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パリオリンピックが開幕しました。
パリオリンピック開会式【詳細】“浮かぶ”聖火台に点火 2024年7月27日 11時40分
前回の2021年の東京オリンピック2020から3年。異例尽くしのオリンピックから通常モードの夏季オリンピックです。
私は結構オリンピックが好きです。普段はみない種目もオリンピックならば観るという人間。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業してからはリオデジャネイロ、東京と3回目の夏季オリンピックを迎えます。私がオリンピックを好きになったのは2004年のアテネオリンピックからです。記憶に残っている一番古いオリンピックが1984年のロサンゼルスオリンピック。その後の1992年のソウルオリンピック、1996年のバルセロナオリンピックとどんどん成長して理解が深まってきます。小学校くらいがバブル景気で日本が好景気に沸いていました。子どもには実感が薄かったですがお年玉の額が高額だったのは覚えています。中学生の時に同世代の岩崎恭子選手が中学2年生で金メダルを獲得したことは印象深いです。ただそれ以降日本はオリンピックで勝てないという印象がありました。社会人になった2000年のシドニーオリンピックでも高橋尚子選手の金メダルが印象に残りましたが、どこかスポーツは他国に比べると弱い印象がありました。この頃まではあまりオリンピックに夢中になるという感情はなかったのです。
それが2004年。大学を卒業して新卒で勤めた企業を2年半で退職。脱サラを果たして今の仕事に繋がる鍼灸マッサージ専門学校に入学しました。20代半ばで今みれば若いのですが、元来安定志向の私にとって四年制大学を卒業して東証上場企業就職した過去を捨てての日々。焦りがと不安がありました。それまでと状況が違うという。そんなときに観たのがアテネオリンピック。日本人選手が大活躍する様子を連日みていました。女子レスリング、柔道のメダルラッシュ。体操男子団体の金メダル。毎日のようにメダルを獲得していくことに痺れました。ワイドショーで獲得メダルをパネルに入れていくのですが途中でメダルの数が多すぎて枠を追加していました。それくらい事前の予想よりも成績が良かったことが伺えます。日本の経済はバブル崩壊から停滞して久しい時期、スポーツは反対に飛躍していると感じました。また人体の勉強をして、将来は競技ダンス選手のケアをしたいと願っていた専門学生当時の私にはトップアスリートの動きはもちろんのこと、画面に見切れるサポートスタッフの動きにも注目していました。テーピングの様子。インターバルでマッサージをする人。専門学校の講師にはオリンピックに帯同する方もいたのでより具体的な情報を知る機会もありました。
国家資格を取り臨床現場に出るようになると。毎日多くの患者さんと出会うことになるのですが、その中にはアスリートも少なくありません。中には時代が合えば日本代表としてオリンピックに出場していたという人もいました。オリンピアン本人でなくとも関係者も。そのため会話するためにもオリンピックは見ておかないといけないコンテンツになりました。就職した場所が東京都北区十条で味の素ナショナルトレーニングセンターが近かったですし。
あじさい鍼灸マッサージ治療院を開院してからは東京でオリンピックが開催されることが決定します。深夜その決定する瞬間を中継で見守っていました。東京でオリンピックが行われる。しかも国立競技場や都庁といった中心となる施設は新宿区にあります。より地元で開催されるという意識があり、2020年の東京でオリンピックが楽しみで仕方ありませんでした。あの頃はまさかあのようなことになるとは想像できませんでしたが。新型コロナウィルス感染拡大のため史上初の1年間延期となった東京でオリンピック2020。翌年の2021年の開催でも無観客での開催。院からさほど遠くない位置にある新しくなった国立競技場には近づくこともできません。オリンピック開催反対のデモ隊と警察が衝突しています。昼間のブルーインパルスが飛び、遠くで花火の音が聞こえ、夕方から深夜まで上空をヘリコプターが旋回する音を聞きながら、自宅のテレビで開会式を視聴したものでした。自国開催の利点もあり、連日たくさんのメダルを獲得していく日本選手を観ていました。もちろん前評判通りとはいかず涙をのむ選手も。キングと言われた内村航平選手が予選落ちしたことは衝撃でした。個人的に好きな柔道は初めて採用された団体戦において、決勝でフランスに敗れて銀メダルに終わります。生まれる前のことですが昭和の東京オリンピックでも柔道は最終日に無差別級でアントン・ヘーシンクに敗れて金メダルを逃しています。2大会連続で東京オリンピックの最後に柔道は銀メダルに終わるという。あのメダリストで揃えた団体メンバーが負けるとは思いませんでした。奇しくも今回のパリオリンピックはもちろんフランス開催で、敵地で団体戦の借りを返してもらいたいと願っています。
年齢が上がり社会的立場も変わってきました。オリンピックの開会式をみれば普段知らない諸外国の存在を認識します。戦争、紛争という現実もあります。自国の状況を踏まえるとなかなか複雑な気持ちになります。むしろオリンピックはそのような事情を度外視して平和の祭典としてみることが重要になると思います。子どもが生まれ世界情勢を説明することも増えてきました。オリンピックを期に教えていこうと思います。
開業して経営、経済も日々考えるようになります。経済でいえば近年日本において最も成功した例がスポーツだといいます。選択的に投資をしてそれが成果として出る。比較的マイナーなスポーツの設備を整える。先に挙げた北区の味の素ナショナルトレーニングセンターは分かりやすい投資例です。経済が停滞した反面、近年のスポーツ強化は昭和のスポ根から脱却して科学的トレーニングなどの成果だと思います。それに若干ですが関わる仕事でもありますし。
純粋に楽しむ。また色々なことを学び取る。オリンピックは様々な気付きと考える機会となります。閉幕まで毎日楽しみたいと思います。
甲野 功
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