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~女性あはき師開業座談会~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 開業について話す鈴木真季先生
開業について話す鈴木真季先生

 

 

6月15日に女性鍼灸マッサージ師の開業座談会を当院で開催しました。

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.院長の鈴木真季先生を招いて彼女の「リアル開業STORY」を語ってもらいました。

 

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.

 

会場には当院に来たことがある女性参加者3名が集まりました。

 

スピーカーの鈴木真季先生とは結構長い付き合いです。2017年にFacebookの投稿がきっかけでした。私の投稿に対してコメントをして、その後メールを送った鈴木先生。今後のキャリアを考えて国家資格取得を考えているとのことでした。その当時はあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師だけでなく柔道整復師や理学療法士も選択肢に入れていました。まずどの資格を取るのが良いのかという相談からはじまり。今後やりたいことや資格の特性を考えてあん摩マッサージ指圧師と鍼灸師が3年間で受験資格が得られる本科(鍼灸マッサージ科)のある専門学校を選択することに。ではどの学校を選ぶのかということで、自宅から近い現横浜呉竹医療専門学校(旧呉竹鍼灸柔整専門学校)や現東京呉竹医療専門学校(旧東京医療専門学校)らを見学した鈴木先生。私も双方の卒業生から母校に対する感想を集めて伝えました。熟考のすえ、自宅から離れてはいますが東京四ツ谷にある東京医療専門学校(当時)本科入学を決意したのです。それは私が卒業した学校であり学科でした。直接の後輩となった鈴木先生。入学後のことも気にかけていた私は在学中何度も個別の勉強会を当院で開きました。卒業後に成功するためよりも失敗しないために。現在進行形で業界状況はどうなっているのか、どうなっていくのか。そのことを中心に。

このとき鈴木先生とその同級生2名が固定メンバーで参加するようになります。それが今でも続く専門学生や進学を希望するプレ学生さんへのサポートの走りとなります。鈴木先生らは仲間内で当院の勉強会を“アジサイ塾”と呼んでいました。その呼称を私がそのまま今でも使用して、オープンのイベントにしています。

 

鈴木先生は当然、入学前からたくさんのことを調査して覚悟を持って入学しました。在学中も勉強熱心。入学前に私の体験談として伝えていた特待生を取ることと2年時の呉竹医学会研究発表を成し遂げました。呉竹医学会とは呉竹学園3校(東京校、新横浜校、大宮校)が集まって行う学内の学術研究会です。本科、鍼灸科、柔道整復科は2年時にクラスで1例題発表の義務があります。私も本科、柔道整復科の2回発表しました。鈴木先生も同級生と発表をしており、当日私は会場に行って公聴しました。鈴木先生が3年生に上がると新型コロナウィルスによるパンデミックが世界を襲います。緊急事態宣言が発令されて学校が通学停止に。学生最後の1年間は非常に苦労しました。それでもきちんと年度末の国家試験を合格し、鈴木先生はあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の3つの国家資格を取得することになります。試験が終わった2021年3月にアジサイ塾のメンバーを招待して神楽坂でお疲れ様会をしました。翌年の2022年12月に鈴木先生から広告について相談があるということで、神楽坂で話をしました。このとき既に鈴木先生は開業を視野に入れていて広告規制がある中で実際にどこまで宣伝できるのかについて知りたかったのでした。2023年の終わりには鈴木先生が本格的に独立開業に向けて動き出していることをSNSを通じて知ります。今年の3月に正式に神奈川県横浜元町で開業したことを知りました。

 

今年の5月。当院が開院10周年記念を迎えるにあたり、鈴木先生が胡蝶蘭を送ってくれました。そのときにお礼の報告をした際に鈴木先生の方から、開業して奮闘中で開業に関するリアルな声を将来を見据えて学生さんに届けることができると思うのでお役に立てることがあればいつでも呼んでください、という言葉をいただきました。それならばということで、女性向けに今後開業を考えている学生さんや新卒鍼灸師さん向けに開業に関する話をしてもらおうと企画することしたのです。まず需要があるか調べるためにこのような企画があると私がSNSで投稿。参加希望者がいたので具体的に鈴木先生と内容を詰めました。当院を会場にして鈴木先生が話をしてもらうこと。座談会形式にして質疑応答をしていくというスタイル。日程も私たちの都合がつくところにしました。最初はプレゼン資料を特に作らないと考えていた鈴木先生ですが、私はこれからも使うことができると思うので簡単なものでいいから作成した方がいいですよと提案しました。それは私自身の経験からで、一度作っておくとそれがたたき台となってだんだんと応用されていきます。また実績として成果物が残ることが好ましいと考えました。日時が決定すると都合が合わない希望者も出てきて、結局過去に私と面識のある人だけの参加者となりました。私としては安心というかやりやすいものになりました。

 

当院で初めて私がメインではない講義となりました。会場を提供して参加者を募る。当日のメインは鈴木先生。思い返せば7年前にまだ学生でもなかった一般社会人として進路相談をしてきた彼女。それが開業して次の世代に向けて話をする。とても感慨深いものです。あじさい鍼灸マッサージ治療院をはじめて10年。その10年間であった出来事の延長線にあります。鈴木先生の成長と同時に、私が取り組んできたことの結果でもあり。あじさい鍼灸マッサージ治療院で聞く側にいた者が話す側になる姿を見ていました。

 

当日は最初の進行、自己紹介だけを私が務めてあとは鈴木先生にバトンタッチ。彼女の「リアル開業STORY」として専門学校入学前から在学中のこと。卒業後の仕事から開業に至るまでの経緯を話しました。その中には私も知らなかったことがたくさんありました。東京医療専門学校在学中にはアメリカンフットボールのトレーナー業に帯同する、経絡治療を勉強するという一見真逆で関連性のないようなことをした鈴木先生。もちろん意志をもってやりました。その理由とは。私もそうですが在学中に学んだことが開業にあたり礎になるものです。卒業後の就職に関しても。卒業後の身の振り方は学生及びプレ学生には興味があるところ。卒業後いきなり開業というのは誰でもできることではありません。国家資格を取った後にどのようなキャリアを積むかは悩むものです。鈴木先生は他にあった選択肢を挙げた上で選んだ理由を説明してくれました。週に一日母校の附属施術所で研修生をしたことも。きちんと考えがあっての決断でした。そこから独立して一人でやっていこうと決める過程。私とは性別も年齢も居住地も異なるのでその心境の変化は聞いていて興味深いものでした。

 

いざ開業するとなり、方針、店舗探し、資金繰りなどとても詳細に鈴木先生は話してくれました。特にお金のことについて。開業資金(初期費用、運転資金を含めて)、目標数値。自己資金でいくら貯めるか。融資を受けるために事業計画書を作成する。店舗を探してまわる。その土地の金融機関、管轄する保健所に出向いて相談する。開業に向けたアプローチが私とは完全に異なるので、そういうことをするのかと驚くことばかりでした。専門学校進学に対しても入念に調査、準備をしてきた鈴木先生。開業に関しても綿密に行動していて感心するしだい。開業したばかりの熱い感情が言葉の端々から感じられました。私も10年前はこのような焦りを伴った熱意にあふれていたことを思い出します。

 

私の方で次の予約があったためそこまで時間を割くことができませんでした。後編も企画しているので次の機会にまた。参加者は同じ女性が一人で立ち上げるというSTORYに共感できたと思います。一歩引いて観ていた感想として。私にとってはこのような場を提供することができたことが誇りであり励みです。

 

甲野 功

 

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