開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
大型連休が明けて暑くなるかと思ったら雨が多くて気温があまり上がらないです。もうすぐ5月15日の開院記念日。毎年恒例となっておりますが、今年も紫陽花の鉢植えを用意して周年記念日に備えています。開院当初、柔道整復師専門学校時代の同級生から紫陽花が開業祝いとして送られてきて、とても嬉しかったです。奇しくも紫陽花のシーズンにオープンしました。翌年の1周年記念から自ら紫陽花を用意するようになりました。毎年続けています。
ある年から品種名をチェックするようになりました。紫陽花は品種改良が盛んでは毎年のように新種が登場します。原産は日本ですが西洋原産の西洋アジサイも入ってきて多種多様な品種が広がりました。これまでに周年記念で用意した紫陽花のうち品種名をチェックしていたのは『ダンスパーティー』、『藍姫』、『ハワイアンジュピター』、『フェアリーアイ』、『アメリア』、『アリス』、『マリーアントワネット』です。
そして今年。節目の10周年を迎えるにあたって用意した紫陽花が『万華鏡』です。
私は幼いころから色では青が圧倒的に好きでした。それは大人になっても変わらず。あじさい鍼灸マッサージ治療院の内装もベッドを含めて青系統の色が多いです。今着ているKC(白衣)も青色です。紫陽花にしても青系の色をよく好みました。開業祝いでいただいた紫陽花が青だったことは偶然だと思いますが、その後の1周年、2周年は青色の紫陽花を選んでいます。毎年青ではつまらないと感じた3周年は、社交ダンス経験者としてはその品種名が魅力的な、『ダンスパーティー』を選びました。このときは濃いピンク色。青から脱却しました。翌4周年は紫という青系統ですが大人っぽい色を選択。『藍姫』という品種名にも心惹かれました。5周年はまた青色に戻るのですが青と濃い青という2色という変化をつけました。6周年は周囲が白で中心部が濃い青のもの。7周年は淡い青でした。7周年になるとまた青から離れて赤系に頭が移ります。7周年は淡いピンク色、8周年は花の形が特徴的なピンク色にしました。そして昨年の9周年は縁がピンク色で中心部が白のものを選びました。
3年続けて青・紫、続いて3年続けてピンク。無数にある紫陽花の品種ですが色が無限にあるわけではありません。残る主だった系統の色は何か。それが白です。白の紫陽花があります。家庭用の紫陽花では白のものを飾ったことがあり、いつかは白も周年記念であじさい鍼灸マッサージ治療院に置きたいと考えていました。そして新宿の花屋で一目ぼれをしたのが『万華鏡』でした。これは見る角度によって真っ白に見えます。よく見ると中心部が薄い紫が入っています。紫陽花は色が変わるので変化している過程なのでしょう。紫が濃くなっているところと白のところが混在しています。
この色合いと花の形が大いに気に入りました。他にも複数の紫陽花が店頭に並んでいたのですが圧倒的に目に入ってきました。偶然かもしれませんが他より価格が割高。そして持ち帰りのみ(宅配不可能)という条件。このまま手で持って帰ることができる私にとって、買ってくれと言われているような気持ちになりました。もしかしたら浮かれているのかもしれないと、一度店内の紫陽花を全て確認した上で再び見直しました。やはりいい。今年の紫陽花はこの『万華鏡』だと決意して購入したのでした。
この『万華鏡』という品種。島根県で生まれました。
平成24年にジャパンフラワーセレクション(JFS)2012~2013の鉢物部門で最優秀賞「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2012-2013」を受賞しています。また平成24年度F&Gジャパンセレクション鉢物で2位となっています。業界内で評価されたものでした。なお開発した島根県アジサイ研究会は平成22年に設立されており、2年後の『万華鏡』受賞が最初の勲章のようです。何となく縁起が良い気がします。
ネットで『万華鏡』の紫陽花を検索すると青やピンクの画像がヒットしました。この色合いで無かったら印象が変わっていたと思います。紫陽花は花の色が変わるため花言葉に「移り気」、「浮気」といった言葉があります。私は臨機応変に変化すると良い方に解釈しています。院に来た『万華鏡』は真っ白から紫の色が出てくる過程のよう。段々と様子を変えていくことでしょう。5月15日には今とは違う色、形になっていると思われます。毎日変化を観察して私が楽しみながら、訪れる患者さんが「あら綺麗ですね」という声を聞いています。
開院10周年はこの『万華鏡』を飾って迎えることになります。
甲野 功
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