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~女性あはき師開業座談会後編~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 女性あはき師開業座談会後編
女性あはき師開業座談会後編 元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU. にて

 

 

7月21日に元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.院長に出向き女性鍼灸マッサージ師の開業座談会に参加しました。これは先月当院で行った鈴木真季先生の「リアル開業STORY」の後編で「《後編》開業のリアルが知りたい」です。

 

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.

 

前編に参加した、これから鍼灸マッサージ専門学校進学予定の女性2名が参加しました。

 

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.院長の鈴木真季先生は、彼女が進路について悩んでいた2017年に相談のメールを当院に送ってきてからの付き合いです。将来を見据えて取得する国家資格は何がいいかという相談からはじまり、進学先の学校についてまでメールでやり取りをしてアドバイスをしました。鈴木真季先生は私と同じ京呉竹医療専門学校(当時は東京医療専門学校)の鍼灸マッサージ科に入学することを決めます。進学が決定した後は当院まで訪れてきました。入学前から並々ならぬ決意、覚悟、やる気を鈴木真季先生から感じていた私は、東京呉竹医療専門学校入学後も色々と業界情報を伝える講習会、勉強会を開催していました。鈴木真季先生の専門学校在学中に同級生2名が固定メンバーとなります。仲間内で当院の勉強会を“アジサイ塾”と呼んでおり、鍼灸マッサージ専門学生や進学を希望するプレ学生さんへのサポートイベントの始まりになりました。

その鈴木真季先生は新型コロナウィルスの影響を受けながらも国家試験合格、学校卒業、就職とキャリアを進めてきました。卒業後も情報のやり取りは続き、2023年の終わりには鈴木真季先生が本格的に独立開業に向けて動き出していることを知ります。そして今年の3月に正式に神奈川県横浜元町で開業しました。今年の5月に当院が開院10周年記念を迎えるにあたり、鈴木真季先生が胡蝶蘭を送ってくれました。そのときに鈴木真季先生から開業に関するリアルな声を学生さん達に伝えることができますという話をもらいます。そこで女性を対象に今後開業を考えている学生さんや新卒鍼灸師さん向けに、開業に関する話をしてもらう企画を立ち上げます。私の方でイベント告知を行い、当院を会場に先月開催しました。ここでは開業までの話を鈴木真季先生にしてもらいました。講義をする鈴木真季先生、専門学校進学前から知っているので感慨深いものがありました。

 

前編を開催する前から鈴木真季先生とは後編を現地、すなわち元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.で行う話が出ていました。鈴木真季先生のところは原則女性限定です。最初は住所非公開でした。女性一人で運営しているので私もお祝いに行ってみますとは、なかなか言いづらいところがありました。行きたいと申し出ればどうぞと快諾してくれると思いましたが。それと同時にあまり素性が分からない人を、たとえ女性だとしても、いきなり鈴木真季先生のところに連れていくことに抵抗もありました。オープンで告知したため応募者に面識のない方が来るかもしれません。そう考えると私のところで座談会を行って、希望者がいれば後編も開催しましょうという話の流れでした。前編では、鈴木真季先生は開業に向けての方針、店舗探し、資金繰り、融資などかなり踏み込んだところまでお話しました。その上で現地に出向き治療院を訪れて話を聞くということになったのです。

 

当日。その直前に学連OBOG同好会に参加して大いに動いていました。北参道駅から東京メトロ副都心線に乗り、東急線東横線直通で自由が丘駅で急行に乗り換えました。みなとみらい線直通で終点の元町・中華街駅に向かいます。移動の猛暑とダンスの疲れで横浜から先でうとうとしたらまさかの寝過ごしてしまい、みなとみらい駅を過ぎた記憶がったのに気付くとまたみなとみらい駅に電車が停まっていました。寝たまま終点から折り返していたことに気付き、すぐに降りて反対側に向かいました。見事に遅刻することになってしまいました。終点だから最悪誰かが起こしてくれるだろうと思ったのですがそんなことはありませんでした。

