたのでした。企業に属していたとき、職場で勤めていたときは一緒に働く従業員がいて組織の一員としての立ち振る舞いがありました。学校に所属していたときは何かしらの係や役職がありました。そういえば最後の学生である教員養成科でも謝恩会委員でした。このような一緒に働くということを10年間ほとんどしてこなかったのだなと思いました。この会食で気づきました。
この東京都新宿区では専業主婦(専業主夫)という存在は稀有になりました。多くの家庭が共働き。卒業対策メンバーも専業主婦という方は少なく何かしらの仕事をしている方ばかり。だからこそ作業の効率化を図る必要がありました。そして個々の持っている職能、コネ、知識が活かされました。昔は非効率で理不尽な活動が多かったようですが、少なくともこの活動は合理的だったと思います。そうしなければいけなかったですし。たまたま同じ地域に同じ学年の子どもがいたという者同士が一つの業務をした。企業勤めの会社員では些細なレベルでしょうが今の立場の私には大切な体験でした。
甲野 功
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