開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~ラテンは踵に体重を乗せる~

2024/6/26学連OBOG練習会ラテンより
2024/6/26学連OBOG練習会ラテンより

 

 

昨日は学連OBOG練習会ラテンの部に参加してきました。会場は『DANCE GRAND Harajuku』で講師は東京外国語大学OBで元プロラテンアメリカン統一全日本チャンピオンの金光進陪先生です。

 

学生競技ダンス連盟、通称「学連」。学連OBOGが参加する月に一度の練習会です。社交ダンスを競技として行うのが競技ダンス。大学生で競技ダンスを行う連合が学連です。新型コロナウィルス流行により加盟校や部員数がかなり減りましたが、全国にあります。コロナが明けてまた規模が大きくなっています。来月には夏全と言われる全日本学生競技ダンス選手権大会選抜戦が大阪で開催されます。

私にとって学連時代の経験は非常に大きなものであじさい鍼灸マッサージ治療院を開業したのも学連選手のサポートをしたいということが理由の一つになります。昨年から子どもの手が離れてきているので月に一度の学連OBOG練習会、二ヶ月に一度の学連OBOG同窓会に参加しています。

 

学連の大きな特長は最初から最後まで競技ダンスであること。通常は社交ダンスとしてパーティーステップを覚え、楽しく誰とでも踊れるようになりましょうから始めるものです。ところが学連は競技会のことを試合と呼び、勝ち負けと明言します。最初は新歓ダンスパーティーといったイベントがありますが、すぐに競技モードに入ります。今は東部ブロックでは新年度に入部した1年生は6月頃に競技会デビューを果たすのです。競技を目的としていることで“勝つための”練習内容をしてきます。そのため外から見るとおそらく想像以上にハードな練習をしていきます。また多くの大学で部活名を舞踏研究部舞踏研究会としていて、通称“舞研人”と言われる学連選手。その名前の通りダンスを研究してかなり細かいところまで突き詰めます。そこが一般の社交ダンス愛好家と異なるところで一つ一つを詳細に根気強く練習していきます。また2年生以降は専攻分けといって、社交ダンスはスタンダードとラテンアメリカン(以下ラテンと表記)の2種類があるのですが、そのどちらかを専門的に行います。学連の東部ブロックにおいては、2年生以降は専攻した種目しか競技会で踊ることがないのが通常です。1年時の専攻分けをする前はスタンダード・ラテンの両方を踊りますが。私の場合はスタンダード(当時はモダンと呼びました)種目専攻でした。そのためラテン種目になると途端に動けなくなります。経験の種目差が激しい。これは学連選手特有の事情で両方をやっていく学連外のアマチュア選手やプロではなかなかないことです。

 

何が言いたかというと学連OBOG練習会は、地道な練習内容が多く非常に細かく説明される講師と、私のように専攻外の裏種目になると途端に苦手意識が出て不安になる参加者がいる、練習会なのです。学連現役時代のあの頃を彷彿します。

 

毎回テーマを決めて行われる練習会。

今回のテーマは『ヒップツイスト.com』。

ヒップツイストというラテン種目の基本動作について深堀りする内容になることがテーマの名称からうかがえました。講師の金光先生は学連OBOGを相手にするからなのか、毎回とてもマニアックで体系化された理論を教えてくれます。

 

準備体操を終えて最初に行うのはルンバウォークという基本練習です。過去に死ぬほど練習した内容です。私はスタンダード(モダン)専攻でしたが母校の東京理科大学舞踏研究部はラテン強豪校。入学時の主将、そして同期に全日本ラテンチャンピオン(冬の全日本サンバの部と夏全ラテン総合の部)。基礎練習はみっちりやりました。ここで重要なレクチャーが。ルンバウォークは早い話歩く練習なのですが、その際に前進する足は必ずつま先からつきます。なおスタンダードのウォークは踵からつきます。ルンバウォークはつま先から床に着地するが踵に体重を乗せる意識を持つようにと金光先生が言いました。

 

まじか。内心つぶやきました。

 

目から鱗が落ちるどころではない衝撃です。スタンダードをずっとやってきた私には無かった感覚だったからです。踵から床につくことが多いスタンダードは踵に体重が乗ることは当然で、踵の上を体重が通過していくことで大きく前進します。ラテンはつま先からつくから踵には大して体重が乗らないものだと信じていました。それが、つま先から床につくように前足を出すけれど踵からつくような気持ちで踵に体重をしっかりかけましょう、と言われて。20年以上持っていた常識が勘違いに変わった瞬間でした。ちなみに横で聞いていた本池淳先生も同じだったようで声が漏れていました。本池淳先生はこの学連OBOG練習会でスタンダード部門の講師を務める元ファイナリストの先生です。いつもラテン練習会に参加しています。

そうなると色々と腑に落ちてきました。ラテンを踊っていると足元がふらふらしてしまう。しっかり立てていないような。単純な動き、すなわち学連1年生のときまでやっていた動き、はいいのですがそれ以上複雑になると体の置き場が定まらないような感覚がありました。なんてことはない、踵に体重をかければ良かったのでした。素早く動かないといけない、という先入観からつま先側(専門用語でボールといいます)に体重をかけすぎていたようです。そして前に足を出す際に金光先生は何かプラスの細かい動きを足首から先でしているのは分かっていたのですがそれが何か分かりませんでした。当院には学連の現役選手がよくきてウォークを見せてもらうことがあるのですが、学連のラテン選手がする足さばきと何か違うのです。それが、つま先から床につくけれど踵に体重を乗せる意識を伴ったもの、から生まれる細かいプラスαの動きなのではないかと思いました。更に前回摩擦係数を上げるという表現も理解度が上がりました。ボールだけでなく踵も床につけるから摩擦係数が上がる(=床とシューズの接地面が増えることによって抵抗感が上がる)わけです。

 

そしてテーマのヒップツイストへ。ツイストについては前回も説明がありました。そこをより細かく説明していきます。ヒップツイストとローテーションの違い。ヒップツイストは骨盤が回る方向が決まっている。ここが分からなくところで、腸骨稜で考えるとヒップツイストは腸骨稜が前から後方にいく向きにしか回転しません。スタンダードだと逆方向にも回転します。そのため動きが速くなったり複雑になったりするとどちらになるのか頭で分からなくなってしまいます。これも踵に体重が乗っていれば自然と一方向にしか回転しないのです。ボールに体重がのって踵が浮いた状態ならどちらにも回転できるのですが、踵にも体重があると逆方向への回転は身体の構造上無理があります。スタンダードの場合は相手が前に密着しているのが踵に乗り過ぎると自分本位の回転になって相手が振り回されます。そのため踵に体重を乗せることを避ける感覚が強くなり過ぎていたようでした。

 

ルンバのヒップツイスト。2種類のヒップツイスト。チャチャチャのヒップツイスト。応用のバリエーション。どんどん内容が複雑になりスピードが速くなっていきます。どんどん頭と体がついていけなくなっていき。ただ最後に分かったことは、踵にも体重を乗せてしっかり立っておけばいいし変に動こうとすると余計におかしくなる、ということでした。練習会の最後の方は女性が色々動いていてそれを支えるように力強く立っていれば何とかなるなと思いました。というかそれしかできなかった。

 

ラテン選手には当たり前すぎることなのかもしれませんが非常に重要なコツが分かった気がします。自身の意識を変える。ひいては本業に活かされていくことになりそうです。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

社交ダンス、競技ダンスについて書いたブログはこちら→詳しくはこちらへ