みなとみらい線元町・中華街駅で下車します。私は誰かの鍼灸院などに行くときは道中や周囲の環境を観察するようにしています。もしもここで自分が始めるとしたら、という想定をしながら。横浜の中の横浜というエリアが元町・中華街駅周辺です。ここから馬車道、みなとみらい辺りが東京都民が想像するお洒落な横浜のイメージです。横浜駅や新横浜駅周辺だと実はあまり横浜らしい感じがしないのです。もう20年くらい前に中華街や元町を歩いた記憶があります。何年前に行ったのか定かではないくらい過去ですがイメージは残っていました。海側に出ずに有名な元町通りを歩き商店街を進んでいきます。通常ですと歩き回って周囲をより観察するのですが、何せ遅刻しているのでその余裕はなくホームページの案内を頼りにずんずん進んでいきます。歴史があり雰囲気があることがよく分かりました。

 

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.へは元町・中華街駅出口から徒歩5分ほど。私の足だともっと短い時間で辿りつきました。初めての土地はとかく遠く感じるものですが駅からの距離がストレスになりませんでした。道中にお店が立ち並んでいることも関係します。他にもJR根岸線石川町駅からも行けます。かなり華やかな場所だなと感じました。

 

元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.はマンションの1室で1階でした。途中の商店街が設置した案内板にも名前が掲載されていました。私は5月に開業してその年の12月にきちんと看板を設置したのでとてもしっかりしていると思いました。階段やエレベーターを使わず1階というのは楽だなと、2階で階段を使用しないといけない自分のところと比較しました。院内は白を基調としたインテリアで横浜元町にあって遜色のないものでした。当院の裏コンセプトは「適度にダサく」で将来のことを見据えて中高年のおっさんが一人でやっているのに若作りしている、合っていないと思われないように考えました。(マッサージを除いて)横文字を入れない屋号もその一つ。元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.は鈴木真季先生のこだわりのつまった院内で、その立地であることを現地で感じました。先月鈴木真季先生が当院に入ったときに「これまで何度も来ていますが、自分が開業してみるとまた印象が変わりますね」と話をしていて、そうそうと私は頷いていました。そのことを思い出しました。

 

既に3名で談笑していました。場の空気を乱さないようにお話に参加しました。後編は開業して現在進行形で行っていること、直面している悩み、考えを鈴木真季先生が資料を示してお話しました。個人開業をすると文字通りワンオペ(ワンオペレーション)で何でも一人で行います。どれくらい外注するかは大きな決断です。リソース(資源。時間、お金、資材などのこと。)は有限なのでどこに集中させるかが難しいのです。従業員の時は臨床のことに専念できる環境にありますが、独立開業すればそれはもちろんのこと集客、広報、経営戦略などやることは多岐に渡ります。看板を出しました、人が集まります、ということはこの現代ではほぼ不可能なのです。ホームページ、SNS、紙媒体など告知していく活動が必須です。どれだけ素晴らしい技術があったとしても、知られてなければそれを提供するチャンスはありません。そして当院は、術者は、どのようなところでどのような人間なのかを周知させないといけません。何をしてくれるの?あなたは何者なの?それを簡潔にまとめるためにコンセプトが重要になります。鈴木真季先生が学生の時にストアコンセプトについて話をしたのですが、同じようにコンセプトが大事だと参加者に語っている姿が時間の流れを感じさせました。

 

鈴木真季先生の話を聞いていると私も開業一年目の記憶が蘇ってきます。焦って、もがいて。今思い返すと無駄なものに貴重なリソースを費やしたなという。これはいけるだろうと自信をもってやってみたら何の反響もなかったこと。やったことが無いのだからすべてが試行錯誤。1年目では昨年のデータもありません。あの頃の環境や感情が戻ってきました。他人の現状を知ることで自らを省みることができます。また参加者これから専門学校進学をするので鈴木真季先生の在学中の勉強についても話がありました。同じ学校を出ていますが私とは年代が違います。新型コロナウィルスの影響を鈴木真季先生は受けていますし。学校生活の話からあの頃、私は何を考えて行動していたのか思い出しますし、これからの学生さんとは時代が違うのだと実感します。つくづく“俺の頃はこうだった”がよくないなと分かります。

 

進学相談者から後輩へ。後輩から同業者へ。そして同じ開業した者へ。鈴木真季先生のこれまでを元町鍼灸マッサージ治療院AcuStudioU.を訪れて感じました。また女性進学希望者が参加者となり巡っていくものだとも。鈴木真季先生のこれからの活躍に期待です。

 

甲野 功

 

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