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~子ども服販売中止騒動~

オリコンニュース しまむらグループの子ども服「バースデイ」が謝罪、物議のコラボ商品の販売中止 より
オリコンニュース しまむらグループの子ども服「バースデイ」が謝罪、物議のコラボ商品の販売中止 より

 

 

先日、衣料品メーカーの「しまむら」が子ども服の販売中止を発表しました。

 

ORICON NEWS 2024-07-30 20:41

しまむらグループの子ども服「バースデイ」が謝罪、物議のコラボ商品の販売中止【全文】

 

一部で炎上騒動になっています。しまむらグループがベビー・子ども用品のブランド「バースデイ」でアーティストである加賀美健氏とのコラボレーション商品を7月29日に販売していのですが、わずか翌日の30日に販売中止を発表したのでした。いつものフレーズシリーズ、子どもの言い間違えシリーズといった文章が入った子ども服展開したのですが、その中で一部の文言が批判されることになりました。具体的に問題視されたのが「パパはいつも寝てる」「パパは全然面倒みてくれない」「ママがいい」「パパはいつも帰り遅い」といったもの。そのまま読めば育児をしない、してくれない父親への不満、母親の方がいいという内容になるでしょう。これらの文章がプリントされた子ども服を販売することに対して、育児をしている父親を侮辱している、父親を悪くしている、時代錯誤といった反発の声が挙がりました。中には母親が父親をさげすむように子どもを教育する児童虐待にあたるといった過激な意見も見受けられました。一部では問題の商品だけ販売中止にして、他の商品は販売してほしいという意見もありました。

 

商品情報が出ると一気に反対意見が出ます。ハフポスト日本版によると、しまむら側へ取材したところ当初は『「様々なご意見があることは承知しております」とした上で、「該当商品について、育児に携わる男性や性差別を意識した企画ではございません。お子様との日常の風景やコミュニケーションを意図した企画です」と回答。継続して販売するかどうかについては「現在、社内で対応を検討中です」と答えていた』とあります。

 

「パパは面倒みてくれない」子ども服のデザインに物議、「しまむら」が商品の販売中止を発表【UPDATE】

 

しかしその後、バースデイの公式Xアカウントで「販売中止のお詫び」を発表することになりました。

なおコラボレーションした加賀美健氏とは、社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換した作品を多く発表している現代美術作家だと報道されていました。

 

このニュースを見て私は率直に不快でした。子どもを二人育ててきた父親の経験から素直に。令和になって未だにこのようなやり方をしているのかという呆れと憤慨です。散々、男女平等が叫ばれ男性も育休を取ろう、育児に参加しようと社会全体で言ってきたのに。当然このような問題視された文章内容をみて、そうそう分かる、と共感する購買層はいることでしょう。地域差もあると思います。ただそれを堂々と押し出すことへの時代錯誤を感じてしまいます。父親側の私からすると、ずっとうっすらと育児に取り組む男性への嫌味を感じてきました。子ども達が赤ちゃんや未就学児の頃。抱っこ紐やベビーカーで連れているとき。周囲の知らない方々はとてもよくしてくれました。ただときに親切というより哀れにみる態度や、あからさまにこちらを下にみる態度をされたことがあります。「いいお父さんだね」「頑張っているね」と声を掛けられる。自分の子どもを世話しているだけでなぜそのようなことを言われるのだ、言ってくるのだ、という疑問がありました。プロ野球選手に野球の練習を普段からしていて頑張っていますねなどというわけないです。ずいぶん前に子どもを病院に連れて行くとき途中で子どもが鼻血を出してしまいました。私としてはよく鼻血を出すからいつものことでティッシュやウェットティッシュ、ハンドタオルなどを持ち歩いており対応しようとしました。そうしたら知らない女性高齢者が飛んできて、なにやっているの!私に任せなさい、と子どもに触ってきました。向こうは良かれと思っているのかもしれませんが、人様の子どもに勝手に触るなという気持ちです。何より、「男では子どもの世話などできないでしょう?おばさんに任せておきなさい」、という決めつけとこちらを無能扱いする態度の不快感。また事情は知らないでしょうが私は4つの医療系国家資格を持つ身。一般の人より処置には慣れています。そして前提としていつも我が子の世話をしているので育児の素人ではないのです。よく幼い育児での辛い体験はずっと忘れないといわれますが、それは父親だって一緒です。夜泣きで起きて、深夜に救急外来に連れていって、吐いたら服や布団を消毒して、おむつを替えて、風呂に入れてきたのです。人生で初めてかかったインフルエンザは子どもの看病中にうつったものでした。医療機関を受診した際に診察した女医から「ふつうはお母さんがかかるのですがね」という一言は何年経っても忘れません。保育園の保護者会に出席して、先生が保護者達とは言わずに“お母さま達”と言ったのも忘れません。何人か父親も出席しているのです。

