開院時間

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休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

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~再開ヤナケンベース~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 再開されたヤナケンベースの様子
再開されたヤナケンベースの様子

 

 

ヤナケンベースに参加してきました

 

ヤナケンベースとは駒込のやなだ鍼灸院で行われる鍼灸関係者の集まりです。

 

やなだ鍼灸院

 

院長の梁田健一先生が場を提供してくれます。新型コロナウィルスが感染拡大する前の2019年に参加したことがありました。このときは各地から鍼灸師、あるいは鍼灸専門学生さんが集まり技術、知識、情報の交換をしました。このような催しが当時はたくさんありました。今回数年ぶりに復活しました。

 

当日は仕事の目途がついてからの参加だったので最後の方でした。私が会場に着くと会場には岡野浩人先生、野村克彦先生がいました。

岡野浩人先生は何年も前からの知り合いで様々なイベントで一緒になりました。昨年の鍼灸師による東洋文庫ミュージアム観賞でも一緒でした。

野村克彦先生は学生の頃から知っていて先月の当院の開院10周年記念イベントにも来てくださいました。東京都中野区野方で開業しています。

 

中野区野方鍼灸院のむち鍼

 

そこに私と梁田先生を含めた4名でした。全員が独立して個人で仕事をしています。話すテーマは美容鍼でした。

中年男性4名が美容鍼について話をするのも滑稽かもしれません。ただ全員がフリーランスで鍼灸師という術者であると同時に経営者の一面を持ちます。より現実的なマーケティングや広報戦略、業界の見通しなどが話題になります。野村先生と梁田先生は美容鍼を前面に押し出しています。私は美容鍼をしますがコースの一つでそれを大々的に打ち出していません。岡野先生も状況によるという感じでしょうか。その4名で美容鍼について話し合いです。

同じように美容鍼を打ち出しているとしても野村先生と梁田先生とではターゲット層が違います。というよりターゲット層を絞った方がいいのではという話に。マーケティングの世界ではよく知られていますがペルソナといってより具体的な人物像を想定して、そのペルソナに対して広報していこうというのが定石です。そこは全員が独立してやっているので、自分はこうしている、うちはこのような状況だ、といった体験談を持ち、打ち手はどうしたらいいかという意見も持っています。人脈の広い岡野先生は各地の先生が行う美容鍼について詳しいので、こういうやり方をしているという情報を教えてくれます。私はある大手ポータルサイトのCMから新しい需要というか訴求方法が出てきているのではないかと話しました。

また私は美容業界(エステティック業界)で近年起きているトラブルとそれに対する行政の対応について説明しました。脱毛レーザーを医師でない者が用いて書類送検、逮捕された事例。HIFU(ハイフ)というエステサロンでよく用いられる器材を医師でない者が用いて施術した場合は医師法違反と判断すると厚生労働省から告知が出たこと。医師免許を持たない者が入れ墨(タトゥー)を入れるのは構わないが(いわゆる)アートメイクは医師法違反になるとか。美容業界に対する対応が今後厳しくなっていくだろうという予測を話しました。

こういう話は学生さんもいないのでより具体的でシビアです。法律、ガイドライン、判例、よそのやり方。勉強会ではないので具体的なマーケティング方法になります。攻めるアクセルと注意するブレーキ。どちらも必要で理想論や個人の願望は通用しません。たまに出る、「狙ってその通りにいったら苦労しないよね」という声。日々試行錯誤している者の本音も垣間見えました。

 

続いて技術交換。そうはいっても全員が術者。どのようなやり方をしているのか披露し体験します。野村先生と梁田先生が普段している美容鍼をみせてくれました。美容鍼と一言でいってもそのやり方、理論はたくさんあります。鍼灸の長い歴史では非常に新しい分野であるため、日々新しい技術が生み出されています。そして何となく技術の系統があり、○○先生の方式を採用している、ということが多いです。ちなみに私は東京呉竹医療専門学校卒の先生のやり方がベースとなっています。

野村先生の美容鍼は、普段私が使わないメーカーの鍼を使用。またパルス通電を加えるものでした。状況に応じてパルス通電をするしないを選ぶというもの。これは目から鱗が落ちるという感じでこれまで知っている美容鍼はどれも技術が完成されているイメージでどの患者に対して同じことをしていくものでした。人によって加えることもあるしやらないこともあるという考えはなるほどと思いました。その発想が無かったからです。顔のマッサージや体への鍼灸を加える・省くという考えはありましたが。

梁田先生の美容鍼は見学とともに私も体験しました。公言していますが鍼を刺されるのが苦手な私。これまでの経験でかなり慣れましたが未だに顔は苦手です。5年ぶりに美容鍼を受けました。梁田先生のやり方は鍼の本数が少なく8本。そこにパルス通電を行います。刺す場所、通電値の設定など細かいところまでとても勉強になりました。知らなかったやり方です。元々新卒で修業した職場がパルス通電をするところで、教員養成科の卒業研究ではパルス通電を用いた実験研究をした私。パルス通電の技術だけでも勉強になりました。顔面神経はここを狙えばいいのか!と単純に驚きました。臨床的な細やかなテクニックも。一度やっているところを傍から見学し、その上で自分が体験してみて得るものが大きかったです。

 

再開したヤナケンベース。濃縮された有意義な時間でした。酒が飲めない私には飲みにケーション(もはや死語?)よりもこちらの方が良いと思いました。

 

甲野 功

 

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