開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~あじさい祭りを求めて~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 あじさい祭り
あじさい祭り

 

 

今全国で紫陽花のイベントが開催されています。多くは「あじさい祭り」として紫陽花が綺麗な咲く場所で期間を区切ってキャンペーンをしています。当院から近いところですと文京区の5大はなまつりの一つ、「文京あじさいまつり」。白山神社で行われます。紫陽花が好きな私はこの時期、全国であじさい祭りが開催されることを嬉しく思い、足を運びたいと考えてきました。そこで以前から注目していたのが「開成町あじさいまつり」。小田原に近い開成町が力を入れているイベントのようです。その存在は何年も前から認識していたのですが、行く機会がありませんでした。それが今年遂に行くことができました。調べてみてこれならば同時期に開催している「小田原城あじさい花菖蒲まつり」も行けそう。というわけで日曜日に早起きして出かけてみました。

 

当日。まず新宿駅に出ます。7:41発の小田急線急行小田原行きに乗ります。開成駅を目指します。開成は新松田駅の隣。急行では小田原駅の一つ手前。これまで幾度と通り過ぎていますが一度も降りた事のない駅です。土地勘がありません。開成町あじさいまつりへは開成駅前からシャトルバスが出ていて10分で着くとあります。徒歩だと40~50分とのこと。これはバスに乗った方が賢明です。最初のシャトルバスが9:15発。開成町あじさいまつり自体は9:30からとありました(イベントは10:00~)。9:00に開成駅に到着し、トイレを済ませて駅改札外へ。駅前のロータリーにバスが来ていました。箱根登山バスでした。この期間だけの臨時便のようです。

 

開成町あじさいまつり

 

今年は6月8日(土)~6月16日(日)まで。約1週間ですから短期間と言えるでしょう。開成町は小田原に近いので小田原エリアと見なされることが多いのですが実際には足柄上郡に属します。神奈川県内はもちろん東日本の中でも最も面積が狭い自治体です。昭和52年(1977年)に紫陽花を開成町の花として制定しました。奇しくもその年は私が生まれた年。昭和58年(1983年)から紫陽花を植栽しはじめます。その地域一帯を「あじさい農道」と名付けました。紫陽花が育ちそれを観に訪れる人が増えたことから昭和63年(1988年)に「第1回開成町あじさいまつり」を開催します。そして平成3年(1991年)からあじさい農道を「あじさいの里」と呼ぶようになりました。

 

バスは空き地のような駐車場に到着します。時刻は9:25分。この時点で駐車場は満車だと通達がありました。駐車場は会場に点在しているのですがこの時点で駐車場が埋まるというのは期待されている証拠なのだろうと思いました。言わば始発のシャトルバスですが結構乗客がいましたし。

駐車場を出るとどこに向かえばいいのかよく分からず人の流れについていきました。案内図と実際の場所を照らし合わせるとかなり広いエリアが会場になっていることが分かりました。

 

少し歩くとゲートが登場。ここがメインストリートのようです。道の両脇に紫陽花が咲いています。農道で水田が広がっています。脇には水を通す畔と川。これまで見てきた紫陽花の名所とは違う景色でした。広い水田。それを囲む農道に紫陽花が点在しています。多くの紫陽花の名所は密集して咲いているものですが。広い田園に多種多様な紫陽花が点在しています。広い平野。遠くには山。このような場所があるとは。

農道を進むとメイン会場、あじさい公園があります。そこではステージが組まれていて地元の吹奏楽部をはじめ日中ずっと公演が行われるようです。池には紫陽花の花が敷き詰められ、お寺の花手水のようになっていました。露店も多数並び地元の名産からクレープ、かき氷といった祭の定番、野菜の直売場もあります。文字通り地元のお祭りです。あじさい祭りといいますが紫陽花をメインにすることが多いところに、本当に地域のお祭りが主になっていると感じました。水田、畑が広がるので高低差がありません。そのおかげか車イスで参加する方がたくさんいらっしゃいました。また飼い犬と一緒に歩く人も多くて。これまで見てきて紫陽花が有名な観光地と違う風景です。