 

自身の体験として、どこか男は育児ができません、男は家事育児では役立たず、というレッテルを張りたがっているのではないかと感じてきました。深夜に子育てをするママさん向けのトーク番組が放送されています。少し前は出産経験のある女性タレントMC二人が、番組中ほぼ全編にわたって旦那さんは家事も育児もしない、できないことを愚痴のように語っていて私はみていて不快でした。そうした方が女性の支持を得て視聴率が上がるからでしょうが。その後、別の番組で子どもがいる男性芸人が子育てについて語る番組が放送されたり、件のママさん向けの番組も男女ともに育児に取り組んでいるよねと内容が変わったりしていきました。

 

今回の商品販売中止。よく商品企画が通ったなと思います。まだまだシャレで通じると判断したのでしょうか。それなりの資金を投入しただろうし在庫も抱えていることでしょう。

別の視点だと判断が凄く早いなとも思いました。7月29日に発表、30日に販売中止。あっという間という気がします。その理由に想像以上に本気で怒った人がいたのではないかと予想しています。炎上騒動はよくありますが、発端は本気で怒る声のはずです。心の底から許せないという感情が点火になり。それを知り同じように本気で怒る人が加わり火が大きくなる。ある程度認知されてくると、大して怒っていなくてもこれは叩いても構わない対象だ、インプレッションを稼げるから乗っていこうという声が群がって油を注ぎ炎上に繋がる。このような順序があるものです。今回の件は、ライトな層がこれはけしからん、不謹慎だ、と騒動に便乗するというよりも(当然そのような人は存在すると思われますが)、真剣に不愉快だ不快だと企業側にクレームを入れたケースが多かったのではないでしょうか。何かをやろうとすれば賛美が起きるのは仕方のないこと。どのような商品でもアンチコメントは生まれるもの。それは大きな企業になれば必然で万人が喜ぶ商品、サービスなど存在しません。そうなのにこの販売中止までの判断の速さは目を見張りました。

 

かくいう私もなんか気分悪いねというものではなく、本当に嫌だなという感情になりこのような文章を書いているわけです。高田馬場に「しまむら」があり、ユニクロよりおしゃれなデザインの子ども服が多いため、長女に服を買ってあげてきました。こんなことならもう買わないぞ、という気持ちもちょっと芽生えたわけです。反面、これだけ判断が速いことから反響の大きさと企業側の判断を感じたことが良かったです。10年前ならお父さんは子育てしないよね~と受け入れられてきたかもしれません。このような子ども服を使用していてもどうせパパは見ないから分からないでしょという。きちんとそれはおかしいよという声が上がること。そして企業側が即座に損失を省みず販売中止の決断を素早くしたということ。市場の判断を受けるのは企業もアーティストも当然のことです。これは世間に受け入れらないし、無理に販売しても今後のイメージダウンで損失がより大きくなると踏んだものと思われます。手間暇かけて完成させた商品が世に出せないというのは苦痛の決断であるわけであり。

 

このわずか2日間の出来事は社会通念が変化していることを感じるものでした。父親という当事者として印象的でした。購買ターゲットの女性層からも批判の声があがったという事実が物語っていると思います。

 

甲野 功

 

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