 

地図を見て他にも「岡野あじさいの里」があります。行ってみました。距離はかなりあり、これはいつになったら到着するのだろうと不安になりつつも歩きました。着いてみるとほぼ田園。紫陽花は少なかったです。それはそれで風情があり、人が居ない農道を、紫陽花を眺めながら歩きました。神奈川県で新宿からそう遠くないところにここまでのどかな田園とその先に山が囲む景色があるとは。メイン会場に比べると圧倒的に人が少なくのんびりとした時間が流れていました。

 

岡野あじさいの里を後にした私は「あしがり郷瀬戸屋敷」を目指します。

 

あしがり郷瀬戸屋敷

 

道中に十一面紫陽花観音がある香徳院に立ち寄りました。本堂は閉っていて十一面紫陽花観音は確認することはできず。それでも堂々と紫陽花観音の文字と紫陽花のイラストが彫られた石塔を見たのは貴重な体験でした。そして目的地の瀬戸屋敷に到着します。どのような場所かさっぱり分かっていなかったのですが、本当に素晴らしいところでした。築300年の古民家を活用しています。入場料300円かかりますがそれがとても安く感じました。敷地内には水車、釣瓶井戸、枯山水庭園、カフェなどがあります。主屋にあがることができ、室内には紫陽花が飾られています。土蔵では光と竹のアート作品が展示。竹の風鈴が軒に垂れ下がります。これだけオシャレで見どころ満載の場所が知られていないのが驚きです。今回の大きな発見でした。

 

瀬戸屋敷からまた歩いてメイン会場の方に戻り、その足で新松田駅を目指すことにします。これなら歩いていけるとグーグルマップを見ながら考えました。またシャトルバスに乗って開成駅に行くよりも直線距離で近い新松田駅まで行き、そこから小田急線に乗って小田原まで行く。そのような計画に変更です。紫陽花が点在するのどかな田園を歩き、酒匂川を十文字橋の上から眺め、ロマンス通り商店街を進みます。初めて歩く松田の土地を確認していきます。JR松田駅と小田急線新松田駅があります。それだけ重要な土地なのでしょう。開成町との違いが分かりました。新松田駅から小田急線急行に乗り小田原に向かいます。

小田原駅からすぐの小田原城。そこでは「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が開催されています。

 

令和6年度「小田原城あじさい花菖蒲まつり」

 

小田原城は今年3月に子ども達と行ったばかり。これまで何度も訪れていますがあじさいまつりの時期には来たことがありませんでした。情報としてあじさいまつりがあることは知っていましたが、ついその先の箱根に紫陽花の季節は目が向いていました。小田原城本丸東堀に着くとそこには想像を超えた光景でした。斜面一帯に紫陽花が咲いているのです。下から見上げると紫陽花の坂。その先に小田原城本丸があるのです。戦国時代に豊臣秀吉勢から北条氏を守るためにあったであろう堀の斜面が今は紫陽花に。紫陽花は根を張るので斜面崩落を防ぐ意図もあるのでしょうが。そして下には花菖蒲園。正直なところ花菖蒲に興味は無かったのですが花菖蒲と一緒に見られる紫陽花というのも素敵な景色。こういう見せ方があるのかと。その後、小田原城をぐるっと一周して帰宅の途につきます。

 

小田原駅に着くと帰りはロマンスカーを利用することにして特急券を購入します。ロマンスカーの時間まで駅でお土産を選びます。子ども達は鈴廣の蒲鉾が好きなのでそれを買って夕食のおかずにすることにします。14時過ぎに新宿駅に到着。かなり効率の良い一人旅でした。

 

この時期にしかやっていないあじさい祭り。それを求めて開成町、小田原に行きました。最初は好きな紫陽花を観賞したいという気持ちでしたが、現地に出向いて歩き回ると色々なことが分かりました。一緒のフィールドワークでもあります。都心部に住んでいますがここでも応用できるヒントがたくさんありました。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

院長の考えについて書いたブログはこちら→詳しくはこちらへ